東証マザーズのユーグレナ、2931です。

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誰も成し得なかったミドリムシの屋外での大量培養を世界で始めて成功させています。社名のユーグレナとは、ミドリムシの学名です。

ミドリムシ(ユーグレナ)とは

5億年ほど前に誕生した0.05㎜の微生物で、光合成をする藻の一種ですが、自ら動き回る動物の特長も持っています。地球上で唯一、動物と植物の性質を持っている希有な生物です。

最近、食品として目に触れることが増えてきましたので、ご存じの方も多いと思います。NASAが先駆けて研究を始めていたことで、ご存じの方もいらっしゃるのかも知れません。

栄養素

59種類の栄養素をバランス良く持っており、サプリメントとして、注目を集めています。クロレラのような物かと思われるでしょうが、似てはいますが、全く別の可能性と性質を持っています。

まず、14種類のビタミン、9種類のミネラル、18種類のアミノ酸、11種類の不飽和脂肪酸、7種類の特殊成分などの植物系と動物系の両方の栄養を持っています。そして、植物のような細胞壁がありませんので、吸収率は93%以上になります。

ミドリムシの中にしか存在しないパラミロンを始めとする特殊な成分は、医薬品への応用が目前です。こちらは場合によっては、かなりのインパクトがあります。

ジェット燃料

そして、もっともインパクトがあるのは、ミドリムシを使ったバイオ燃料の生産です。ミドリムシからは油脂が取れ、そのオイルは軽質であるため、ジェット燃料に使えます。

17年ごろから、ユーロでジェット燃料の二酸化炭素排出規制が段階的に始まりますが、これはやがて世界に波及し、しかも年々規制がきつくなっていくものと思われます。ですから、ジェット燃料をバイオ燃料に、一部でも置きかえしなければならないのは、現在、待ったなしの状況です。

ミドリムシは成長するときに、光合成によって二酸化炭素を取り込み酸素を生産します。ですから、ミドリムシで作ったバイオ燃料を燃やして炭酸ガスが出ても、トータルすれば、炭素は増えません。これをカーボンニュートラルと言います。

また、ミドリムシは微生物であるため、他の植物などを使ったバイオ燃料とは莫大に生産効率が違います(油ヤシの実に比べ15倍以上)。

さらにジェット燃料に使える軽質なバイオ燃料を生産出来る生物は少なく、そして、重要なことは、ジェット機はジェット燃料を使うしかないということです。車であれば電気自動車や水素燃料車に置き換えることが出来ますが、ジェット機はプロペラ機には戻れないのですし、戻ったらジェット機になった意味がないのです。

ジェット燃料の日本での市場規模は、9000億円。10分の1を置き換えても900億の市場です。もちろん世界の市場は、もっと遙かに大きいのです。

軽質なオイルですから、ディーゼル車を走らせることも出来ますし、すでに試験的に走らせています。

資本提携関係など

このように注目されるミドリムシ(ユーグレナ)の大量培養を世界で始めて成功させた企業ですから、資本提携先は数々に及びます。

JX日鉱日石エネルギー株式会社、株式会社日立製作所、清水建設株式会社、ANAホールディングス株式会社、株式会社電通、東京センチュリーリース株式会社、伊藤忠商事株式会社、日本コルマー株式会社など、そうそうたるメンバーです。多くの場合、資本参加だけでなく、共同研究も行い、業務提携も行っています。

また、武田薬品工業やいすゞ自動車、理化学研究所などとは、共同研究を行っています。

ライバル

最近、神鋼環境ソリューションが、同じくミドリムシの培養に成功しています。これを持って、ユーグレナの独走に待ったが掛かったかに思われている方がおられるかも知れませんが、そう言うことはありません。

株式ニュースなどでもトンチンカンな論評がありますので、一般の方が誤解をするのも無理はありませんが、少し考えれば分かることです。神鋼環境ソリューションの培養技術では、当面ジェット燃料として売りこむことは不可能です。

シュールガス、シュールオイル革命による原油需給の変化によって、ジェット燃料価格は下がっており、さらに下がることもあり得ます。これに反してバイオマスは価格が高いことがネックです。しかしなぜ、それでもなおバイオ燃料が求められているのか? もうお分かりですよね。

神鋼環境ソリューションは従属栄養で培養します。おそらく新しく探し出した種は、従属栄養で培養したときに真価を発揮するか、光合成独立栄養生物としてのミドリムシを効率的に培養することが出来ていない、このどちらかです。従属栄養で培養していては、カーボンニュートラルにならない可能性が高いといいますか、ならないですよね。ですから、炭素排出量規制で不利になります。

