米中対立について徒然に

「市況と時事観測」と言うカテゴリーを「時事観測」に変更しました。
内容は変わりませんが、現在の時事に関してあまり内容にこだわらずに書きたいということになります。

告知だけではなんなので、少し散発的に書きます。現在、米中貿易戦争の私が見ているところをかいつまんで。

米中貿易戦争は貿易戦争では無い

米中貿易戦争は実際のテーマは貿易問題では無く、「アメリカの世論や議会の大勢が共産中国そのそのものが悪との認識になって来ている」と以前書きましたが、これについて補足です。

ファーフェイの問題なども絡んでいますが、大統領選も大きな影響を与えています。

トランプは退かない

オバマ時代と言うのは、中国との関係は良かった、中国に甘かった、あるいはやられっぱなしだったなどと言う表現も取ることが出来ますが、民主党の利権が中国と結びついていたと言う言い方をすることも出来ます。
民主党の平和論者の背後には、米国国内の中国利権が結びつき、甘い汁を啜っていたと言う訳です。これは日本も同じ事ですが、特に米国では民主党の背後にいたわけです。
これがオバマが中国やその他の地域に甘かった原因の1つになりますね。

一例を挙げます。トランプ氏の大統領への再選を阻む最有力の人物は、民主党の前副大統領のジョー・バイデン氏になります。
この方の息子にハンター・バイデンがいますが、この人が中国のファンドを運営しています。
このファンドには中国当局から特権的な優遇を与えられています。癒着とも言えますが、トランプが大統領になって、中国の目算は狂っています。
中国の顔認証技術は、現在は世界トップクラスですが、これはこのファンドに育てられた企業が開発し、この技術がウイグルの弾圧に利用されています。

最近、香港のデモで、覆面やマスクの禁止令が出ましたが、中国はこの顔認証技術を香港でも使いたいと言う事になります。
トランプ政権がウイグルの弾圧に言及するのは、バイデン氏に対する牽制でもあるわけです。また、人権派のあんた達がウイグルの人権弾圧を進めてきたというような民主党利権への牽制です。

つまり、大統領選も掛かっているわけです。

アメリカの利権は退かない

では、民主党は今でも中国に甘いかと言う事ですが、ここに来て中国がアメリカの牙城を切り崩すことを画策してきましたので、民主党もオバマ時代のように甘い汁を貪っている訳にはいかなくなって来ています。
具体的には、一帯一路のような習近平総書記が提唱した経済圏構想や、人民元の国際通貨化を推進する表明などの諸々の最近の動きです。

アメリカと中国は覇権国家として非常に似ており、両方が並び立つことは出来ません。
これは以前書いていたことですが、ようやく本気の対立になって来たのでは無いかと思われます。

来たるべき世界を渡さない

アメリカは、ファーフェイを排除しようとしています。
これはバックドアなどを使ったファーフェイの国際的なスパイ活動(の疑い)潰しですが、もちろんそれだけではありません。

5Gと言うのは、何をもたらすかを考えればよく分かります。

第四次産業革命をもたらす、IoT、AI、ロボット、ブロックチェーンなどの要は、超高速、超多数接続、大容量、低遅延、超安定接続の通信網です。
もちろん、これが5Gです。

自動車の自動運転も、超高速(大容量)、超多数接続、低遅延、高信頼の通信網が無ければ実現しません。自動運転レベル4~5で必要。
IoT、AI、ロボットも皆同じです。

例えば、現在日本ではキャッシュレス還元事業を行っていますが、キャッシュレス化と言うのは、単に現金を使わなくなれば社会コストが低減できると言う様なレベルの話ではありません。
「Amazon GO」のようなレジ不要システムが社会全体に広がると言う事です(Amazon GOは単なる無人レジではなく、何を買ったかを判断しているAIシステムです)。
物やサービスや必要なものを必要な時に勝手に使う、精算は自動で行われるということです。すべてのもの、町中が富山の置き薬状態です。
生産システムもAIによる資材調達を含めた完全自動化が行われます。
これはIoT、AI、ロボット、ブロックチェーンが可能としますが、キャッシュを社会から追い出す必要があるから推し進めているわけです。そして、ここにも5Gが関わります。

ちなみにPayPayのようなQR決済は、銀行の業務の大部分を不要とします。
非接触カードやクレジットカードと違い、QR決済はプログラムそのものですので、今後進化させて、なんでも出来ます。
特別な機材も成しに、商店で決済が出来ますが、現在でも目の前の個人にも遠くにいる個人にもお金を渡すことも出来ます。
これは個人間で振込をしているわけです。個人間でも企業間でも決済が出来ると言うことになります。銀行の介在は要りませんね。

これらの大きな可能性のため、各社、100億円あげちゃうキャンペーンのような大判振る舞いをして囲い込もうとしています。
このようなシステムも高度化させるためには、5Gのような超高速、超多数接続、低遅延、超安定接続の通信網が必要です。

さて、すべてが、5G、あるいは6Gが要になります。
この来たるべき世界の覇者が中国では困るわけです。その戦争でもあります。

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