日本銀行の黒田総裁が追加の金融緩和に踏み切りました。28日の株式市場は棒上げに成り、ニューヨークも上昇し、円相場は円安に揺り戻されました。

正直、唐突感がありました。もちろん当サイトは、消費税導入後の経済状況が、良ければ問題なし、悪ければ追加の金融緩和があり、もっとも悪いのは、そこそこに悪いことと書いていました。
その後、いったん思いの外、良い感じかもと書きましたが、経済指標が出て論評し、かなり悪いと言う認識を書いていました。

ですから、追加の緩和が行われるのは、当サイトとしては想定内です。これは多くの方も同じような認識だったのでは、と思います。しかし、年末、あるいは11月末ごろを想定されていた方が多かったのではないでしょうか。
誰の目にも緩和が必要に写り、市場の催促相場の対応する形になってからという事ですね。これは多くの場合の政策当局の動きがそうであることから、想定出来ることでしょう。

当サイトでは消費税導入後の経済指標が出た段階で、すぐに打ち出すことを可能性として期待はしたのですが、まあ、多くの方と同じ判断になったわけです。

ですから、このタイミングというのは、かなり意表を突かれた方が多いと思います。ですから、28日の日経平均は棒上げに成り、N.Y.も過去最高値を付けたわけです。

なぜなら、かなり空売りが入っていましたし、入っています。買い戻す必要があって、そして、これからも必要があります。日経平均先物も上がっていますので、先物を売っている所や空売り筋にはきついところでしょう。金先物などが下がっているのは、追い証のために投げているのかも知れません。つまり株式の空売りの追い証のために、商品市場で投げが入っているのです。

当サイトでは何度か株式市場の行く先には自信を持っていると書いていますが、さらに先が明るい心象になってきました。

いくつかの銘柄で踏み上げ相場が起こるでしょう。いえ、市場全体です。そして、企業業績は、9月中間決算がこれから取りざたされますが、状況から考えて、増益予想や増益発表が相次ぐ可能性がありますので、ここで二段ロケット点火となります。

円相場は112円に到達しましたが、おそらくこれからは、110円台が岩盤になるものと思います。まだ輸出は伸びていませんが、これはリーマンショック前の水準で、日本の輸出企業の多くで利益の出る水準です。ここからがJカーブの起こるタイミングです。これが将来的には三段ロケットになります。

只でさえ、現在日本の株式は割安に放置されていました。まだまだこれから大きく伸びます。

連休明けの相場に注目です。願わくば過熱しないこと。じりじりと空売りを焼きながら、ゆっくりと上がって行って欲しいものです。過熱すると短命に終わってしまう可能性もありますので、それを注視したいと思います。