- ベーシススワップ(Basis Swap)
- ベーシスポイント(basis point)
- β(べーた)
- ベア(Bear)
- ベアマーケット(Bear market)
- ペイオフ(Payoff)
- 平均足(へいきんあし)
- 平均株価(へいきんかぶか)
- 米国雇用統計(べいこくこようとうけい)
- 米国債(べいこくさい)
- 米国預託証書(べいこくよたくしょうけん)
- 米州開発銀行(Inter-American Development Bank)
- 平成景気(へいせいけいき)
- 米連邦準備制度理事会(べいれんぽうじゅんびせいどりじかい)
- ペッグ制(Pegged exchange rate system)
- ヘッジ(hedge)
- ヘッジファンド(Hedge Fund)
- ヘリコプターマネー(Helicopter Money)
- 変額年金保険(へんがくねんきんほけん)
- 弁済(べんさい)
- ベンチマーク(Benchmark)
- ベンチャー(Venture)
- 変動金利(へんどうきんり)
- 変動相場制(へんどうそうばせい)
- 変動費(へんどうひ)
- 変動利付債(へんどうりつきさい)
- ヘンリーハブ(Henry Hub)
ベーシススワップ(Basis Swap)
異なる変動金利を交換するスワップ取引のことです。
ベーシスポイント(basis point)
金利の表示に使われます。1bpは、0.01%のことです。
割は10%、分は1%、厘は0.1%、毛は0.01%、糸は0.001%なので、bpは毛のことになります。
β(べーた)
個別の株価と、市場との連動性を示す数値です。
β値が1であれば、市場が1上がれば、その銘柄も1上がります。
β値が2であれば、市場が1上がれば、その銘柄は2上がります。また市場が1下がればその銘柄は2下がります。
ベア(Bear)
弱気のことです。
熊は攻撃と時に手を上から下へ振り下ろすから、又は背中が丸いからなど、色々言われます。
ベアマーケット(Bear market)
下落の続いている相場のこと。弱気相場。
ペイオフ(Payoff)
銀行などの金融機関が破綻した時に、預金保険機構により、1つの金融機関に対して一人元本1000万円とその利息が保護される制度。
1000万円までしか保護されないことに対して、ペイオフと呼ぶ場合もあります。ペイオフ解禁等の言い回し。
2010年に日本振興銀行の破綻で、初めて実施されました。
平均足(へいきんあし)
平均足はローソク足の一種です。主にトレンド分析に使います。
通常のローソク足とは、始値と終値の計算方法が違います。高値と安値は同じです。
始値の計算は、以下になります。
- 始値・・・一本前(日足であれば前日)の始値と、終値の平均
- 終値・・・その日の始値・高値・安値・終値の平均
主な見方は以下です。
- 陽線は上昇トレンドが続いていることを表し、陰線は下降トレンドが続いていることを表します。
- 前日の実体より短い実体になった時は、トレンドに迷い。
- 十字線が出たときは、トレントが変わる可能性が強くなります。
- 基本的には実体が長いほどトレンドが強いトレンドがあります。
- 陽線では、上髭があると上昇トレンドが強く、下髭はトレンドが弱まっている。
- 陰線では、下髭があると下降トレンドが強く、上髭はトレンドが弱まっている。
平均株価(へいきんかぶか)
株価を合計し、それを銘柄数で割ったもの。
単純平均と、指数平均があります。後者には、日経平均株価などがあります。
米国雇用統計(べいこくこようとうけい)
米国の労働省が月初めの金曜日に発表する米国の雇用情勢を調べた統計です。
この雇用統計により、株式市場や為替が影響を受けることが多いようです。
雇用統計がよい → 景気がよい → 金利が上がる → ドルが上がる → 円が下がる → 日本の株価が上がりやすい。
雇用統計が悪い → 景気が悪い → 金利が下がる → ドルが下がる → 円が上がる → 日本の株価が下がりやすい。
基本はこのような構図ですが、必ずしもこうなるわけではありません。
LMCI(Labor Market Conditions Index、労働市場情勢指数)も参照してください。
米国債(べいこくさい)
アメリカ合衆国財務省証券のこと。
基軸通貨の発行国の国債であるため、信頼が厚く、流動性も高いです。
戦争などの時は、有事のドル買いと共に米国債が買われます。
米国債には、敵国条項があり、米国に敵対的な国家の保有している米国債は償還しないとしています。
執筆時現在、中国と日本が突出して保有が多いです。
米国預託証書(べいこくよたくしょうけん)
米国外の企業が米国で発行する預託証券のことを言います。株式の替わりに上場されています。
ADR(American Depository Receipt)を参照してください。
米州開発銀行(Inter-American Development Bank)
IADB、または、LDBとも略します。
南米・カリブ海諸国の経済発展を促進するために設立された、多国間開発金融機関です。
日本も資金を拠出して1976年から加盟しています。債務国はブラジルを始めとする南米諸国です。
平成景気(へいせいけいき)
1986年12月~1991年2月までの51ヵ月間に渡る景気拡張期間のことを平成景気と言います。
バルブ形成と、崩壊がありました。その後、日本は失われた20年と呼ぶデフレ時代に入って行きます。
