株式投資投資的な行為に対して、その収益構造を考えながら、株式投資について言及します。

期待値について

投資で最も大切な事は、何が何でも儲けると言う事です。
そして、選ぶ投資対象は、自然に儲かってしまい易いものが良いと言うことです。つまり、期待値が高いと言う事が大切です。
絶対に押さえることは、一時的に収益があったり、損失があったりしても、儲かると言う方向へ確実に進んで行く可能性があるものであるかどうかと言う事です。

表現は悪いのですが、投資先は馬鹿でもアホでも、長くやれば儲かる可能性が高まるものであることが最も大切です。

大数の法則

投資の話ではありませんが、確率に掛ける事の一例をあげます。

質問です。
例えば、サイコロを振って、1の目と2の目が出たら、掛け金が2倍。3が出たらそのまま。4,5,6の目であったら、没収と言うゲームがあったとして、それは儲かりますか。

答えは、もちろん、、、

やってみなければ、分からないになります。

3分の1の確率で、2倍になり、6分の1の確率でノーゲーム。2分の1の確率で没収ですので、確率的には不利です。
しかし、確率が高い目が出るとは限りません。また、ゲームの方向を見ながら、掛け金を変化させ、引き際などを考慮して儲かることもあると考えられます。

サイコロのそれぞれの目は、6分の1の確率で出ますが、1が連続したりすることもあります。
例えば、6回1の目が連続で出た後で、次ぎに又も1の目が出る確率は、やはり6分の1になり、又も1が出るかも知れません。
あくまで、振ってみなければ分からないのです。すべて、やってみなければ分かりません。

しかし、100回、1000回、1万回、100万回、サイコロを降り続ければ、必ずサイコロのそれぞれの目は、確実に6分の1になります。
これを大数の法則と言います。

そして、前記のゲームは、多くやるほど、損失になる可能性が高まります。

つまり、このような掛けは行ってはいけないと言う事です。
運や能力があれば、最初は儲かるのかも知れませんが、やるほど不利になります。

確率に掛けるすべてのギャンブルが、この大数の法則的に不利になっています。ですから胴元は儲かるのです。

投資対象を選ぶ際にも、構造的に長く続ければ損する可能性が高いものではなく、儲かる可能性が高くなるものを選ぶ必要があります。

ゲーム理論

ギャンブルも投資も価値のやり取りや交換をします。

経済学にゲーム理論と言うものがあります。
投資とギャンブルは明らかに違いますが、どちらも同じように、総和(サム)がどのような状態になっているかと言う事を考慮に入れることが大切です。

マイナスサム・ゲーム

ゲーム理論で、ゲームを分類した類型の一つにマイナスサム・ゲームがあります。

これは投資などに対する期待値がマイナスになるものを言います。
確率以前に構造的に損をするゲームです。

マイナスサムゲームの代表的なものに、宝くじがあります。
宝くじは、全体の収益金の53.5%が自治体などに寄付される主催者の取り分です。その他の46.5%が当選金として支払われます。

総和(サム)が凄まじくマイナスになります。まるで詐欺のようなゲームです。

競馬も同じです。約25%を主催者が取り、75%が支払いに回されます。
つまり、25%勝って、やっととんとんになるゲームが競馬です。始めから25%分ハンデがありますので、競馬で勝ち続けることは非常に難しいわけです。

これらのマイナスサムゲームは、お金を生み出すのではなく、集めたお金を分配しているのですが、集めたお金より分配金の総額が少なくなっているのです。

このようなゲームは、始めから損失が約束されているゲームです。
お金を使って(消費して)遊ぶだけのことに過ぎませんので、儲けたい期待では、やらない方がよいゲームになります。

ゼロサム・ゲーム

総和が0になるゲームをゼロサムゲームと言います。

これは仲間内で、麻雀などの賭け事をするようなものです。
誰かの損は誰かの得になり、お金の総和は増えたり減ったりしません。全体の収支は0です。誰かの損が誰かの得になる、ぶんどり合いのゲームです。

