- テーパーリング(Tapering)
- テールリスク(Tail risk)
- 出合い(であい)
- ディーラー(Dealer)
- ディーリング(Dealing)
- 低位株(ていいかぶ)
- 定款(ていかん)
- 抵抗線(ていこうせん)
- ディスインフレーション(Disinflation)
- ディスカウント・ファクター(Discount Factor)
- ディスカウントブローカー(Discount Broker)
- ディスクロージャー(Disclosure)
- 定性評価(ていせいひょうか)
- ティック回数(てぃっくかいすう)
- 抵当証券(ていとうしょうけん)
- デイトレード(Day Trading)
- ディフェンシブ(defensive)
- 定量評価(ていりょうひょうか)
- ティン・パラシュート(Tin parachute)
- 手掛かり難(てがかりなん)
- 手堅い(てがたい)
- デカップリング(Decoupling)
- 適格機関投資家(てきかくきかんとうしか)
- 適時開示(てきじかいじ)
- 敵対的TOB(てきたいてきてぃーおーびー)
- 敵対的買収(てきたいてきばいしゅう)
- 出来高(できだか)
- 手口(てぐち)
- 出口戦略(でぐちせんりゃく)
- テクニカル指標(てくにかるしひょう)
- デジタル・クーポン債(でじたる・くーぽんさい)
- 手仕舞い(てじまい)
- デッド・キャット・バウンス(Dead Cat Bounce)
- デットエクイティスワップ(Debt Equity Swap、債務の株式化)
- デッドクロス(Dead Cross)
- デッドハンド型防衛策(でっどはんどがたぼうえいさく)
- デットファイナンス(Debt finance)
- 出直り(でなおり)
- 手控え(てびかえ)
- デフォルト(Default)
- デフレーション(Deflation)
- デフレギャップ(deflationary gap)
- デフレスパイラル(Deflation Spiral)
- 手元流動性(てもとりゅうどうせい)
- デューデリジェンス(Due diligence、適正評価手続き)
- デリバティブ(derivatives)
- 転換価格(てんかんかかく)
- 転換社債型新株予約権付社債(てんかんしゃさいがたしんかぶよやくけんつきしゃさい)
- 天候デリバティブ(Weather Derivative)
- 電子交付(でんしこうふ)
- 天井(てんじょう)
- 店頭市場(てんとうしじょう)
- テンバガー(Ten Bagger)
- 電力債(でんりょくさい)
テーパーリング(Tapering)
金融緩和の量的緩和の出口戦略で、少しづつ国債などの購入額を減らしていくことです。
テーパーとは先細りの意味で、テーパーワッシャなど、傾きのあるものを言います。
テールリスク(Tail risk)
滅多に起こらないことで、起こると被害が巨大なリスクを言います。ブラックスワンとも言います。
このリスクをもたらす事柄をテールイベントと言います。
ブラックスワンとは、黒い白鳥がオーストラリアで発見されたことに因みます。このぐらい常識外の希有なイベントに相当することを言います。
リーマンショック、同時多発テロなどもこれに当たり、これからもどこかの国の崩壊、戦争、金融麻痺などがテールリスクです。
また、暴落するような事ばかりではなく、売り仕掛けをしているときに、滅多にないことで暴騰するリスクもこれにあたります。
テールとは、しっぽのことで、グラフの裾野のことを表し、些細なとか、希なことを意味します。
ちなみに同じくテールが付く、ロングテール戦略は、滅多に売れる機会のない商品を数多くの種類を揃えて全体で販売量を稼ぐ戦略です。
出合い(であい)
相場の取引は、条件が出会って成立します。売り買いの注文が成立することを出会いと言います。
ディーラー(Dealer)
証券会社など、自社の勘定で売買することをディーリングと言いますが、これをする人のことを、ディーラーと呼びます。
優秀なディーラーの年収は、社長より多い事もあります。
ディーリング(Dealing)
自己売買部門が行う自己勘定の取引を言います。
低位株(ていいかぶ)
株価が低い株の総称。特に定義はありません。
定款(ていかん)
法人の基本規則を記載してあり、登記されているものです。
これによって、団体は、人と同じように人格を持ち、法律行為を行うことが出来る、法人になります。
営利法人だけでなく、社団法人、財団法人のすべてに定款があります。
定款には、法律により、記載が義務づけられている、絶対的記載事項。
記載しなければ効力を持たない、相対的記載事項。