たしかに従属栄養なら、増殖速度は上がる可能性がありますが、餌も必要になりますし、純粋にコスト競争としても、原油系のジェット燃料に対抗できないのではと思われます。

その他にも、種々の微生物を使って、バイオ燃料を生産することに挑戦している企業はたくさんあります。しかしながら、ミドリムシの培養が難しくて、他の微生物にその活路を求めた帰来もあり、ジェット燃料に向くなど、ミドリムシに一端の長があります。また、ミドリムシの場合、油脂を取った後の残渣は栄養分が多く、家畜の飼料としての利用も可能ですので、コスト上の優も備えています。

 展望

品種は100種ほど確認されていますが、ミドリムシは有望視されながら、培養技術が存在しなかったため、新しい種の開拓、種の品種改良はまだまだこれからです。効率的な種がもっと出てくるかも知れません。そして、植物と動物の中間の生物ですので、他にない有効利用が出てくる可能性もあります。

現在は、食品・サプリメントとしての需要が立ち上がっています。ほぼ倍々ゲームのような状態で、ブーム初期のような感じもあります。ペットフード、化粧品はまだまだ始まったばかりで、医薬品はこれからです。バイオ燃料は大量製造へ向けて検証中、準備中と言ったところです。ミドリムシの油脂から作った素材関係、つまりプラスチックは、研究室レベルの模様。コストさえ下がれば、肥料、家畜飼料の需要も出てきます。これらは日本の食料自給率を引き上げます。

その他、まだまだこれからの状況ですが、どのような利用法、効率化がなせるか、未知数の部分があり、楽しみでもあります。

そして、考えて見てください。1つの種、例えば大根でも人参でも結構ですが、その種の栽培を世界で独占できるとしたら、もしくはほぼ独占的な生産社であったとしたら、どのような強靭な企業が出来上がるでしょうか。

まだ事業が立ち上がったばかりに近い現在でも、売上高営業利益率は8%を超えていますが、これから生産が拡大し、販路が世界に拡大していく過程で、どのような変化が起こるか、興味深いものがあります。例えクロレラでも独占する企業があればどうであったか、しかもミドリムシは植物と動物の中間の希有で唯一の種です。オンリーワンです。

そして、ジェット燃料やディーゼル燃料。こちらはコストの問題が立ち阻んでいますが、払拭できる可能性がないわけではありません。シェールガスやシェールオイルは、それほど低コストではないと言う事が知れ渡ってきています。工業的に生産出来る微生物、そして、光合成独立栄養生物であれば、必要なものは炭酸ガスと光、コストを抑えることが出来ないわけではありませんし、挑戦中です。

炭酸ガスの排出規制だけでなく、絞りかすの飼料化も勘案し、コスト的にも優位に立てれば、日本は産油国になることが出来ます。その市場規模は厖大で、優位なジェット燃料だけを取っても、燃料市場の5分の1を占めます。

厖大な市場に対峙する巨大な企業が生まれる可能性もありますし、コストの払拭が中途半端であったとしても、サプリメントなどの利益率が莫大に向上します。

 見解

未知数の面があるのは確かです。ミドリムシの培養で今後も優位に立てる保証はありません。また、単にサプリメントメーカーとして終わるのであれば、現在の株価を正当化できません。

しかし、先行者利益と言うものがあります。培養方法はノウハウが伝播するのを恐れ、特許化せずに秘匿化していますが、その他のものは特許化しています。多くの種を採取済みで、商業ベースの培養も既に行い、培養設備を持っているクロレラを培養していた会社も子会社として取得しています。

現在では、少なくともミドリムシの培養ではこれからもかなりの位置を占め続けることを想定される、そして、ミドリムシの秘めている可能性はとてつもなく大きいことを勘案しました。

ジェット燃料生産は、既に技術的な問題はクリアし、大規模な生産設備に投資する前の大設備での成育確認をしている段階に達しました。会社側はコスト改善を積み重ねて、18年に商業供給開始を想定しています。

割高ではありますが、1年以上継続して優待を享受した場合の優待利回りは4%以上。優待利回りに納得して、少数を持ち続けることは、可能性に対してそれほどリスキーではない、そう言う結論に達しました。

現在割高でもあり、株数も浮動株も比較的大きいことから参考銘柄として考えていました。

しかしながら、今の時代が抱えている様々な問題の多くを、ユーグレナがあっけなく解決してしまうことがあり得てしまう、このインパクトを考えて、注目銘柄、もしくは準注目銘柄とします。

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