今日はギリシャのデフォルト懸念で、平均株価は、600円弱下げました。

正直、こんなものか、意外にまあまあ、下げたなという感じでもあります。

「ギリシャ問題は、既に想定内です。市場はある程度、織り込んでいると思われます。ユーロ圏からの離脱があったとしても、(むしろギリシャにとってはそれ以外に突破口はないのかも知れません)、もはやそれほどのショックはないと思われます。」

今年の一月にもここで上記のように、書いていましたが、考えは同じで特に変わってはいません。

何度もこの問題は蒸し返されてきました。当然に市場は織り込み済みですが、この危機を煽って、それなりの演出をして、市場は動いています。作為的とまでは言いませんが、うまく立ち回ったところがあるのでしょう。

ギリシャは有名になりました。この問題が無ければ、エーゲ海の古い歴史のある小さな国というイメージでおわったのでしょう。
ユーロから見れば、辺境の国です。中東やアフリカへの道程にあります。トルコなどと同じイメージがもたれているところなのかも知れません。

さて、GDPは日本の何県と同じぐらいでしょうか? 福岡県? 兵庫県? 埼玉県? ぐらいでしょうか。もうちょっとだけ大きいですね。
何にしても、比べるとなにげに各県に悪いような気もしてくる感じですが、ギリシャって意外に大きいですね。

そして、ギリシャ国債の保有もほぼユーロ圏内で完結していますが、現在の為替で換算すれば、総額40兆円ぐらいでしょうか。すごいですね。トヨタ自動車の時価総額の1.4倍ぐらいありますね。

少し皮肉っぽく書いてしまいましたが、普通であれば、ギリシャ危機とは、日本にとって蚊に刺された程度の話です。実際にデフォルトがあれば、もう少し下げるのかも知れませんが、一時的だと思っています。ユーロに取っては、もう少し重大ですが、いざとなって踏ん切れば、突き放せる程度の問題なのです。
もちろん、複合的な問題、ショックがショックを呼ぶということがあるかも知れませんので、楽観は禁物ですが、それほど恐れることはありません。

なんとも世間が姦しいのであらためて書いてみました。

ギリシャにとっては深刻ですが、ギリシャのような国と、ドイツのような国が同じ経済圏にいるのが、元々無理なのです。
ユーロ離脱しか生きる道はないと思っています。しかし、その勇気はあるのでしょうか。