ローソク足(ろーそくあし)
始値、高値、安値、終値を表すように図形化した罫線、チャートです。
蝋燭(ろうそく)に形が似ているので、この名があります。
江戸時代に、日本の米相場で考案され、現在では主流のチャートになっています。
ロードショー(Roadshow)
上場承認後の株式公開前に、機関投資家に向けて行う会社説明会をロードショーと言います。
概ね数日にわたって行いますので、ロードショーと呼びます。
ローリング決済(ろーりんぐけっさい)
債券の決済の方法です。
債券は、約定したものをある程度まとめて(毎月10日、20日、月末など)決済していました。
しかし、決算不能時のリスクが大きいことから、約定日からある日数で順次決済していくようになりました。
これをローリング決済と言います。
また、通常の株式の決済もローリング決済で、同じ方法です。
ローリング効果(ろーりんぐこうか)
債券は、長期債の利回りが高く、短期債の利回りが低いことが普通です。
ローリング効果というのは、償還日が近づくにつれて、債券が値上がりして、利回りが低下することを言います。
ですから、長期債を購入しておいて、一定期間の経過後に売却した場合、債券の値上がりを含めて、満期まで保有するより利回りが高くなります。
イールドカーブを転がるように債券の利回りが低下していくので、ローリング(rolling、転がる)と呼ばれます。
ロールオーバー(Rollover)
オプション取引や先物取引で、SQ(最終決済日)までにいったん決済して、また新たにポジションを持つことです。
決済期限を繰り延べすることを、大体に於いて、このように表現します。
企業が借入金の期限に、新たに同額を借り入れていったん返済し、事実上、返済期限を延長することも、ロールオーバーと言います。
ローレイテンシー(Low latency)
コンピュータ通信システムなどで、遅滞が少ないことを言います。
高速取引の時代になって、ローレイテンシー促進が求められています。
コンピュータの高速アルゴリズム取引だけでなく、普通のディトレードでも問題にされます。
注文のクリックをしても、遅滞によるコンマ何秒の差で、他の人に注文の板が取られてしまっていることが頻発しているからです。
ネット証券でもローレイテンシーを顧客への訴求にしたりします。
こだわる方は、自分側のプロバイダの遅滞を1番問題にして、速い回線やプロバイダを探したり、パソコンの高速化もします。
パソコンの通信に常時掛かる負荷で、もっとも大きなセキュリティソフトも、一般的なものではなく、負荷の少ないものを選ぶことをお奨めします。普通の家庭で、今、問題なのが、このような自分側の遅滞です。
ローン債権(ろーんさいけん)
住宅などのローンの債権のことですが、概ねこの債権が流通市場化する動きを総称して言います。
ローンチ(Launch)
有価証券を発行することを市場に公表することを言います。
新規事業や新規サービスの立ち上げにも使います。
ローンチスプレッド(Launch Spread)
新規発行債券の額面利率と、その発行条件決定時の参照国債利回りとの差です。
これが小さいと言うことは国債とあまり変わらないということで魅力的ではありませんが、大きすぎるとリスクが高い債券と見なせます。
労働市場情勢指数(ろうどうしじょうじょうせいしすう)
LMCI(Labor Market Conditions Index、労働市場情勢指数)を参照してください。
狼狽売り(ろうばいうり)
悪材料や相場急落時に、パニック的に売りを出すこと。狼狽投げとも言います。
売りが売りを呼ぶ展開は、この狼狽売りが広がっています。
冷静な売りではなく、狼狽売りの場合は、一段落後の反発の可能性が高くなります。
ロスカット(Loss-Cut)
ある一定の損失になった場合、強制的に決済されること。
ロスカットは、単に損切りの意味ですが、日本でロスカットと呼ぶ場合は、主に基準を決めて機械的に行うことや自動で行うことを言うようです。
ロックアップ(Lock-up)
株式を新規公開する時に、創業社長、役員、ベンチャーキャピタル、その他の特定の大株主などが、公開後一定期間株式の売却をしないように取り決めることを言います。
公開直後に相場が混乱したり、株価が急落しないように予防的な取り決めです。
ロックアップが設けられている場合は、その内容が目論見書に記載されます。
新規公開でロックアップ条項がある場合は、株価が上昇しやすくなります。
ロングオンリー(Long Only、買い持ち専門)
ショートをしない、買いポジションのみで投資をする戦略、手法です。
ロングオンリー戦略(Long Only Strategy)などと言う言葉もあります。
基本的には、長期投資です。保守的とも見なされますが、現実には成績を上げてることが多いようです。
利点としては、手数料が安い、貸株料などが要らない、ヘッジに掛かる費用が節約出来る可能性があります。
特に下げきった安定した業界を狙う場合は、リスクも最少で、ヘッジの必要性はほぼありません。
ロングポジション(Long position)
買い持ちのポジションのことをいいます。
将来的に値上がりすると予想した銘柄を買い、値上がりしたら売却して利益を確定するためのポジションで、買いポジションとも言います。
為替取引で言えば、ドルを購入している状態は、ドルのロングポジションと、円のショートポジションを持っている状態です。
株式を購入している状態は、株式のロングポジションと、円のショートポジションを持っているとも言えます。
ショートポジションも参照してください。
ロンバート型貸出制度(ろんばーとがたかしだしせいど)
日本銀行が金融機関の申し出に応じて、担保の範囲内で資金を貸し出す制度です。
日銀特融は日本銀行の判断で行いますが、これは金融機関の自己都合で担保の範囲内で、いつでも行えます。