さて、本日、日経平均株価は、2万円の大台を終値で超えました。

これは想定されたことです。一時ザラ場で超え、調整をしたときに、限界のようなアナリストからのアナウンスもマスコミに散見しました。しかし、前回の市況観察で述べたように、買える市場は日本しかありません。

3月4日のこの記事(巻末に関連記事としてリンクを乗せておきます)で書いたことは、ほとんどまだ生きています。ダウが急落したときも、調整がきついときも、一瞬も揺らぐことはありませんでした。

世界中を見回して、買える市場はドルで見た場合、ほとんど過熱感がない日本の市場。しかも、金融相場から、業績相場に移っていこうとしてますが、金融の影響も続いています。

それだけでなく、現在も不安感がありません。各国の市場は、何らかの形で不安を抱えています。日本市場では、各企業の業績急降下はあり得ず、政権は安定し、円は安く、金利も安い。

もちろん天変地異、中国経済の崩壊、ロシアの問題、ギリシアの問題。等々はあります。天変地異はどこでも共通であり、前回、述べたように、他国と比べて日本に強く影響がありそうなものは、中国経済の急降下だけです。(韓国の影響は実質的にありません。もし、韓国経済の問題で急落したときは、買い向かいましょう)

そして、その中国なのですが、日本に1番影響は出ますが、致命的ではありません。個別企業にとっては致命的なこともあるでしょうが、実際には中国経済に依存する部分は、数%オーダーなのです(日本経済は内需の割合が非常に大きい)。

ですから、関係は大きいのですが、実質的には、ドイツ経済、ヨーロッパ経済のほうがダメージは大きいはずです。

だから、大丈夫とかそういうことでなく、世界で日本だけが安心して買えると、世界中(の機関投資家)に判断されるわけです。

この構造が変わらぬ限り、異常事態が起きない限り、アベノミクスが(金融緩和が)終わらない限り、日本企業の業績拡大が停まらない限り、まだまだ買えます。

15年ぶりの2万円超えと言う事ですが、15年前とは、明らかに過熱感が違います。静かな2万円超えです。