- リーグテーブル(League table)
- リーブオーダー (Leave Order)
- 利益確定売り(りえきかくていうり)
- 利益準備金(りえきじゅんびきん)
- 利益剰余金(りえきじょうよきん)
- 利益増減分析(りえきぞうげんぶんせき)
- 利益相反行為(りえきそうはんこうい)
- 利益配当請求権(りえきはいとうせいきゅうけん)
- リオープン(Reopening )
- 利落ち(りおち)
- リキャップCB(りきゃっぷしーびー)
- 利食い(りぐい)
- リコノミクス(Liconomics)
- 理財商品(りざいしょうひん)
- 利下げ(りさげ)
- 利ざや(りざや)
- 利子(りし)
- リスク(Risk)
- リスクリワード比率(risk reward ratio)
- 理想買い(りそうがい)
- リターン(Return)
- リターン・リバーサル(Return Reversal)
- 利付債(りつきさい)
- リテール業務(りてーるぎょうむ)
- 利乗せ(りのせ)
- リバースモーゲージローン(Reverse mortgage loan)
- リバースレポ(Reverse repo)
- リパッケージ債(Repackage bond)
- リパトリエーション(Repatriation)
- 利払い日(りばらいび)
- リバランス(Rebalance)
- リビジョンインデックス(Revision Index)
- リフレーション(Reflation、通貨再膨張)
- 利回り(りまわり)
- 流通株式(りゅうつうかぶしき)
- 流動資産(りゅうどうしさん)
- 流動性(りゅうどうせい)
- 流動性の罠(りゅうどうせいのわな)
- 流動比率(りゅうどうひりつ)
- 流動負債(りゅうどうふさい)
- 両建て(りょうだて)
- 量的緩和(りょうてきかんわ)
- 両端入れ(りょうはいれ)
- 利率(りりつ)
- リレーションシップバンキング(Relationship Banking)
リーグテーブル(League table)
ブックランナーと呼ばれる事務主幹事証券として取り扱った、引き受け実績などのランキング表です。
ステイタスになるようで、ランキング競争なども行われています。
International Financial Review(IFR)誌などに掲載されています。
リーブオーダー (Leave Order)
指値注文や逆指値注文のことです。
店頭市場などで、売買が成立せず、顧客が証券会社や銀行などに、値段を指定して、預けてある注文のことです。
一定の条件が整ったときに成立します。
FX取引でもこの用語は同じような意味で使います。
利益確定売り(りえきかくていうり)
利食い売りのこと。
含み益のある買いポジションを精算する為に売って、利益を確定させることです。
信用の売り建ての売りと区別されます。
利益準備金(りえきじゅんびきん)
法定準備金の1つ。
配当金額の10分の1を、利益準備金として積み立てなければならないことになっています。
それは、資本準備金と合わせて、資本金の4分の1に達するまで続きます。
4分の1を超えた場合は、超えた分を利益剰余金として自由に使えます。
利益剰余金(りえきじょうよきん)
自己資本のうち、資本金を超える部分が剰余金になります。
そのうち利益剰余金は、要するに、事業で得た利益のうち、配当として分配せずに社内に残っている金額や積み立て金など、元が利益である雑多なものです。
会社はこれを自由に使用することが出来ます。配当原資にもなります。
利益増減分析(りえきぞうげんぶんせき)
どのような要因で利益が増減したのかを明らかにする分析のことです。
利益の増減の原因を、販売価格の変化なのか、販売数量の変化なのか、原材料価格の変化なのか、販売経費の変化なのか、その寄与度などを分析します。
利益相反行為(りえきそうはんこうい)
当事者の一方の利益が、他方の不利益になる行為のことを言い、一定の利益相反行為は、法律で禁止されています。
会社法356条などでは、会社が取締役の債務を連帯保証する場合や、取締役が自己又は第三者のために会社と取引をする場合など、取締役と会社との利害が相反する取引などが利益相反行為になると定義されています。
規定された利益相反行為は、株主総会や取締役会の承認を必要とし、仮に承認を得た場合でも、会社に損害を与えた場合は、取締役は自己に過失がないことを立証しなければ、損害賠償義務を負います。
利益配当請求権(りえきはいとうせいきゅうけん)
株主の持つ権利の1つ。
利益の分配である配当を受け取ることができる権利です。
リオープン(Reopening )