FXも手数料の問題はありますが、僅かな額ですので、ゼロサムゲームと見なすことが出来ます。株式先物取引や商品先物取引や各種デリバティブもそうです。

勉強して腕を磨き、誰かからお金をはぎ取ることが勝つ秘訣です。
もちろん、相手は目に見えませんし、始めから承知の上で参加していますので、心が傷むことはありません。

このようなゲームや投資は、勝てれば勝てます。勝つ人がいれば、その割合で負ける人がいます。
しかし、頑張った分だけはプラスになりますので、得意なものがあり、他の参加者より優位に立てれば、参加してもよいゲームです。

ただし、儲かった場合の税金の支出を考えると、大枠において、プラマイゼロから、マイナスに近づきます。

プラスサム・ゲーム

総和がプラスになる夢のようなゲームがあります。これがプラスサムゲームです。
これはお金を集めて、その中で分配すると言うようなゲームではなく、お金を生み出すものに投資をするというものになります。
投資をするのなら、このプラスサムが最も相応しいものとなります。

この代表的なものが、株式投資と言われます。

株式投資はプラスサムゲーム

もちろん短期的な市場での株式の売り買いを考えると、ゼロサムゲームになることもあります。
しかし、長期的には、会社そのものが稼ぎますので、会社に財が溜まり価値が増大し、全体のパイが大きくなって行きます。

また、経済の拡大によっても株価は増大しますし、配当収益もあります。
ゲームとしてのプラスマイナスだけなく、預金金利より遙かに高い貸株での収益もあります。

たまに経済成長をしていないので、株も所詮はゼロサムゲームと、よく分かっていない方がネット等で書くこともありますが、必ず総和がプラスになるのが株式投資です。
おそらくは、最近の日経平均が低迷しているのを見て、短絡的に書いている場合が多いので、少しだけ説明しておきます。

まず、 日経平均は戦後(当時、概ね100円でした)から280倍以上になっていますが、この日経平均は、配当収益や株主優待の収益は加えていませんので、総和(利益額)は明らかにもっと高い所にあります。

また理論上、株式投資の収益は、預貯金を超えます。

もし預貯金の収益が株式投資の収益より常に高ければ、株式会社に投資をする人や機関がいなくなり、株式会社は存在しなくなります。
預貯金を借りてくれ、最終的に預金者に利息を払ってくれるのは、多くの場合、株式会社です。利息を払う個人も株式会社からの給料で払います。
ですから、預貯金の収益が株式投資の収益より高ければ、預金制度が崩壊してしまいます。

これが株式投資の収益が必ず金利を上まわり、また必ず上まわらなければならない経済学的な理論的根拠です。
もし、株式投資がゼロサムゲームやマイナスサムゲームであったのならば、預金をしている人は、確実にもっと損をしていなければなりませんし、預貯金制度が崩壊していなければなりません。

多くの長期主体の機関投資家は、投資利回りの期待値を理論計算して、あえて株式投資を選んでいますので、まともな人は常識で分かると思います。

つまり、事業としても成り立つ投資が、プラスサムゲームの株式投資なのです。

もちろん、成長企業への投資が大幅なプラスサムゲームになることは言うまでもないことです。

株式投資の有利性

最近の過去30年間はデフレでしたが、これは歴史的に希な時期であり、通貨の本質から言っても、必ず長期的にはインフレになります。
ですから、長期的には、資産を通貨以外のもので持っておく必要があります。

もちろん、ギャンブルとして短期的に株式取引をすることも出来ますが、長くやればやるほど、期待値が高まるプラスサムゲームとして株式投資を行うことがよろしいと思われます。

前記の競馬の例で言えば、株式投資は、馬に投票するのではなく、馬を育てて事業をする馬主になることと同じです。事業を行っていて日々稼ぐ会社を所有すると言う事です。

株式資産は、他の資産とは違い、勝手に稼いでくれて、膨張してくれる資産です。
あなたはお金だけ投じていれば、何も考えなくても会社が頑張ってくれます。

お金を預金しても稼いでくれると思われるかも知れませんが、貸して相手からその手数料(金利)を貰うと言うことであって、比喩的にはある意味お金が稼いでくれますが、株式は実際に勝手に稼いでくれる会社組織を所有すると言う事です。貸して金利を貰うことと、自分で稼ぐ(事業に投資する)と言う事は明らかに違います。
(しかも、執筆時点の現在の金利は、お金など持ってくるなと言う様な懲罰的なほどの僅かな金利です。)

