T(Trade date、約定日)、T+2など

T+2などと、表記されます。この場合、約定日の2日後に受け渡しという意味です。
日本の株式では、T+2で2日後、つまり約定日を含めれば3日です。
国債はT+1など、色々ありますが、世界的にすべてT+1になるように取り組みがされています。T+0はその日に決済ですが、犯罪防止や確認のために、T+1が当面の目標だと思われます。

※株式の受け渡しは、2019/7/16(火)以前、T+3でした。約定日を含めて4日でした。

TAA(Tactical Asset Allocation、戦術的資産配分)

投資での想定されるリスクとリターンを戦術的に把握して、その関係を分析することによって、株式、債券、短期金融資産のそれぞれの理想的な投資比率を決めることで、運用成果の向上をを目指すものです。
株式相場が好調なら、株式の比重を高め、そうでなければ、比重を抑えるという感じです。

これには、高度な数学的な分析システムが用いられます。端的に今は株だというようなものではありません。

Target

①東京証券取引所等で採用されている東証と取引参加者と上場企業間の書類受け渡しなどを目的としている電子システムです。
日本証券金融、証券保管振替機構、日本証券クリアリング機構、日本国債清算機関などでも採用されています。

②ユーロ圏の資金決済システムもTargetと言います。今は第二世代のTarget2になっています。
正式名称は(Trans-European Automated Real-time Gross settlement Express Transfer system、汎欧州即時グロス決済システム)。

TB(Treasury Bills、財務省短期証券)

米国国債で満期が1年以内の短期債券のことです。以下のような区分けになっています。

  • 短期国債(Treasury Bills)2、3日~52週間の割引債。
  • 中期国債(Treasury Notes)2、 3、 5、 7、 10年物の利付債。
  • 長期国債(Treasury Bonds)30年物の利付債。

TIBOR(Tokyo InterBank Offered Rate)

東京市場の銀行間金利のことで、国際的な基準金利のLIBORの日本版みたいなものです。

複数の有力銀行から出された各期間のレートを全国銀行協会が集計し、上位2行、下位2行の値を例外として除外し、それ以外のレートを平均して求めています。

Tick

ティックとは、金融商品における値動きの変化の最小単位、呼び値のことです。
チックタック(tick tack)と、時計が時を刻む様子から、名付けられたようです。

約定した回数をTick回数といい、約定の値動きを表すものをTickチャートなどと呼び、ディトレードなどで使います。
値段が上がると、Tick1回、下がった場合もTick1回などと言います。

ティック回数も参照してください。

TOB(Take Over Bid、株式公開買付)

不特定多数の人を対象に、買付け期間、買い取り株数、価格などを公表し、株式市場外で、株式の買付けを行う制度のことです。
M&Aを実行するための方法の1つで、公開して買い付けることを言います。

日本の法律では、株式の所有割合が3分のを1超えるようになる買付は、公開買付で行わなければならないとしています。

公開買付価格は、一般的に市場での取引価格に数割のプレミアムを付けた価格になります。
TOBは、予算を立てやすいことや、買い付け株数が目標に達しなければ、取り消しが出来る事などから、失敗時のリスクが少なく多用されます。
しかし、敵対的なTOBの場合は、公表するわけですから、相手に気付かれてしまうと言うデメリットがあります。

意に反して仕掛けれた側は、当然、防衛策にでますので、株価が乱高下する場合もあります。

防衛策としては、第三者の友好的な企業、「白馬の騎士(white knights)」 による合併や新株引受けにより、買収を不可能にすることや、買収されそうになった会社が、逆に買収しようとした企業を買収する構えを見せ、思い留まらせようとする戦法(パックマン・ディフェンス)。

他には、買収する価値のある資産や技術を、社外に流出させ、買収する意味を無くすという、捨て身の戦法(これを大規模にすることをクラウンジュエル、焦土作戦と呼びます)などがあります。

もちろん、ほとんどのTOBは、合併や共同事業の為、傘下に入って経営が安定化することを買収される側が望んでいる、又は承知している友好的なTOBです。

TOPIX(Tokyo Stock Price Index、東証株価指数)

東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に、浮動株基準株価指数として1秒事に算出している株式指数です。
東証株価指数は、1968年1月4日の全銘柄の時価総額を合計したものを100としています。

TOPIXへの新規株式組み入れ時期ですが、新規上場銘柄 は、上場日の翌月の月末営業日に組み入れ、市場第二部から市場第一部指定となった銘柄は指定日の月末営業日に組み入れます。
合併などによって株式移転が行われ、上場廃止、及び新設会社が替わりに上場する場合は瞬時に組み入れられます。

なお、日経平均が値がさ株の影響を強く受けるのに対して、東証株価指数は、大型株の影響を強く受けます。

ちなみに、日経平均株価をTOPIXで割った値をNT倍率と呼んでいます。

TSR(Total Shareholders Return、株主総利回り)

株主が受け取ったすべての利益の指標です。値上がり益、配当を加味して算出されます。

TSR(%) =(1株当たりの配当総額+対象期間経過の株価)÷始めの株価
※株価の上昇額で算出する場合もありますが、金融庁が示した計算式は上記です。

トータルリターンと考え方は似ていますが、配当再投資などの複利効果は考慮せず、期間を区切った株主の利益を出しています。

令和元年決算より、有価証券報告書に過去五年間のTSRの記載が義務付けられました。
つまり、5年間の総配当額と、5年間の株価上昇による株主利益になります。

例えば、100円で買った株が、毎年5円配当を続け、株価が110円になったとしますと、配当総額が25円。株価が110円。
この135円を始めの株価の100円で割ると、1.35×100で、135%です。(上昇額で計算すると35%)

長期投資をスタンスとした指標ですが、期間の取り方にも寄ります。1年・3年・5年がよく使われます。

TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate、電信買相場)

外貨を円に戻す時に適用される為替レートで、要するに金融機関が投資家から外貨を購入する時のレート、外貨の買取のレートです。
金融機関にとって、外貨を買い取る値段ですので、購入のBuyingになります。

外貨預金であれば、引き出し時の交換レートです。

TTS(Telegraphic Transfer Selling rate、電信売相場)

円を外貨に替える時に適用される為替レートで、要するに金融機関が外貨を売るときのレート、外貨の売却レートです。

外貨預金であれば、預入時の交換レートです。

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