定款に記載する意味がないが容易に変更出来ないように定款に記載する、任意的記載事項。などがあります。
定款の変更は、総会の特別議決が要ります。
抵抗線(ていこうせん)
テクニカル分析で使う用語です。
株価がこの線に近づくと、下降に転じて、上昇への抵抗になると思われる水準を想定して引かれている線、帯域。
ディスインフレーション(Disinflation)
インフレーションでも、デフレーションでもない状況。
インフレーションから抜け出たが、デフレーションにはなっていない状況を言います。
ちなみにデフレーションからは抜け出たが、インフレーションになっていない状況は、リフレーションと言います。
ディスカウント・ファクター(Discount Factor)
利息収入および償還額などをまとめて、現在価値に引き直す際に用いる係数のことで、割引率を言います。
割引債の価格 ÷ 額面の数字のようなものです。
現在価値 = 満期額を含め満期までのキャッシュフロー × ディスカウント・ファクター
ディスカウントブローカー(Discount Broker)
通常より、割安な手数料で注文を受け付ける証券会社のことを米国でこう言っていました。
インターネット証券など、圧倒的に格安な証券会社が多く出てきて、特に言わなくなりました。
ディスクロージャー(Disclosure)
情報公開のこと。
企業が投資家や債権者に企業内容や経営内容を公開することを言います。
具体的には、証券取引法、金融商品取引法、会社法による、財務諸表、有価証券報告書、マニュアルレポート、企業によるIR活動など全般を言います。
定性評価(ていせいひょうか)
評価法の1つ。
数字があるもので評価をするのが、定量評価ですが、これに対して、一貫性、哲学、運用方針、運用プロセス、先見性、質などを、例えば5段階などで採点して評価するのが定性評価です。
ティック回数(てぃっくかいすう)
ティックとは、金融商品における値動きの変化の最小単位、呼び値のことを言い、ティック回数とは、取引が約定した回数を言います。
また、板に並んだ指値に成行注文等がぶつかり、充当して約定が成立しますので、成行注文の数とも見なせます。
取引の出来高とは違い、取引の件数が分かります。
小口の個人投資家が多い銘柄では、出来高とあまり違いませんが、大口投資家や機関投資家が多いところでは出来高と比較することにより、一件当たりの平均の取引数量が分かります。
出来高が増えてもティック回数がそれに比例して増えなければ、大口投資家が参加してきたかも知れないと言う推測も成り立ちます。
Tickも参照していください。
抵当証券(ていとうしょうけん)
不動産を担保とした貸付債権を小口に証券化した金融商品です。
証券は、財団法人抵当証券保管機構で管理され、購入者には、保管証などが渡されます。
デイトレード(Day Trading)
日計りの事です。
一日で売買が完結するような短期のトレードです。実際には日をまたぐこともありますが、持ち越さないことが多いトレードです。
株価の小刻みなさざ波を取りに行きます。ほとんどの場合、信用取引で行います。
ディフェンシブ(defensive)
防御的という意味です。
ディフェンシブストック、あるいはディフェンシブ銘柄のことを単にディフェンシブと言ったりします。
ディフェンシブストック(Defensive stock)
ディフェンシブ銘柄とも言います。景気動向にあまり左右されない銘柄です。
具体的には、電力、ガス、薬品、食品、鉄道などのインフラ系です。
定量評価(ていりょうひょうか)
評価法の1つ。
数量化出来ている数字で判断するものが定量評価です。
過去の利回り、解約率など。
同じ対象でも、例えば申込数を、1524人と、数字で評価するものが定量評価で、少ない、普通、多いと、三段階などで評価するものが定性評価です。
ティン・パラシュート(Tin parachute)
敵対的買収の防衛策の1つ。
人員整理を見越して、従業員の退職金などを高額に契約して置いて、買収意欲を削ぐことです。
ゴールディン・パラシュートも参照して下さい。
手掛かり難(てがかりなん)
特に材料が見当たらない様子で、相場に方向性が見つからないこと。
手掛かり難で個人投資家は様子見を決め込んだ、などの用法で使います。
手堅い(てがたい)
しっかりとしていて、容易に下がりそうにない様子。
又は、確実に利益が取れると思われること。
デカップリング(Decoupling)
一体化していたものが連動しなくなって来たことを言います。カップリングしなくなってきたこと。
世界経済と米国経済との連動性が無くなった、先進国経済が発展途上国経済を引っ張ることが出来なくなったことなど、色々な事象で使います。