さらに、貸株と言う制度で、預金より遙かに金利を高く、株式を実際に貸してお金を稼ぐことも出来ます。
もちろん、貸していても配当相当は貰えますし、あくまで貸していても自分の持ち物ですので、いつでも売ることも出来、両取りのようなものです。
※貸株:空売りのために株式を借りたいと言う市場の需要があるため、証券会社によっては制度化されています。株主優待の権利日だけ自動的に返して貰うことも設定できます。

また、会社は、勝手に大きくなってくれることもあります。
小さな会社が驚くほど巨大な会社になることもあり、また、株式分割が行われ、所有株式の数が勝手に増えることもあります。
それは経済と言うものは、概ね拡大して行くものだからです。そして、成長企業ではそれが顕著です。

リスクコントロール

総和がプラスになるものが株式投資ですが、個別の株式を考えると、株価が低迷し、挙げ句の果ては倒産と言う事もあり得ます。
もちろん財務を見て、危ない企業には投資をしないと言う事が原則になります。

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この財務を見ると言うことを難しいと感じられる方もいると思いますが、会社四季報などに書いてあることを斜め読みするぐらいでよろしいです。
※四季報は購入しなくても、証券口座を開けばほとんどの証券会社のサイトで無料で確認できます。

会社が倒産したと言う話をたまにお聞きになる方も見えて、心配されますが、普通の株式投資に於いて、その心配はあまりありません。
どんなに不況の時でも、上場4000社の内、倒産するのは年に数社です。

出鱈目に選んでも、倒産企業に当たる確率がほとんどありません。
倒産が多いのは中小企業であって、上場企業は緊急時には増資によって資金を集められますので、余程でないと倒産はしません。
ですから、出鱈目に選ばず、四季報などを見て不安な企業を避ければ、生涯、倒産企業を買う経験をすることはありません。

つまり、健康を調べて選んだ企業が、病気になる確率は、あなたが病気になる確率より低いのです。健康診断で成績の良い身体だけを(常に)選択出来るというチートが株式投資です。
そもそも、自分の稼ぎだけで生活することは、ギャンブル以外の何物でもありませんよね。

また、どんなに日経平均が上昇しても、自分の買った株式だけ下落し続けてしまうことを心配される方も見えるでしょう。
これはなんとも言えませんが、どんなに秀逸な企業でも短期的には下がってしまうこともありますので、長期視点で考える方が安全かもしれません。
また、どうしても判断違いや想定外の事態はあり得ますので、ある程度の分散投資は必要です。

銘柄が決められないが、株式投資をしたいと言う方には、究極の分散投資があります。
ETF(Exchange-Traded Fund)と呼ばれる、 上場投資信託と言うものがあります。これは株式市場で株式と同じように売買されるものです。
その中には日経平均連動型や東証株価指数(TOPIX)連動型のように株式市場全体を買ったことと同じETFがありますので、それらを購入されてもよろしいかも知れません。
もちろん、投資信託(ファンド)を購入されてもよろしいです。これもindexファンドが相応しく、日経平均や東証株価指数(TOPIX)、米国S&P500、全世界ファンドなどの多くの種類があります。

長期的には成長株投資

当サイトでは、容易に儲かる株式投資として、成長株への長期投資をお奨めしています。

先ほどの話ではありませんが、もし本当に日本が経済成長をしていないと仮定しても、成長している企業はたくさんあります。
時代時代のニーズを捉えた企業群です。

収益や売り上げが拡大し続けているたくさんの企業があります。まさにプラスサムで、これらは、容易に儲かる株式です。
短期取引で性急に利益を求める方には、好まれないかも知れませんが、成長企業では変動はあっても成長と共に確実に株価は上がっていきますし、配当も増していきます。

成長企業と言うのは、長く成長を続けます。
もちろん、万が一の場合に供えて、分散投資は必要ですが、一・二年何かの都合で株価が低迷しても、時代の流れに乗った企業はほぼ成長を続けます。

このサイトについてで、ヤフーやセブンイレブンの例を挙げましたが、1000倍になるなどの極端な例でなければ、このような企業はいくらでもあります。

例えば、ユニチャームの20年30年チャートを見てください。布おむつの時代から、紙おむつの時代への変化で大きな成長をしました。(1980年には540円がありましたが、執筆時現在は2600円程度。その間、無償及び分割で9.9倍に株式が増えていますので、価値の上昇だけで資産は47倍程度。540円時に1000株、54万円を投じていた方は、今の持株9900株で約2600万円、そして、年間配当73万円以上を貰っています。)
この程度は普通にあるのが成長株投資の世界です。

