衆議院選挙が公示されました。

やはりこの選挙が一つの節目になると思います。安倍政権には勝ってアベノミクスを進めて貰いたい、それが私の偽らざる思いです。

選挙と消費税

去年、消費税は上げるべきなのかで、「私は、安部総理の政権運営を見ていて、普通に思考すれば分かることが分からない、そのような無能者だとはとても考えられません。消費税は当面は延期される、最悪でも税率がかなり軽減されると見なしています。」と書きました。

しかし、消費税は8%に増税され、経済情勢は危機的状態になってしまいました。なぜ、前回消費税を上げてしまったのか、この選挙でその謎はすべて解けたような気がします。

財政規律を唱える一種の原理主義者の包囲網。財務省に始まり、マスコミ各社、与党内部、野党、経団連、そして、労働組合まで財政規律を唱えていました。

総理と言えどもそれを切り崩すのには、やはり選挙が必要だったのか。それが私の結論です。もちろん、理念的、戦略的、戦術的に色々な理由があるでしょう。ここでいくつかを解説することは出来ますが、根本的な理由は明らかです。

もちろん、選挙を決めてから、あまりにGDPが悪く、選挙をしなくても再増税をやめれそうなムードになったのは、ご愛敬ですね。今では野党も総論賛成になってしまいました。

ちなみに大義論争もありましたが、選挙には大義は要りません。いつでも選挙をすることこそが、民主主義にとって大義です。それを問題にするのなら、独裁制にすべきです。これを攻撃のための論旨にする人々は愚劣です。しかも、たった700億円ぐらいで一回の選挙が出来るのです。そして、その経済波及効果は一千億円を超えているのですからね。

アベノミクス

ともあれ、安倍政権が続いて、アベノミクスを続行して頂きたい。危機的状況まで行っていた日本経済に希望を与えたのは、アベノミクスに他なりません。三洋もシャープも破綻し、ソニーもパナソニックも日立も破綻しかけていました。

今の変化と希望を与えたのはアベノミクスです。何もせずに座して死ぬ、それがよいわけではありません。デフレは結論的には、死に至る病です。何はともあれ、これだけは止めなければなりません。

もちろん、低レベルのマスコミ論調に過ぎませんが、株価が上がっただけという意見もあるようですが、株価が上がらずに経済が立ち直った例はありません。株価のその次が問題ですが、株価も上げられなかった前政権と比べて、なにをか言わんやです。

最近では円安のデメリットの論調もありますが、自分の半径1メートルしか視野のない連中がいかに多いか、ウンザリします。リーマンショック前には120円程度は普通だったのです。円高のメリットを受けてきた業界のメリットが少なくなっただけですよね?

通貨は国全体で適正な状態である必要があります。生産性や技術が高い日本の産業が衰退していく円高。それが適正ではありません。構造変化を唱える筋もありますが、通貨の取引相場が及ぼす影響は、そんなものではありません。

プラザ合意からの円高は、人類史上初の異常な通貨高の歴史です。私たちがまだ生きていられたのは、日本人の優秀さがあったこそです。しかし、そろそろ死に行く病から脱却する必要があります。最近では、前日銀白川総裁の怠慢もしくは破壊行為も原因ですが、プラザ合意からの人為的な円高を修正する必要があります。

もちろん急激な通貨下落には政策的な対処も必要ですが、円安によってデメリットを受ける産業のことをいう前に、だれも唱えない、円安の秘めている価値を考えることが、まず必要でしょう。ここからさらに円安が進めば、ほとんど滅びてしまった産業、滅んでしまうかも知れない産業、それが復興してきます。林業などです。農業もです。つまり国として正常になっていくのです。

経済と株価

さて、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用配分見直しが決まりました。異常なほど債券に偏重していた資金配分が、国内株式について現行の12%から25%に引き上げられます。これは約10兆円の投資増加になります。

もちろん、当然の変更です。デフレから脱却し、インフレ率2パ-セントに持って行くのが政策ですから、株式投資の配分を増やすことが年金受給者の利益に叶います。私たちのような投資家がいち早くしてきたことと同じですが、今頃感があり、のろまですね。当たり前のことなのにこれに異を唱える人もいます、その経済音痴ぶりには恐れ入ります。

まあ、それはともあれ、先日の日銀の追加緩和、円安進行により、業績期待。株価にとっては先行きがかなり明るい状態です。もちろん、経済にとっても明かりが見えます。

非常に悪いGDPですが、8%への消費増税の影響を払拭するために、経済対策が待たれます。ただ中身を見てみると、在庫量が減っています、在庫の減少はGDPに対してマイナスになりますが、よいことです。また、一般消費も多少増えています。

ですから、非常に悪い数字ではありましたが、良い部分もあり、このまま安倍政権が続き、アベノミクスが続いてくれるだけでも(もちろん再増税が延期さえるのが前提ですが)まあまあ、なのかなとも思います。

ですから、やはり慎重の中でも、強気で良いと思います。

安倍政権

しかし、前提は選挙で安倍政権が勝利することです。あえて自民党がとは言いませんが、安倍政権が出来るだけ多く勝利することが、株価にも、日本経済にも、そして、生活者の明日の暮らしにも、子供たちの未来のためにも、絶対に必要なことです。デフレだけはとどめを刺しておくこと。これはすべての人にとって死活問題です。

今回の選挙からネットでの選挙運動が解禁になっていますので、始めて選挙運動らしきものをしますが、以上の理由を持って、安倍政権に信任投票を要望致します。