国債は、毎月発行されます。
しかし、その時々の金利水準を勘案して発行することが続くと、利回りの違うクーポンが付く国債が氾濫し、種類が増えてしまいます。
流通も混乱しますし、償還の手続きも繁雑です。
利回りに大きな変化がなく、似たような条件になりそうなら、少々のことは目をつむって、今月も利率や元利払期日などがまったく同じ国債を発行してしまったほうが楽です。
このように、既に発行してある国債と同一銘柄の国債を再発行することが、リオープンです。
利落ち(りおち)
債券の売買で、受け渡し日がちょうど利払日で、経過利子が生じないことを言います。
通常、債券の売買では、利払日と利払日の中間で売買が成立した場合、売り手が持っていた期間分の利子を買い手が売り手に払います。
これが経過利子の支払いです。利落ちはこれがありません。
また単に、株式や公社債の配当や利子が支払い済みになったと言う意味で、利落ちと言われることもあります。
リキャップCB(りきゃっぷしーびー)
新株予約権付社債(CB)の発行により得た資金で、自社株買いを行うというものです。
つまり、借金をして自社株買い、転換社債を発行して、自社株買いをするということです。
リキャップとは、リキャピタリゼーション(Recapitalization)の意味です。
なぜこのようなことをするのかと言いますと、やっていることは非常に簡単です。
借入金を増やして、その分で自社株買いを行って、自己資本比率を低くすれば、ROE(自己資本利益率)が上がります。
ただし、利払は増えます。
転換社債がすべて転換されれば、元に戻りますが、転換価格は通常は、今の相場より高く設定されますので、その場合でも発行株数は減ります。
本来、ROEは利益を高めることで上げていかなければならないものですが、昨今のROE重視の風潮の中でこういうことも行われています。
本末転倒とも言えます。
利食い(りぐい)
株などの有価証券を購入し、値上がりをしていて含み益が出ている場合に売却して、利益を確定すること。
利益を食うこと。
リコノミクス(Liconomics)
英バークレイズ・キャピタルが名付けた、中国の李克強首相が推進する経済政策のことです。
中国の経済成長を、高度経済成長から、安定型の経済へと発展させていくことを目的としています。
理財商品(りざいしょうひん)
中国国内で販売されている高利回りの資産運用商品です。
一般的に元本の保証されていないものが多く、高リスクで、シャドーバンキングの代表的な商品です。
デフォルト懸念。規模としては、約13兆元と見込まれています。
利下げ(りさげ)
中央銀行が公定歩合などの政策金利を下げることです。
通常、利下げが予想される国の通貨は売られ、利上げが予想される通貨は買われます。
利ざや(りざや)
借り入れ金利と、貸出金利の差や、売値と買値の差などです。
つまり、利ざやが利益になります。
利子(りし)
貸借した金銭などに対して、ある一定利率で支払われる対価です。
利息と同じものですが、借りた場合に支払うものを、利子と呼ぶことが多いようです。
銀行預金では利息で、法律用語としても利息が普通です。ただし、ようちょ銀行は利子と呼びます。
リスク(Risk)
一般的には可能性としての危険を意味します。
hazardが危険の原因を意味し、riskは起こる結果を意味するようです。
投資の世界では、ある事象の変動に関する不確実性や、単に変動の大きさを意味します。
つまり、リスクとリターンの関係は、変動の大きなものは、リターンが大きいという意味で、危険が大きいものは、利益も大きいという意味ではありません。
ですから、リスクとはコントロールすべきものとして、認識されます。
恐れるものではなく、リスクの大きなものは大きく変動する可能性があるので、分散投資やヘッジで変動に対処して置くと言うことです。
リスクオフ(Risk off)
株式や高金利通貨などのリスクのある投資先から、預貯金や安定国通貨や金などの安定資産に向かう動きをリスクオフと言います。
経済変動や減速懸念などで、投資家に不安感が広がった場合に起こります。
リスクオン(Risk on)
預貯金や安定通貨などの低リスクなものから、高リターンを求めて株式や高金利通貨などへ資金移動することをリスクオンと言います。
景気改善や金融緩和などへの期待感や楽観論が高まると、投資家は積極的に利回りを追求しようとします。
リスクキャピタル(Risk Capital)
株主が出した資本は、最悪の場合には無価値になります。このような株主資本のことを、リスクキャピタルと言います。
一般論として、リスクキャピタルとは、リスクを承知で資金提供することも意味し、ですから、高い収益率を約束されています。
