日経平均は、2万円を回復したのち、弱含みの展開になっています。
2万円は過去の出来高が多いところで、一気に上抜けしていくのは少々無理があったとも言えます。
また、アメリカの利上げ観測、原油価格低下によるニューヨークの低迷も影響しています
しかし、日本にとって、原油価格低下も、アメリカの利上げも、良いことです。
もちろん、原油価格低下による産油国の経済危機、ロシア経済への揺さぶり、また、アメリカの利上げも回り回れば、発展途上国、新興国経済へのダメージになります。
しかし、これらは単に世界経済へ影響を日本が受ける形で日本に展開されます。
さて、アメリカ、ユーロ、新興国、日本、これらの中で1番ダメージが少ない地域はどこでしょう。
もちろん、原油安、アメリカの利上げでは、直接的には日本が得をします。
世界経済の不透明感、中国経済のリセッションなどの懸念があることはありますし、日本経済にとって無関係ではありません。
しかしながら、買える市場という観点で考えると、私は日本市場しか思い当たりません。
アメリカは利上げがあるとして、その影響を完全に織り込んでいるわけではありません。
ユーロ諸国の経済は、原油安に対するルーブル安懸念とそのためのロシア経済の低迷の影響、ユーロに対する中国経済の影響の大きさ、またユーロ内の要注意国、ギリシアなどがアメリカの利上げにより危機が再燃する恐れなど、いくつもの懸念を抱えて、さらに経済も低迷の中にあります。
新興国は、アメリカの利上げ(による国外への資金流失懸念)と、純粋な産油国経済の低迷で、かつての勢いは保ちにくく、むしろ懸念があります。
中国経済は、いかに急低下を押さえるかと言う段階であって、もう短時間で立ち直る可能性は非常に少なくなっています。
ただし、一党独裁で打つ手が多く、急降下は押さえられるのではないかと期待してます。徐々に衰退する時間が長ければ、日本も色々な手が打てます。
各国がそれぞれの事情を抱える中で、あくまで世界経済全体に対するリスクのみを持っているだけの日本は、例え消去法であったとしても、投資対象として唯一残るものです。
もちろん、趨勢を見守る必要がありますが、今の処、当サイトは基本的には強気の構えです。