明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
子は繁栄へ
相場の世界では子年は繁栄と言われます。
また、子年は、十二支の最初になります。
十干十二支と呼ばれますが、十干は空間を表し、十二支は時間を表します。
木星の軌道を十二等分したのが、十二支です。陰陽五行説の木は生命、あるいは成長する概念を示す元素で、東洋占星術では木星は、発展や拡大を示す惑星です。
この十二支の始めの子は、堅いつぼみ、あるいは種子の中で、新しい生命がきざし始める状態を指します。ですから、新しい始まりとも言えます。
また本年は、令和最初の正月になります。
捲土重来へ
最近恒例になっている日経平均の年足をご覧下さい。去年の足を追加しています。私の自説・仮説である、20年ごとの大きな変化の楕円も示してあります。
クリック等で拡大して下さい。スマホの方はタップしてしてピンチアウト(指で広げる)をして拡大して下さい。
2018年大きな陰線が出ていました。阿鼻叫喚のような弱気の感想も出ていましたが、当時解説していたように上昇波の範囲内に留まっていました。
陰線が続くようだと少し不安にもなりますが、当然2019年は見事に切り返しています。
やはり平成バブル崩壊からの下げ波動を完全に払拭した動きに成っています。
おそらく2003年の安値に不良債権などの処理が完了したものと思われます。
その後の上昇波がそれを示しましたが、サブライムショック、リーマンショックで大きく落とされました。
2008年、2009年の毛抜き底で、究極の駄目出し底となりました。この底の平均PBRは、0.9です。
暫く底練りの動きでしたが、2013年、アベノミクスで号砲が鳴りました。
しかし、まだまだ現在の平均PERは12程度に過ぎません。日本株の平均PERは従来より15程度と言われますので、割安状態です。
PBRも1.1~1.2です。つまりまだまだ異常に安すぎるわけです。
1989年の平成バブル崩壊から2009年の毛抜き底までの20年間の長い下げ波動がありました。
この間に相場に参加した方は、株式は上がったら下がると思っている方もいらっしゃるかと思います。確かに短期売買ではそうですが、長期的な視点、あるいは理論的には、株式は上がり続ける物です。
現在、少しでも活況が続くと、バブルバブルと騒ぐ愉快犯が評論家などにも多いですが、平成バブルはPERが60倍~80倍にも達していました。バブルという物はこう言う物です。
異常な高値から、異常な安値へ。失われた30年はどこかで修正される必要があり、異常値は覆されます。
現在はまだまだ異常な安値で、捲土重来への出発点に過ぎません。
2018年には、冷やしになる良い陰線も入りました。また、その年は年間で大きく下げているようにも見えますが、年末付近の数ヶ月の動きに過ぎません。
大きな相場過程の陽線、陰線の入り方をご覧下さい。
感覚的にも分かるかと思いますが、平成バブル崩壊からの歴史的な下げトレンドは終了しています。
総悲観がはびこる中、失われた時代の終わりを当サイトは何度も言及してきました。そして、何よりも年を追うごとに明らかになって来ているのではないでしょうか。
さて、日々是好日之の感謝を込めて、初詣でもいかがですか。