- P/L(Profit and Loss Statement 、損益計算書)
- P&F(Point&Figure)
- PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)
- PCFR(Price Cash Flow Ratio、株価キャッシュフロー倍率)
- PEGレシオ(Price Earnings Growth Ratio)
- PER(Price Earnings Ratio、株価収益率)
- PE投資(private equity fund、プライベート・エクイティ・ファンド)
- PMI(Purchasing Managers’ Index、購買担当者景気指数)
- PPI(Producer Price Index、生産者物価指数)
- PSR(Priceto SalesRate、株価売上高倍率)
- PTS(Proprietary Trading System、私設取引システム)
- PV(Page View)
P/L(Profit and Loss Statement 、損益計算書)
ある一定期間(普通は1年間)の会社の活動を数字で集計したもの。
売上高などの収益から経費などの費用を差し引いて、会社が一定期間にどれだけの利益を生み出すことができたのかを示すものです。
B/S(Balance sheet、貸借対照表)がストックを示す物で、P/Lはフローを示す物です。
米国では、Income Statementと称されることが多く、Profit and Loss Statementとはあまり言いません。しかし、米国でもP/Lの略称については使われることがあります。また、日本では、例外なくP/Lです。
P&F(Point&Figure)
ポイントアンドフィギュアを参照して下さい。
PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)
株価がその会社が持っている一株あたりの純資産の何倍になっているかを示すもので、ストックから見て株価が割安か割高かを示している指標です
資産から、借り入れ金などを引いて求められる純資産を発行株式で割ったものが、BPS(Book-value Per Share、一株あたりの純資産)です。
このBPSの何倍が現在の株価であるかの倍率になっています。
例えば、一株あたり100円の純資産を持っている会社の株の株価が100円である場合、PBR1.0になり、持っている資産額のみが評価されていることになります。
会社には、技術や優秀な従業員、組織の力、長年の得意先など諸々の無形の資産があります。
そのお金があれば会社が作れるわけではありませんので、PBR1倍なら、割安と判断出来ます。もしこれが1倍を切っていれば、100円入っている財布が100円以下で売っているようなものですので、かなり割安です。
ただし、簿価で計算されますので、その資産が現実の物とは限りませんし、大赤字の見込みで、資金が相当量流出することがほぼ決まっている場合もあります。
また、特に新しい会社に多いのですが、資産があまり無くても今後の稼ぐ力が大きいと期待され、PBRが何倍もあっても割高とは言えない場合もあります。
しかし、倍率が少なければ、下値不安が少ないとは言えるのかも知れません。
PCFR(Price Cash Flow Ratio、株価キャッシュフロー倍率)
株価が一株あたりのキャッシュフローの何倍になっているかの指標です。
いくらの利益が出ていると言っても、掛け売りも売り上げとして計上しますので、実際のお金を表しているわけではありません。
ですから、「利益は意見に過ぎず、キャッシュは事実」と言われたりします。
企業の業績が良くても、設備投資を積極的に行なっていると、減価償却費が増えます。設備投資の増加が、直近の利益を見かけ上、押し下げます。
実際に事業が順調でたくさんのお金が入ってきていても、利益が少ないと判断されます。
こうした場合、PERは高くなり、株価は割高となってしまいます。
PCFRは、このPERの欠点を修正する指標です。設備投資の額は、業種によって違いますので、同業他社を比較するのによく用いられます。
PEGレシオ(Price Earnings Growth Ratio)
ペグレシオと読みます。
PERに成長率を加味した指標です。PERはその時の絶対値で考えるのではなく、成長率と組み合わせて評価、比較するものという考え方が基本になっています。
PEG = 間近の予想PER ÷ 今後3年~5年間の成長率(EPSベース)
一般的に、PEGが1以下が割安、PEG1~2が標準、PEG2以上が割高と言われています。0.5以下ですと、掘り出し物です。
例えば、PER15倍で成長率5%のA銘柄と、PER50倍で、成長率30%のB銘柄のどちらが投資対象として相応しいでしょうか。
PERで言えば、Aが割安で、Bが割高です。しかし、PEGを計算すると、A株は3.0、B株は1.7で、B株のほうが割安となります。
