ファースト住建 大証二部上場 8917です。戸建て、マンション建設販売会社です。
優待は10月末、4月末の二回。色々な商品を送って来ます。100株以上、1000株以上のランクに分けれます。優待制度新設で、初回優待の実績では、100株以上、お料理本一冊、1000株以上、お料理本と、尼崎市名産品(しょうゆ)でした。書籍は1500円程度のものです。
現在株価700円ちょっと、100株で7万円強の投資です。
それでは会社を見ていきましょう。

割安感が強いです

住宅建設販売会社で、急成長中です。低価格が強みですが、全戸太陽光発電パネル設置など、意欲的な設定もしています。株主持ち分は、50%を超えていて、財務も安定しています。営業所の設置が急ピッチです。

PERは5倍以下、PBR0.6程度と、非常に割安感があります。特筆すべきは、浮動株6.7%。また、売上高経常利益率は、10%を超えています。業績も良く、通常なら、この程度の株価であるはずはありません。やはり、住宅産業と言うことで、人気の圏外にあったからでしょうか。

さて、優待制度を新設しました。年二回の優待で、しかも何を送ってくるかわからない優待ですので楽しみもあります。初回は料理本「一生使えるおかずの大事典 迷わず決められる満足の888レシピ」1500円程度の書籍(社名の付加印刷あり)と、1000株以上の方には特産品の醤油でした。

業績良し、株価割安、優待制度新設、しかも年二回の優待と言うことで、株価上昇と言うシナリオが見えてきます。 さて、優待の評判はどうでしょう。少しウオッチして見ましたが、初回の優待ではあまり評判が良くないようです。書籍にお金を掛けるなら、住宅産業に良くあるようなクオカードの優待が良いという意見が多くありました。

さてさて、この優待は、本当にまずいやり方でしょうか。

少し考えればわかりますが、書籍の裏表紙に社名が印刷してあることで明らかな事があります。これはモデル住宅への来場者への販促サービス品、あるいは成約者へのサービス記念品の転用です。 会社は特段の経費は掛けていません。書籍などは刷ればするほど割安になります。優待品として余分に調達しても、それほど出版社への一括支払いは増えていないでしょう。総じてこのような記念品は契約により大量仕入れをしますので、ある程度の分量がまとまれば、後は少々増えたとしても、資金負担は大して変わりません。

当方は美味いやり方だと思いました。

住宅産業では成約者に記念品等を渡します。概ね数千円程度の物ですが、会社自体は大量発注により負担には成っていません。これを優待にも転用し、低迷している株価に活を入れるために使う、そして、上昇した株価でやがて資金を調達して、土地購入費などに使用する、しかも、時価総額上昇によって、一部昇格を狙う、ほとんど経費も掛からない一石三鳥です。

ご存じのように、この会社は急成長しています。分譲主体では土地購入と販売の間にかなり長い期間が掛かります。このつなぎ融資の負担が大きいのです。自己調達資金の割合を増やさないと、非効率に成ります。

今後、色々な住宅や生活に係わる優待品の配布で、人気も出てくるでしょう。浮動株の少なさで株価の上昇の可能性はあります。当サイトの見解は、この割安株、割安の今が購入の旬です、ということです。