適格機関投資家(てきかくきかんとうしか)
金融商品取引法で、「有価証券に対する投資に係る専門的知識及び経験を有する者として内閣府令で定める者」が、この適格機関投資家です。
法律要件はいろいろありますが、証券会社、銀行、保険会社、投資顧問会社などです。法律で言う機関投資家です。
金融商品取引法上の行為規制の適用が一部除外されます。
適時開示(てきじかいじ)
上場企業に義務付けられている「重要な会社情報の開示」のことです。
適時開示情報伝達システムによって開示されます。
敵対的TOB(てきたいてきてぃーおーびー)
当該会社の同意を得ないで行われる株式の公開買付を言います。
敵対的な企業買収の為の公開買付です。
TOBを参照して下さい。
敵対的買収(てきたいてきばいしゅう)
当該会社の同意を得ないで行われる、企業買収です。
一般的には、総会での議決権を制することが出来る過半数を目指します。
日本の法律では、買付での所有が3分の1を超える場合は、公開買付で行わなければならないとなっていますので、TOB(公開買付)で行われます。
出来高(できだか)
取引が成立した株式数を言います。
取引が成立することを出来ると言います。
出来高は、重要な指標です。
手口(てぐち)
ある銘柄に、どの証券会社が、どれだけの数量の売買注文を出したかということです。
どの証券会社から出てきた注文かと言う事で、どこが売り買いしたかを類推します。
例えば、外資系証券からの買いであったら、外国人投資家が買ったのかと想像できます。
現在、個別株の手口情報は、公開されていませんので、日経先物の手口情報が注目されています。
ここを見て、外人が買い始めたとか、年金資金が買っているようだとかの、観測記事が出ます。
出口戦略(でぐちせんりゃく)
金融緩和などで、経済成長へと転じた場合、それらを解除しつつ、経済成長を損なわずに、持続的に成長させることです。
元々は、ベトナム戦争での撤退戦略で使われた言葉です。
現在では、軍事的、経済的な作戦を、被害最小で終了する意味で使われます。
テクニカル指標(てくにかるしひょう)
株価や出来高の統計的、数学的な分析のための指標。
チャートであったり、チャートの分析指標であったりします。
デジタル・クーポン債(でじたる・くーぽんさい)
決められた対象の金融商品、つまり、株式や為替の価格がどうなるかで、利率が決定される債券。
手仕舞い(てじまい)
信用取引で、ポジションを解消すること。
売り建ては買い戻し、買い建ては売り、反対売買で、すべて決済することです。
現物株式で持っているものを売ることは、手仕舞いとは言いません。普通に売却です。
手仕舞い売り(てじまいうり)
信用取引で、買っているものを反対売買の売りで、決済することを言います。
決済のための売りで、新規の信用の売り建てと区別するためにこう、言います。
デッド・キャット・バウンス(Dead Cat Bounce)
大きく崩れた相場が、一時的に反発することを言います。
高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返ると言う格言から来ています。
デットエクイティスワップ(Debt Equity Swap、債務の株式化)
企業再生の方法の1つで、債務を株式に転換します。
他人資本を自己資本にする訳です。
デッドクロス(Dead Cross)
テクニカル分析の指標の1つ。
移動平均などで使われます。
ゴールディンクロスの逆で、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下へ抜くことです。
売り転換です。
ゴールディンクロスやデッドクロスのような観測は、移動平均だけでなく、MACDや一目均衡表などの基準線と転換線の動きで使われます。
すべて同様な解釈になりますが、必ずしも転換するとは限りませんが、基本的な見方です。
ゴールデンクロスも参照して下さい。
デッドハンド型防衛策(でっどはんどがたぼうえいさく)
敵対的な企業買収に対する防衛策で、過半数の取締役を交代させても、防衛策の発動を阻止できない定めをしておくことです。
株主の権利を阻害しているものとして、批判が多いものです。
デットファイナンス(Debt finance)
借り入れや社債の発行で、資金を調達することです。
これに対して、新株発行や利益から資金を確保することを、エクイティファイナンスと言います。
出直り(でなおり)
一度下がった相場が、立ち直って上昇して行くこと。
手控え(てびかえ)
相場の状況が不透明で、売買をしないで様子を見ている状況。
デフォルト(Default)
債務不履行のこと。
