ご質問と回答
当サイト、参考銘柄のハーモニックドライブシステムについて、ご質問がありまして、回答をいたしまして、サイト公開可と言う事ですので、公開をいたします。
※2019年のカテゴリー区分の変更に伴い、注目銘柄に変更しています。
ご質問の内容は、要約すれば、「今から新規に購入しても、大丈夫か」と言う事です。
まず、このご質問に対して、私の簡単な回答を掲載します。
お問合せありがとうございます。
ハーモニックドライブに関しまして、お答えいたします。
たしかに現在過熱感が出ています。また、分割もありましたので、掲載時から比べて、すでに4倍程度に値上がっています。
しかし、投資をするには、時間軸をどの程度に取るかという問題もあります。
また、時間軸に対してリターンをどの程度想定するかもありますね。
つまり人それぞれに意見は違うのでしょうし、正解はありません。
あくまで、私なら、どうするかという観点でお答えします。
私は、長期投資で、この銘柄を考えます。なぜなら、減速機の原理はそうそうあるものではなく、新原理が出てくる可能性は少なく、 このような優秀な減速機の未来の需要は厖大です。
また、売上高経常利益率は20%を超えています。製造業としてはまれに見る利益率です。
この事から、生産力が上がり、価格低下があれば、需要がふくれあがります。
利益率が高いので、利益率を低下させる余地があり、価格低下は更なる需要を呼びます。
もし他社が生産に成功しても、価格弾性力がありますので、追従を押さえ込めます。
もし私が全くの新規投資であるならば、まず一単位購入します。
様子を見て、下げを待ち、調整を追加購入致します。
もし、満足な調整がなければ、一単位だけをもっておきます。
ハーモニックドライブのような銘柄は、数年単位以上の投資を考えています。
資産株として持てるものだと思います。5年後、安いときに買えたと、思うのではないかとも考えています。
私は投下資金を数倍にしていますが、まだ売るつもりはありませんし、大きな調整があれば、追加購入するつもりです。
今、ロボット企業で購入できるのは、このような部品企業だけです。
ロボットが全盛期になったとき、ロボットメーカーのいくつが生き残っているでしょうか。
1つも無いかも知れません。現在、生まれてもいない企業かも知れませんし、日立やトヨタのような企業かも知れません。
しかし、他にない、部品を作り出すこの企業は生き残ります。
それどころか、自動車産業に於けるアイシン精機や、もしくは自らが生産するような未来のファナックになるのかも知れません。
以上、私がもし新規投資を考えるのであればと言う前提です。
参考程度に。
※今回はお答えしましたが、多忙に付き、すべてのご質問にいつもお答えできるとは限りません。念のため。
さて、まず、当サイトでのこの銘柄の初掲載は、2013年1月13日です。1:3の株式分割がありましたので、これを踏まえると、すでに約4倍の値上がりです。
また、この銘柄は、当サイトの参考銘柄であり、この参考銘柄の位置づけは、
「優待がかなりお得、もしくは珍しい、もしくは割安、もしくは株価上昇が期待できるなど、何らかの有望さがあり、好みにより購入を検討されたら、いかがでしょうかという銘柄の話題です。参考銘柄は株主優待がない銘柄も含まれます。」
と言う事です。
もちろんハーモニック・ドライブ・システムズ には、株主優待はありませんので、掲載理由は、株価上昇が期待できるという事です。
当サイトが株価上昇を狙うのは、中長期で10倍以上のスタンスです。このサイトについてを参照
この10倍以上というのは、企業の成長を考えてのことです。
ハーモニックと、新産業
戦後の黎明期、日本経済は出発して、大発展を遂げました。
その時は、大きく成長した企業が多く出ました。日経平均は、1950年に出来た指標で、当時、100円でした。現在は2万円になろうとしています。かつて、4万円近くしていたときもありましたね。
日経平均は、修正指標で、分割を考慮し、当時100円を投資していたら、現在いくらになっているかという意味合いがあります。つまり平均200倍になっているということです。
これは短期的な株価の上げ下げでなく、日本経済、つまり企業が成長したからです。
企業が成長すれば、このぐらいの上昇は珍しくもありません。成長する企業に投資すること、これが何も考えずに、一番楽で、一番簡単で、一番得な投資です。
成長する企業を見つけ出すのに、一番簡単なことは、成長する産業に係わる企業を探すことです。(戦後のしばらくは、すべての産業が成長産業でした。)
成長する産業とは、新しい産業に他なりません。最近ではインターネット産業でした。もちろん現在でもまだ成長を続けますが、成長期の本当の初期の株価の上昇は、常識では計れません。
ヤフーは1000倍。その他のネット企業も厖大な値上がりをしました。しかし、成長する産業には、退場する企業もあります。つまり競争に敗れて、つぶれる企業も数多くあると言う事です。アスキーもつぶれました。
安定した業界は、つぶれる企業は少ないのですが、成長分野は浮き沈みが激しいのが特長です。
さて、現在、生まれようとしている新しい産業は、バイオなどもありますが、ロボットでしょう。
こう言う場合は、現在、ロボットで注目しされている会社の株を購入すれば、正解でしょうか。違います。
パーソナルコンピューターもそうでしたが、黎明期から今も生き残っているのは、アップルぐらいです。
IBMは撤退しました。コンパック、ありません。ゲートウェイ、ありません。思い出せないぐらいの多くの企業が全盛期でしたが、現在は消滅しました。しかも、アップルもパソコンのマックは、売り上げの一部でしかありません。
パソコンは、形を変えたタブレットも、今も無くなっていません。それでも、黎明期の企業で生き残っている所はありませんね。
特に本当の黎明期は、厖大な企業が生まれ、そして、つぶれます。
しかし、マイクロソフトは生き残っています。インテルも生き残っています。その他、多くの関連企業も生き残って大発展をしています。エイサーやエイスースなのどの部品メーカーは、今では大企業、パソコンやタブレットまで作っています。
つまり、新産業分野に投資したいのであれば、必要不可欠の部品メーカーに投資しておけば、安全、安心、有利です。
当然マイクロソフトもOSという部品メーカーです。インテルもCPUを作っています。
インテルのCPUで動くOSをマイクロソフトが供給し、マイクロソフトのOSを動かすのには、インテルのCPUが必要でした。そして、台湾の部品メーカーの多くが、パソコンメーカーにその他の多くの部品(マザーボード)を供給しました。当時、鉄の三角形と呼ばれました。
この上にパソコンメーカーは、乗ったに過ぎないのです。
もう、お分かりですね。
なぜ、当サイトが、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズに注目したかを。なぜ、ハーモニックでなければ、ならなかったのかを。
同様に、当サイトのすべての注目銘柄も同じです。参考銘柄の一部も同じです。
そして、ロボット産業への投資はもう遅い、危険? ロボット産業はもう成熟してしまった? そう考えるなら、今から新規投資をするのは正解ではないのかも知れません。
でも、見回してみてください。あなたの回りに、すでにロボットがあふれていますか?