米連邦準備制度理事会(べいれんぽうじゅんびせいどりじかい)
FRBを参照してください。
ペッグ制(Pegged exchange rate system)
特定の国の通貨と、自国通貨の交換レートを一定に保つ固定相場制の一種。主に米ドルと一定に保つ、ドルペッグ制がほとんどです。
経済基盤の弱い国などが通貨を安定させる目的で採用しますが、一定に保っている通貨が通貨高に見舞われたときに、自国通貨も通貨高になります。
pegとは釘止めの意味です。
ヘッジ(hedge)
リスクを限定するために取られること。
相場の変動で生ずる決済時の損失に備えて、予め先物で売買しておくことなどを言いますが、インフレに備えて、預貯金だけでなく、株式や金(きん)も保有して置くのもヘッジです。
ヘッジ取引(へっじとりひき)
リスク回避をするための取引。
現物の下落に備えて、先物を売っておくことなどをヘッジ取引と言います。
ヘッジ取引をするために先物などの相場に参加する人をヘッジャーと言う言い方もあります。
ヘッジ比率(Hedge Ratio)
ヘッジを行う場合に、現物に対して何割の先物を売るかの比率のことです。
ヘッジファンド(Hedge Fund)
米国で生まれた投資組合が起源です。
一般的には、私募形式で運用されるファンドのことを言います。
数十人の資産家や機関の資金とヘッジファンド自体の自己資金で運用されます。ヘッジファンドによっては、各国の年金資金なども入っています。
各ヘッジファンドは、数十億円から、数千億円ぐらいの資金規模です。
現物を始め、信用取引やデリバティブ取引など、様々な取引手法を駆使して絶対利益を追求します。
租税回避地に本拠があるところも多く、国の枠を超えて投資しています。現在、どの程度の数があるかも含め、実体が解っていません。
ヘリコプターマネー(Helicopter Money)
米国の経済学者フリードマンが著書「貨幣の悪戯」で書いた寓話に由来します。
ヘリコプターで上空からお札をばらまくように、政府がお金を無対価にばらまくことです。
特別給付や所得補償などの形を取り、お金を配布します。
地域振興券などの商品券配布も同じようなものですが、ヘリコプターマネーは、お札を増刷して直接通貨として渡します。
中央銀行のバランスシートが悪化したり、インフレが進行しすぎる可能性もありますが、金融緩和や経済刺激策の最終手段です。
変額年金保険(へんがくねんきんほけん)
年金の給付額が決まっている定額年金保険と違い、払い込んだお金の運用成績次第で給付額が変動する年金です。
多くの場合、契約者が毎年、運用分野を指定できます。
弁済(べんさい)
弁済とは、普通の意味は、借金を返すことですが、信用取引を決済することを、弁済と言います。
信用取引は同じく借金だからです。
差金決済と、現物決済があります。
差金決済は、反対売買をして、差金で処理します。
現物決済は、売り建てしていた場合は、現物株を渡し(現渡し)ます。買い建てしていた場合は、借り受け代金を全額渡して現物株を引き取ります。
ベンチマーク(Benchmark)
ベンチマークとは、元々測量の水準点を言いました。
今では、コンピュータのハードウェアやソフトウェアの処理速度を計測する試験もベンチマークと言います。
投資の世界では、目標とする運用の基準を言います。
ほとんどの場合、日経平均やTOPIXなどの指数をベンチマークとしています。
ベンチャー(Venture)
元々は冒険の意味。
冒険的な企てや投機のこともベンチャーと、言われ始めました。
やがて、収益の予想が付かない新規事業をベンチャーと言い始めました。
新しいものを生み出していく進取の気概をベンチャー精神と精神論的に語られることもあります。
ベンチャー企業(べんちゃーきぎょう)
新技術、新事業を開発し、急成長していく企業をベンチャー企業と呼びます。
創業からあまり時間が経ってない企業をベンチャーと呼びますが、20数年経っていても自らをそう呼んでいる企業もありますので、本業のほとんどが先端性のある企業を呼んだりもします。
ベンチャーキャピタル(Venture Capital)
ベンチャー企業に積極的に投資をして、ハイリターンを狙う投資会社や投資ファンドをベンチャーキャピタルと言います。
VCとも略します。ジャフコなど上場しているベンチャーキャピタルもいくつかあります。
経営面で助言したり、人材を紹介したりして事業の支援もし、数年後の新規上場での株式売却を目指します。
変動金利(へんどうきんり)
市場金利の動向によって、適応される金利が変動するものです。
ほとんどの場合、短期プライムレートに連動します。
満期まで変わらないものを固定金利といいます。
変動相場制(へんどうそうばせい)
為替の交換レートを市場に任せること、その制度。
現在の主要な国家は変動相場制です。
変動費(へんどうひ)
企業活動の多さなどによって、変動する経費、原材料費など。
これに対して、生産量や販売量が変わっても、一定の費用がいるものを固定費と言います。
変動利付債(へんどうりつきさい)
市場環境の変化によって、利率が変わる債券です。
変わらないものを固定利付債と言います。
ヘンリーハブ(Henry Hub)
天然ガスの相場の指標銘柄。
元々は、米国ルイジアナ州にある天然ガスの集積地の名前。
ここのヘンリーハブにパイプラインが接続しています。
ハブとは、車輪のスポークが集中する部分で、ネットワークの接続装置も今ではハブと言いますし、ハブ空港という言い方もあります。