インターネットのヤフーもコンビニのセブンイレブン(セブン&アイ・ホールディングス)もまったく同じような時代の変化のなせる技です。時代のニーズや時代の流れの意味がよく分かると思います。

こういう企業を見つけるのは、実は簡単です。(当サイトの注目銘柄のRIZAPグループも推奨時から数年で100倍以上。)
成長株は成長をし続けますので、成長している企業の中で、時代の変化や技術の変化が後押ししているのかを判断すれば良いのです。
それらの企業は努力のたまものだけではないので、確実性があり、成長が長く続くのです。

成長株への投資は、自己投資の次ぎに優れた投資です。
収益も大きいですが、確実性も高いのです。自分に投資するように、身になります。

インカムゲインこそ

株式投資では、値上がりによる収益のキャピタルゲインだけなく、配当などのインカムゲインも得られます。
配当は業績によって、減ったり増えたりしますが、配当を出している企業や出し始めた企業は概ね出し続けます。
もちろん、株価を勘案した配当の利回りは、預貯金の利回りを上回ります。
また、配当は成長企業であれば増額して行きます。
10年で10倍になっていたと言う事もそれほど珍しくはありません。つまり、最初の投下資金からすれば、利回り100%以上も夢ではありません。むしろ、成長株投資はこれを積極的に狙っていきます。

株式によっては、株主優待もあります(約1000社が実施)。
私も金銭に換算して、年間100万円以上の株主優待品(家族名義を含む)を貰っています。
レストランや居酒屋で無料で食事ができる、お食事券の株主優待も年間20万円分ぐらいを貰っています。

また、貸株制度を利用すれば、預貯金の金利以上の貸株料も貰えます。

つまり、値上がり益+配当+株主優待+貸株料などが入ります。

この他に、株式投資をしていれば、経済に明るくなり、世の中の流れが読めるようになるのかも知れません。
これはあなたの仕事に有利に働き、出世の糸口になるのかも知れません。

ほんの少しの勉強

このように説明すると、良いことずくめで疑う方もいるのかも知れませんが、実際に良いことずくめなので、多くの人や機関などが株式投資をやっています。
もちろん、嘘をついてあなたを騙しても、私には何のメリットもありません。

世の中の投資の中で、株式投資ほど簡単に儲かるものはありません。これが理解できない人は本当に愚かです。

ただし、ほんの少しの勉強が必要です。
この世の中に勉強もせずに出来るものは何一つありません。お金を稼ぐと言う事はある意味プロになると言う事です。アルバイトでも勉強は必要なのです。

しかし、株式市場(しじょう)には、何も知らない人が満ちています。それは目を瞑って車を運転するようなものです。
株式投資は世間的に怖いというイメージが蔓延していますが、まさにとんでもないほど怖いことをして、事故を起こす無謀な人がたくさんいるからなのです。
あなたにはそう言う人になって欲しくはありません。

考えても見てください。車の運転のほうがリスクが遙かに高く、怖いものです。
ですから、一月ぐらいは自動車教習所に通い、免許を取ります。

株式投資は命まで取られるようなものではありませんが、せめて車に乗る程度の勉強と練習が必要です。
誰でも教習所に通い免許を取れば、公道を走れます。同じようにすれば、公道(株式市場)で資産を築くことが出来ます。

何度も書きますが、少なくとも誰でも取れる車の免許と同じ程度の勉強をしてください。そして、取引をする時には、車を運転する時と同じ程度の注意力を使って下さい。

たったそれだけのことで、一生涯に渡って稼げます。それだけの事なのに、それをしない人がたくさんいます。

でも、あなたは、もうこのページで勉強を始めていますね。大丈夫です。その調子です。

ほんの少しの勉強もしたくないと言う方は、日経平均連動型やTOPIX連動型などの指数連動型のETFを買って、10年以上、持っていてください。
厳選して投資をする場合に比べての優劣は、人それぞれになるのかも知れませんが、ほぼ儲かるのではないでしょうか。

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