VaR(Value at Risk、予想最大損失)

リスクとリターンは、要するに変動幅です。そして、リスクはコントロールすべきものです。
危機管理でもっとも大切なことは、最悪の事態を想定して、楽観的に行動することだと言われます。このことは、投資でも言えるのではないでしょうか。

投資の場合、最悪の事態というのは、分かりやすいとも言えます。0になることです。しかし、この事を想定していてはそれぞれのパターンで、リターンを得るための合理的な攻めの行動が日常的に取れません。
10万円一年投資して、最大どれだけの損失を想定しておけば良いのかを考える上での通常の可能性としてリスクの範囲。そして、その場合の最大のリスクを想定することによって、予想されるリスクを踏まえて投資活動が出来ます。

VaRと言うのは、この最大のリスクを想定する数学的統計学的なモデルです。
分散共分散法、モンテカルロ・シミュレーション法、ヒストリカル・シミュレーション法など色々な方法が取られます。もちろん可能性ですから、正解は分かりませんし、答え合わせも出来ません。

また、ストレステストというものもあります。歴史的な株価暴落や異常な金利上昇などを想定して、最大損失額を算定することでVaRを補完するものです。

もちろん、経験を積んで大雑把に想定した最大限のリスクと、シュミレーションによって導き出されたVaRなどと、どちらが良いか、分からないかも知れません。
どちらにしても、最大限のリスクを想定して、投資するという習慣は大切なことだと思います。

VC(Venture Capital)

ベンチャーキャピタルを参照して下さい。

VIX指数(Volatility Index、株価変動率指数)

VIX指数は、恐怖指数とも呼ばれます。

CBOE(シカゴ・オプション取引所)が、S&P500のオプション取引のボラティリティを元に1993年より算出している指数です。ボラティリティとは変動の大きさです。
VIXは2003年から、ゴールドマンサックスと共同で開発したより精度の高い指数に移っています。

日本でも、日経平均オプションから同様の方法で算出した、VXJ指数(Volatility Index Japan)が公表されています。また、日本経済新聞社が日経平均先物および日経平均オプションから算出している日経平均ボラティリティー・インデックスもあります。

普通は10から20の間で推移していて、数字が高いほど、投資家が相場に不透明感、不安感を持っているとされています。

40や50になれば、売られすぎと言えそうです。(ちなみに執筆時近辺2015年8月25日にVXJは50を超えました)
10ぐらいに下がったら買い、上がったら売りの投資スタンスもありかもしれませんが、むしろ、逆張りにこそ妙味があると思います。

VWAP(Volume Weighted Average Price、売買高加重平均価格)

ブイワップと言い、その日の株取引で成立した価格ごとの出来高で加重平均した価格です。
要するにより実体に近い取引価格ということです。

VWAPは、機関投資家など、大きな資金で運用している人たちに重視されていて、株を買い付けるタイミングなどとして利用されています。

加重平均の項目を参照してください。

もう一つ、実の価格として市場で考えられているものが終値です。
要するにその日の価格として、市場参加者が最終的に納得した価格というわけです。

終値は示された価格、VWAPはその日の実際の取引コストを表しています。

VWAPギャランティー取引

VWAPを第一に考え、すべてこの基準に設定してから取引を行うことです。
所有者に売って貰う場合に、この価格で交渉します。または一部の株式についてそう言うシステムで市場外で売買することです。

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