デフレーション(Deflation)
デフレと省略します。
生産能力があまり、需要が少ない状態で、物の値段が下がって、通貨の価値が上がっていく経済状況です。
デフレギャップ(deflationary gap)
需要量が、潜在供給量を下回ったマイナスの需給ギャップのことを言います。
デフレスパイラル(Deflation Spiral)
デフレでは、生産能力より、需要のほうが少ないので、不況となり、失業者が増えます。
失業者が増えたり収入が減ることで、需要がさらに減ります。すると、生産を縮小するためにさらに失業者が増え、給与も減ります。
このように次々に経済が縮小していくことを、デフレスパイラルと言います。
手元流動性(てもとりゅうどうせい)
手元にある現金と預金の残高と、換金可能な有価証券との合計額を言います。
手元流動性比率(てもとりゅうどうせいひりつ)
手元流動性を一月あたりの売上高で割ったもので、支払い余力を示します。
手元流動性 ÷ (売上高 ÷ 12)
日本企業では、1~1.5ぐらいと思われます。2ぐらいあればまあまあ良いでしょう。
デューデリジェンス(Due diligence、適正評価手続き)
多角的に行われる一連の企業価値の調査。
M&Aでされますが、機関投資家が企業に長期投資するときもこういう一連の調査をします。
デリバティブ(derivatives)
金融派生商品のこと。
原資産の変数の値によって、相対的にその価値が定められるような金融商品です。
先物取引やオプション取引やスワップ取引など、様々なものがあります。
転換価格(てんかんかかく)
転換社債を株式に転換する時、額面金額のいくら分が一株に交換出来るかを予め決めてあるもの。
これが株式の時価を上回ったときに、株式に転換して売却すると利益になります。
例えば、1万円の額面のA社の転換社債があるとします。この転換社債は満期に1万円で償還されます。
転換価格は、100円です。100円分で一株になります。一万円を転換すると、100株の株式になります。
当初、A社の株式は80円でした。転換すると、8000円です。
転換社債は1万円の価値がありますので、転換すると損をします。
ところがA社の株式は、200円になりました。100円分で一株に転換出来ますので、100株になります。
200円×100株で、2万円になります。
社債で持っていると1万円の価値ですが、株式に転換して売ると、2万円です。
転換社債型新株予約権付社債(てんかんしゃさいがたしんかぶよやくけんつきしゃさい)
社債に新株予約権が付いた債券です。
平成13年に改正された商法に、新株予約権制度が創設されました。
転換社債と呼んでいたものは、実質同じ仕組みで新株予約権が付いた、転換社債型新株予約権付社債になりました。
天候デリバティブ(Weather Derivative)
気象現象によって発生するリスクを取引します。
天候の影響を受けやすい企業が取引する金融派生商品です。
損害保険と同じように使えますが、損害が実際に発生したかは問いません。補償をするオプションの取引をすることが違います。
雨の日が10日以上あったら、補償するオプションをオプション料を払って購入すると、そうならなかったら、オプション料が無駄になります。
売り手はオプション料が利益になります。雨の日が10日以上になったら、補償が貰えます。売り手は損をします。
雨が降ったら、売り上げが減少するレジャー施設が損害の補償のためにこのオプションを購入する用途もありますが、雨の日は特別サービスの原資に使うことも出来ます。
電子交付(でんしこうふ)
取引報告書などをインターネット等を通じて、電子的に交付して貰う制度。
投資家から事前に届け出があれば、証券会社は、従来の紙の報告書から電子交付に替えることが出来るようになっています。
天井(てんじょう)
相場の高くなったところ。
正確に言えば、直近においてつけた一番高い値段です。
天井三日、底百日(てんじょうみっか、そこひゃくにち)
相場格言の1つ。
株価が天井に居るのは僅かな期間で、それに反して、底にいるの長い期間だと言う事を言っています。
店頭市場(てんとうしじょう)
取引所を通さず、証券会社、金融機関などの店頭で、証券会社などが取引の相手になって値付けします。
債券などが店頭市場で取引されますし、ナスダックが店頭市場です。
テンバガー(Ten Bagger)
株価が10倍になることを言います。銘柄発掘の1つも目標とされることがあります。
しかし、以外に多く、平均すると年に20銘柄ぐらいあります。
電力債(でんりょくさい)
電気事業法に基づく社債で、一般担保という、他の債権者に比べて優先的に弁済される担保が付いています。