リスク許容度(りすくきょようど)
その投資家や資金が許容出来るリスクの範囲です。
許容出来るリスクが大きい場合は、高いリターンを求めることも出来ますが、許容度が小さい場合は、低いリターンを受け入れる必要があります。
リスクコントロール型ファンド(りすくこんとろーるがたふぁんど)
好況期には株式の組入比率を高め、不況期には債券の組入比率を高めるというように、資産配分を機動的に変更することが出来て、高めの収益より、リスクの軽減を目指すタイプのファンドです。
リスクの種類(りすくのしゅるい)
リスクには様々な種類があります。また色々な区分けがあります。
金利変動リスク
これは金利の変動により、予定した収益が確保出来ないなどのリスクです。
中途解約リスク
中途解約による、ペナルティを被るリスクです。
デフォルトリスク
債務不履行など、約束違反により被る金融リスクです。
インフレリスク
インフレのために資産価値が下落するリスクです。
価格変動リスク
市場価格が変動するリスクです。
流動性リスク
換金出来にくいなど、通貨に変更する時に不便をするリスクです。
サバイバルリスク
大地震、革命、戦争、侵略、動乱、国家消滅など、異常事態に対する金融リスクです。
リスクフリー(Risk free)
リスクがないこと。
国債などを差すこともあります。
リスクフリーレート(Risk free rate)
無リスク金利などとも言います。
リスクフリー商品から得ることのできる利回りのことですが、国債の金利を言う場合が多いです。
このリスクフリーレートは、どれだけ上回ることが出来たかなどで、投資信託の利回り評価の基準になります。
リスクプレミアム(Risk Premium)
リスクのある商品の利回りと、リスクフリーレートの差です。
リスクに対するプレミアムで、リスクに応じて期待される上乗せ収益になります。
そのリスクを受け入れることで、どれだけ収益が拡大するかと言う事を意味します。
リスクを取ると言う事は、それだけ利益の上乗せを期待する訳ですので、リスクに対してどれだけプレミアムがあるかということです。
リスクマネー(Risk Money)
ヘッジファンドなどのハイリスク、ハイリターンを狙う(主に短期の)資金を言います。
ベンチャーキャピタルやバイアウトファンドの運用マネーを言う場合もあります。
つまり、リスクが高いと思われる運用に向かっているマネーが、リスクマネーになります。
これに対して、中長期に安定した運用をする、投資信託や年金資金などを、リアルマネーと言います。
リスクリワード比率(risk reward ratio)
RR比率などと略します。
RR比率=平均利益÷平均損失。
勝率が低くても、RR比率が高ければ、利益を得ることが出来ます。
トレードは、勝率ではなく、損失幅を少なく、利益幅を伸ばすことが大切ですが、その利益を得る可能性を計算したものです。
理想買い(りそうがい)
現実買いの対比で、将来的な期待感から株式が買われることです。
つまり、まだ実現には時間が掛かると思われる材料などに反応して株式が上がったりしますが、そのことです。
相場が成り立つのは、この理想買いがあるためです。
現実に出ている収益だけで判断されれば、常に理論価格に収まってしまい、相場になりません。逆に、将来的に問題があると思われれば、現実の収益に問題が無くても売られます。
当然と言えば当然ですが、相場は常に未来を先取りするものです。
現実買いと理想買いは、対立する対極ではなく、その間を相場はいつも行ったり来たりしますし、お互いの絶妙なブレンドで出来ています。
リターン(Return)
リターンは、戻ってくることですが、金融の世界では、見返りの意味です。
期待する収益率のことを言います。
リスクと共に語られることが多く、リスクとリターンは、リスクに対する見返りの意味です。
リターン・リバーサル(Return Reversal)
上がった株は下がり、下がった株は上がるという株式の変動を利用した、いわゆる逆張りの投資手法を言います。
株式投資はトレンドを追い掛けることが正道と言う方も見えますが、実際にはバフェットなどの成功した投資家は、逆張りが多いようです。
リターン・リバーサル効果(Return reversal effect)
ある期間に高い収益率をあげた株式は、それに続く期間には低い収益率しかあげられず、逆にある期間に低い収益率しかあげられなかった株式は、それに続く期間には高い収益率があげられるということを言っています。
ウィナー・ルーザー効果(Winner loser effect)とも言い、アノマリーのひとつです。
