注目銘柄のカテゴリーに、久しぶりのライザップの登場です。
ライザップの持ち味
ライザップグループは、構造改革の赤字と、新型コロナウイルスの影響で暫く見守るしかないだろうとは思っていましたが、長期投資家として投資は続けていました。
もちろん、度重なる分割で株数は1600倍になっている、私に取って成功している投資であり、さらに私の投資した理由はそのまま継続しています。
豆乳クッキーダイエット、980円の美顔器(ジェルの定期購入で元を取る)、どろあわわ石鹸、パーソナルジムのライザップなど、次々に新商品など、新しいビジネスモデルを作り出し、成功させてしまう体質。
同社が持つ高いマーケティングの能力は、新規ビジネスの展開に安心感を与えています。
そして、強いデーター至上主義体質。マーケティング、webマーケティング力、また、ライザップは、コンピュータで結果が予測できるなど、データーの活用で作られています。
非常に希有な会社だと思っています。
ライザップの持ち味は、多くの場合、新しいビジネスモデルの展開、ゲームチェンジャーとして現れるところです。
これは多分に社長の持ち味だと思っています。
chocoZAP(ちょこざっぷ)の展開
ライザップは業界として確立していなかったパーソナルジムという概念を展開して、フィットネスジムに新体系を持たらしました。
また、ジムにダイエットとしての目的を鮮明に打ち出しました。フィットネス自体をさせる事が目的では無いとの新観念です。
もちろん売上はジムトップですが、パーソナルジムの区分では圧倒的トップです。
そのライザップがchocoZAP(ちょこざっぷ)の展開に厖大な投資を行っています。
ちょこざっぷは、2026年までに2000店の展開を予定する24時間運営の無人ジムで、会費は月2980円(税込み3278円)で、何回でも何時間でも、全国の店舗すべてに通えます。
また、ジムだけで無く、セルフエステ、セルフ脱毛、一部の店舗では、セルフGOLF、セルフネイルなども使い放題です。
また、入会者には、スマホアプリと連帯出来る、体組成計とヘルスウオッチがプレゼントされます。
店舗は、セキュリティなどを始め、AIを活用した店舗になっています。
入退室は、アプリのORコードを使い、アプリやAIカメラなどによって、記録して行きます。
また、データーを活用してサポートをして行きます。防犯や事故などはAIカメラが判断して、有人センターに通報する体制になっています。
ちょこざっぷアプリは、システム子会社により、何度もバージョンアップをくり返しています。
まだまだ進化途上であると言えますが、写真による食事のAI管理アドバイス機能なども予定され、今後が楽しみです。
23年5月15日の段階で、572店舗、55万人の会員です。計算上、一店舗あたり960人ほどです。
執筆時現在で、718店舗(推定)。
chocoZAPの意味
ちょこざっぷは、ライザップへのドアノック(誘導)マーケティングになっていますし、ライザップ後の囲い込みにもなっています、また、データー集めマシンの利点もあります。
しかし、かなり収益を生み出すビジネスモデルにもなっています。
2980円がジムでは価格優位性があることもありますが、セルフエステ、セルフ脱毛業界では、破格です。
一部の店舗では、セルフネイルを始めているようですが、これも業界的に破格です。また、セルフ美容業界は小規模ですので、淘汰してしまうかも知れません。
ちょこざっぷに通っているとたまに居られますが、エステなどをして、フィットネスを遊び程度に帰る方がいます。
おそらくセルフエステなどに格安に通うことが目的の方かも知れません。
つまり、一部の目的でも破格であり、それぞれを同時に目的にすると、自分磨きに、オンリーワンの施設になります。
それが月額2980円で提供されているわけです。
そして、会社側はまだまだ進化させることを表明しています。
chocoZAPの利益構造
少し考えれば分かりますが、ちょこざっぷは店舗商売ではありません。
装置産業です。
施設を作れば、後は何人会員が増えてもほぼ経費は一定で、経費を回収した後は、すべてが利益です。
つまり、携帯会社と同じで、基地局を整備すれば、後は基地局の維持費だけであり、ユーザーが増えても減ってもそれ以上の持ち出しがあまりありません。
とは言え携帯会社は、人口カバー率を100%に近づける過程で、利用率が低い基地局も建てる必要があります。
95%では足りなく、99.99%が理想ですが、ここに至るには相当な資金が掛かります。
ところがちょこざっぷは、店舗展開において、効率が良い所でやめることが出来ます。
どこまで浚っていくかは、さじ加減でしかありません。
当面の目標の2000店舗は、女性専用ジムのカーブスが2000店舗展開ですので、その規模ぐらいがかなり美味しい範囲だからなのではと思われます。
しかし、人件費がほぼ掛からないちょこざっぷは、まだまだ深掘りが出来るでしょう。
器具設備を整備した後は、僅かな電気代と家賃が経費になると思われますが、家賃は田舎ほど安くなります。地方都市でも充分複数の展開が出来るはずです。
現在の展開は大中都市部ですが、ドミナント(戦略)出店をしているようです。
利用者が多くても大型店を作らず、周辺に小型店を複数展開すると言う戦略になっています。
ちょこざっぷが来ると、周辺のジムの退会が増えると言う話があります。
もちろん、ジム上級者はちょこざっぷでは充分ではないでしょうけど、初級者、中級者ぐらいですと、家に近い所に、あるいは職場にも近い所に、いつでも通える所に行きたいと思うことでしょう。
そしてさらに加えて、安ければもうほぼ乗り換え決定になると思われます。
ちょこざっぷは、月に数十から、100店規模で店舗を増やしています。
23年5月15日で、572店舗、55万人の会員の存在は、他の地域でも充分に潜在需要と優位性があると言えると推定します。
chocoZAPには追いつけない
格安ジム業界は、大資本が存在しません。直営で大店舗網を展開出来ません。
店舗展開もフランチャイズがほとんどで、つまり協力者次第です。
このまま、直営店舗で2000店以上のちょこざっぷが出現した段階に於いて、追いつけるところはあり得ません。
さらにジムだけでなく、エステ、脱毛、ネイルなどを揃えた一律の店舗を展開して、何処でも通い放題の格安店舗網を作り出そうという、フランチャイズ協力者は、あまり現れないと思われます。
また、コロナ後の飲食店などの退店が多い現在でのみ、短期間での多くの店舗展開が出来ていると思われます。
また、ちょこざっぷのシステムやwebマーケティングは、グループ内のシステム会社(RIZAPテクノロジーズ)が担っていますが、システムに強いフィットネスジム会社は存在しません。
さらに、アプリで入退会、入退室、サポート、物品の販売をするアプリは、もちろん、固有ジム専用アプリとして圧倒的な利用率(ダウンロード数)ですが、これがほぼ月一で改良を続けています。
他では短期間で追いつく開発は資金的にも難しいでしょう。
なお、成功した段階のちょこざっぷは、装置産業としての利益体質になっているはずですので、追撃するところがあっても、引き離すことは容易です。
RIZAPグループは、もとより、注目銘柄ですが、私も最近また少し買い増ししています。
復配は来年度からということですが、将来、店舗展開が落ち着いたあたりの配当は、執筆時現在の株価を基準に見れば、利回り10%ぐらいにはなるのではと想定しています。
※調査のためにchocoZAPに加入してみたいなどと思われる方がいらっしゃいましたら、
紹介コード「ZOWMKLBS」(300円オフ×12ヶ月間:最大3600円割引き) をご自由にお使い下さい。
※お互いに個人情報が伝わることはありません。