このようなPEGレシオの低い銘柄に投資する戦略をGARP戦略と言い、これに添ったファンドもあります。
予想される成長率は、市場のコンセンサスを使います。
しかし、それがすべてではなく、自分なりに工夫することも必要です。過去数年間の成長率の平均でも良いですが、今後も同じように成長するとは限りません。
米ヤフーファイナンスでは、アナリストの予想の平均を使うようです。
四季報などの来期予想、再来期予想から出した成長率を平均しても良いかも知れません。
ただし、これはあくまで成長(会社)株を比較するもので、古参企業の期間変動や、業績低迷期から復活していくような利益の向上を成長率として計算して、そのような企業を比較する物ではありません。
PER(Price Earnings Ratio、株価収益率)
株価が、一株あたりの利益の何倍になっているかの指標です。株価をEPS(Earnings Per Share、一株あたりの純利益)で割って算出します。
PBRと似ていますが、こちらは純資産からみているのではなく、純利益から見ています。
倍率ではなく、利回りとして算出すると、PER10倍でしたら、(1÷10)×100=10%となり、会社としての利回りは10%です。同様に20倍でしたら、利回り5%です。
一般には、どちらも割高か割安かの指標とされていますが、どれだけ人気があるかの指標でもあります。
ですから、PERが低ければ割安で、やがて上がるとも言えません。これだけ低いぐらいに人気が無い、あるいは成長しないと思われている証拠でもあります。逆に高PERは、それだけ期待されている指標にもなります。
PEGレシオやPCFRが考案されたりするのは、PERのみで見るのは適切ではないからです。
ただし、非常に基礎的で、同じ会社の現在の株価の位置、同じ業界での株価の位置、市場全体の平均を出して、過去と現在、他国市場などを利益の差を無くして比較するのに便利です。
マルチプル・エクスパンション(Multiple Expansion)、マルチプル・コントラクション(Multiple Contraction)も参照してください。
PE投資(private equity fund、プライベート・エクイティ・ファンド)
未上場会社への投資。
ベンチャーキャピタル投資などと同じですが、比較的に大規模な投資を行い、経営権の取得や役員の派遣などを行います。
ベンチャー企業への投資(ベンチャーキャピタル)や成熟企業への投資、買収(バイアウトファンド)や破綻した企業への投資(ディストレスファンド)、また企業再生を請けおうための投資(ターンアラウンドファンド)などがあります。
PMI(Purchasing Managers’ Index、購買担当者景気指数)
企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などの景況感についてアンケート調査した結果を指数化しています。
米国、EU、中国などにも同様の調査があります。中国の結果は特に注目されますが、中国国家統計局と中国物流購入連合会がまとめたものと、香港上海銀行を統括する英国のHSBCが独自調査でまとめたものの二種類があります。
50%が中心で、下回ると不景気、上回ると好況と判断されます。
PPI(Producer Price Index、生産者物価指数)
米国の労務省が製造業者の販売価格を商品ごとに約1万点調査して、製造段階別、品目別、産業別に発表します。
卸売物価指数とほぼ同じですが、日本と違い、流通費や移送費は含みません。
PSR(Priceto SalesRate、株価売上高倍率)
時価総額(株価×発行株数)を年間の売上高で割ったものです。
新興成長企業は、売り上げの増大がそのまま株主価値に結びつくことが多いので、株価水準の比較に用いるということです。
成長期待が高くても20倍を超えれば買われすぎと、旧来製造業でも、0.5倍以下であれば売られすぎと判断されます。
ただし、利益は度外視されていますので、利益率が高い企業は不利になります。
私見では、新興企業で割安さを判定するのに使えるかと思います。何かの時に、PER、PBR、ROEなど複数の指標と組み合わせて、参考程度にするのが良いでしょう。
PTS(Proprietary Trading System、私設取引システム)
金融商品取引所を介せず有価証券等を売買する機能を提供している私設取引システム。
取引所への集中義務の撤廃に伴い解禁されました。
証券会社内や証券会社から中継して、株式等を売買することが出来、休日や夜間に取引をすることも出来ます。
2015年現在、日本では、ジャパンネクストPTSと、チャイエックスの2つの電子取引システムが稼働しています。
解禁以来、色々な証券会社でPTSが使えましたが、執筆時現在、インターネット証券ではSBI証券でのみ取引可能です。
PV(Page View)
WEBマーケティングで使われる用語です。
何回WEBサイトのページが閲覧されたかを示します。同じ人が複数回ページを見てもそれぞれにカウントされます。
UU(Unique User)も参照してください。