利付債(りつきさい)
額面で発行され、期間中金利が利息として付く債券。
利付債には、最後まで利率が変わらない固定利付債と、金利情勢により利率が変わる変動利付債があります。
利付金融債(りつききんゆうさい)
特定の金融機関が発行する金融債の種類の1つで、利付クーポンが付いているもので、利付の債券と同様なものです。
つまり、利息の付いている債券です。
金融債には、この利付金融債と、額面を割り引いて発行され、償還時には額面価格で償還される割引金融債があります。
利付国債(りつきこくさい)
半年ごとに利息が受け取れる国債です。
国債の利付には、利息が変わらない固定利付と、金利情勢により変化する変動利付があります。
また、国債には、利付国債と割引国債があります。
リテール業務(りてーるぎょうむ)
証券会社などの金融機関の業務の内の個人向け、中小企業向けの業務です。
大企業や官公庁相手の大口の業務をホールセール業務と言います。
利乗せ(りのせ)
相場で利益が出ているが、利益の確定をせずに、さらに買い進み、あるいは売り進み、利益の増大を目指すことを言います。
評価益が出ている場合、相場が反転しても、その含み益の範囲であれば、損失を回避できます。
ですから、新規に買い乗せ、あるいは売り乗せをしても、リスクが限定されます。思惑通り相場が進んだ場合は、更に利益が増していくことになります。これが利乗せです。
リバースモーゲージローン(Reverse mortgage loan)
持ち家を担保としたローンの1つです。
持ち家という資産を保有する高齢者世帯が、持ち家を手放すことなく、その資産価値を活かしてお金を借りることが出来ます。
普通のローンは徐々に返済していき、残高が減っていきます。
しかし、このローンは返済がなく、満期日に向けて利息が積み増しされて残高が増えていきますので、リバースと呼ばれます。
実際には、満期日に担保の持ち家を差し出すことによって返済します
従って、契約の満期を超えて長生きするリスクがあり、その場合、満額を返済するか、自宅がなくなるかと言う事になります。
また、契約期間中に担保物件の評価価値が下がるなどのリスクもあります。
リバースレポ(Reverse repo)
債券を担保にして、資金を借りることです。
リパッケージ債(Repackage bond)
既発の債券を担保にして、有価証券から得られるキャッシュフローを組み替えて、新たに発行する債券です。
具体的には、特別目的会社を作り、投資家にとって魅力のあるものになるように、通貨スワップや金利スワップなどで組み替えるデリバティブ取引が使われます。
リパトリエーション(Repatriation)
海外へ投資していた資金を、自国通貨に引き上げることです。
外貨建て資金を売って本国の通貨に交換することであり、Repatriationは本国送還を意味する言葉です。
日本の機関投資家では年度末に、リパトリエーションを行ったり、天変地異や金融危機の時に国内に待避させたりします。
その時に円高要因になります。
利払い日(りばらいび)
債券の利息は、予め決められた日に支払われますが、この支払い日を言います。
リバランス(Rebalance)
ポートフォリオ運用で、価格変動での変化を念頭に再分配することです。
例えば、債券と株式を半々に分散投資をする方針でポートフォリオを組んでいたとします。
やがて、株式の価格が上昇して株の割合が増えた場合、株式を売って、債券を買い増して、また半々にリバランスします。もちろん、環境の変化に応じて、配分比率、そのものを見直して、再分配することもリバランスです。
リビジョンインデックス(Revision Index)
アナリストの業績予想の修正を指数化したものです。
アナリストの当初の予想が上方修正された企業の数と、下方修正された企業の数の差を取って、全体の企業数に対する比率を出したものです。
プラスかマイナスかで、上方修正の勢いがあるか、下方修正のほうが多いかなどの全体の景況感が分かります。
しかし、リビジョンインデックスは、各組織が個別に出していますので、統一されたものはありません。
野村の出しているものが特に有名です。
リフレーション(Reflation、通貨再膨張)
デフレーションからは抜け出たが、インフレーションにはなっていない状況を言います。
政策的に制御されて行われます。穏やかな安定的なインフレーションを作り出す政策です。
このような政策を推し進める人々をリフレ派と言います。
リフレ政策(りふれせいさく)
インフレを避けながら、景気回復を計ろうとする(リフレーションを推し進める)政策です。
利回り(りまわり)
債券の額面に対する収益の割合を利率と言い、投資元本に対する収益の割合を利回りと言います。
例えば、複利の貯貯金の表示されている金利が利率です。
複利で利息が付き、最終的に預け入れ額の何%の収益があったかが利回りです。
つまり、出した(あるいは出す)元本に対して実際の収益が何%になるかが利回りです。
株式には利息はありませんが、株式の配当利回りは、株価に対しての利回りです。
流通株式(りゅうつうかぶしき)
所有が固定的で流通可能性があまり認められない株式を除いた、株式を言います。流通しやすい株式です。
東証の基準では、全体の株式から、以下の株式を除きます。
- その上場企業の自己株式
- その企業の役員の所有している株式
- 全体の10%以上を保有する者の所有している株式
なお、上場基準に関わる流通株比率の計算には、以下の株式も流通株以外とします。
- その企業の役員、配偶者、二親等以内の親族の所有する株式
- その企業の役員、配偶者、二親等以内の親族が過半数を所有する会社に保有されている株式
- その企業の関係会社、またはその役員によって保有されている株式
流動資産(りゅうどうしさん)
原則として、一年以内に回収、現金化される資産を言います。
正常な営業循環過程にあるものでは、一年以上になる見込みでも流動資産になります。
普通預金、売掛金、棚卸し資産など。
固定資産などや一年基準や(正常)営業循環基準も参照してください。
流動性(りゅうどうせい)
換金の容易さを示します。
資産的な価値のあるものは種々ありますが、通常はいったん通貨にチェンジして他の資産にチェンジしますので、換金性を問います。
もっとも流動性が高いのは、その通貨そのもの、もしくは預貯金です。
しかし、特殊な通貨や特殊な預金では流動性が悪いこともあります。
株式なども市場性が少ない取引所のみ上場されているものや非上場銘柄は流動性が悪くなっています。
骨董品や土地などは流動性の悪いものの代表です。
流動性が悪いことに対するリスク、つまり、換金しようとしても希望通りの価格で売れないなどを、流動性リスクと言います。
流動性の罠(りゅうどうせいのわな)
金融政策で民間投資を喚起しようとして、金利水準を低下させた場合、ゼロ金利近くになると投機的な需要のみ増して、貨幣のまま保有しようとする傾向が増し、投資や民間需要に資金が回らない状態。
低金利政策もこの流動性の罠との兼ね合いで、金利水準を探る必要があります。
流動比率(りゅうどうひりつ)
概ね一年以内に支払う必要のある流動負債と、一年以内に換金が可能な流動資産の比率で、企業の支払い能力を見ようとする指標です。
(流動資産 ÷ 流動負債) × 100
普通、200%以上あれば安全と言われます。
期日は様々なので、100%程度では資金繰りに困っている状態です。
流動負債(りゅうどうふさい)
概ね一年以内に支払い期日が来る負債です。
一年以内の短期負債や一年以内に支払期日が到来する長期負債や買掛金などです。
両建て(りょうだて)
信用取引で、同じ銘柄で、買い建てと売り建てをすることです。先物取引でも同様の取引方法が取られることもあります。
様々な意図で行われます。
ひとつは、下がったら売り建てを返済し、上がったら買い建てを返済して、どちらに動いても取りあえずの利益を捻出することが出来ます。少なくとも両建てしている間は、どちらに動いても損失を防ぐことが出来ます。
量的緩和(りょうてきかんわ)
量的金融緩和政策のこと。
金利の引き下げではなく、金融機関が日銀に保有する当座預金残高などの通貨供給量に重点を置いた金融政策です。
両端入れ(りょうはいれ)
金利の計算に於いて、開始日と終了日の両方を計算に入れることです。
例えば、1日から5日までの経過日数を数えると、2日の日になって1日経ちますので、全部で4日間になります。
しかし、初日も入れて数えますと、5日になります。このような数え方を両端入れと言います。
利率(りりつ)
投資金額に対する収益を利回りと言いますが、債券の額面金額に対する収益を利率と言います。
普通、半年ごとに利払がありますが、券面にクーポンが付いていて、そのクーポンと引換に利払が行われますので、クーポンレートとも呼びます。
リレーションシップバンキング(Relationship Banking)
銀行などの金融機関は、顧客との間の親密な関係を継続することによって、通常では手に入りにくい顧客に関する情報が蓄積出来ます。
その情報を基に貸し出し等の金融サービスを提供するビジネスモデルを、リレーションシップバンキングと言います。
特に明確な定義があるわけではありませんが、要するに通常の日本の銀行が得意客との間で築いている関係と同じものです。