一月効果(いちがつこうか)

一月に相場は上昇するという経験則。年末に税金対策などで売られた株が買い直されると言うような説明がされます。

正確に言えば十二月の月末ごろの実質新年入りから、一月上旬ごろの相場上昇。意外に当たることが多い感じです。規模の小さな会社ほど、そうなると言われています。

平成バブル崩壊は、一月に下がり始めました。意外に当たる経験則の反対に動く場合は注意する必要があります。

一段高(いちだんだか)

上がっている時にさらに上がること。曖昧な表現ですが、ふしを突破するような意味もあります。マーケット全体のことを表す表現としてよく使われます。

一段安(いちだんやす)

下がっている時にさらに下がること。曖昧な表現ですが、ふしを突破するような意味もあります。マーケット全体のことを表す表現としてよく使われます。
売りが売りを呼んでいる表現ですが、このように表現された後、往々にして反発が待っているものです。もちろん、二段安、三段安もあります。

一年基準(いちねんきじゅん)

ワンイヤールール(One year rule)とも言い、会計上のルールの1つです。
決算日の翌日から起算して一年以内に回収、もしくは支払いができるかどうかで分類します。

一年以内は、流動負債、一年以上は、固定負債。一年以内は、流動資産、一年以上は固定資産など。

他に、営業サイクルのなかにあるものは、流動資産、負債にするなどの「正常営業循環基準」があります。

会計規則では、正常営業循環基準で分類したあとに、一年基準が適用されます。
営業サイクル内と、ここで言っているのは、原料などの棚卸し資産、売掛金、受取手形、前払金、買掛金、支払手形、前受金などで、借り入れ金、貸付金などは、始めから一年基準です。

一文新値(いちもんしんね)

一文新値というのは、今で言えば一円、売買の最低値幅だけ、新高値を付けたものを言います。新安値でも言いますが、ほとんどが高値で使います。

鬼より怖い一文新値

「新高値には素直につけ」ということわざもありますが、高値更新しても僅かに過ぎない場合は、力不足で強烈な天井になることを言っています。

鬼より怖い一文新値を参照のこと。

1株当たりの純資産(ひとかぶあたりのじゅんしさん)

一株当たり純資産がどれだけあるかの指標です。

BPSを参照して下さい。

1株当たりの純利益(ひとかぶあたりのじゅんりえき)

一株あたり、いくら儲けているかの指標です。

EPSを参照して下さい。

二日新甫は荒れる(ふつかしんぽはあれる)

二日新甫(しんぽ)というのは、月の一日目が日曜日や祭日で市場の休日になり、二日目から相場が始まると言う事です。

正直、意味がわからないもので、単に迷信と思われます。偶然、そうなった場合、二日新甫だからと解説されれば、理由が分かる人がいないのだと判断されますね。理由付けに都合の良い格言です。

三段高下の法則(さんだんたかしたのほうそく)

高下は、たかしたと読みます。三段高下の法則は、三段高下論とも言い、株式波動論の1つです。

上昇過程で、上げ三波、下げ過程で、下げ三波からなるとしている経験則です。それぞれ調整波が二波入り、全部で十波の波動になります。エリオットの波動論では、上げが三波、下げ二波としているところに違いがあります。

どちらも当てはまる場合もあり、当てはまらない場合もありますが、大切な事は多くの場合、振幅を繰り返しながら、上げ下げをしていくと言う事です。

ただし、三段高下の法則は、エリオット波動論と違い、週足や、月足で見ます。長期で見た場合に特化した波動論です。

4月効果(しがつこうか)

日本株の場合、新年度入りの4月に上場しやすいと言う経験則です。新年度入りで投資資金が流入しやすいと説明されます。
節分天井、彼岸底の相場がまた上昇していくという説明がなされる場合もあります。

やや、そのような傾向もありますが、なんとも言えません。

5%ルール

一般的な言い方で、正式名称ではありません。

株式の大量保有での5%ルール

上場企業の発行株式の5%以上を保有している者は、5営業日以内に、「大量保有報告書」を内閣総理大臣に提出しなければならない、
また、1%を超える増減があった場合や、記載に訂正、間違いがあった場合は、「変更報告書」や「訂正報告書」を提出しなければならないと言う制度です。

透明性の確保や投資家保護のための制度です。

実際の提出は、過去には財務局でしたが、現在は、EDINET(電子開示システム)ですので、直接ここを確認されることをお奨めします。

独占禁止法での5%ルール

銀行は、5%、保険会社は10%を超えて、一般事業会社の株式を保有してはならないと言う、独占禁止法上のルール。

ただし、経営再建のための一時保有、担保権の行使による保有、事業会社の株式消却により保有割合が高まった場合など、数々の例外があります。

5DMA(5日線)

5 Days Moving Averageのこと。5日の移動平均線です。25DMAは、25日移動平均線です。数字と、DMAが付けば、その日数の移動平均線のことになります。普通は~日線と言います。

5日線は、1週間の移動平均で、短期的な指標として必ず参考にされます。25日線は、一月を表します。

5月に売り逃げろ(Sell in May and go away)

季節的な要因を言ったアノマリー。セルインメイのこと。

Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.
(5月に売り、立ち去れ。そして、セント・レジャー・デー(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな)

上記は英国版ですが、これが米国版になりますと、10月末になります。

Sell in May and go away. Do not come back until Halloween.
(5月に売り、立ち去れ。そしてハロウィーン(10月末)まで戻ってくるな)

6月~10月の相場は軟調になりやすい、あるいは波乱があると言う事を言っている意味にも取れます。

株はハロウィーンに買えというアノマリーもあります。

13WMA(13週線)

13 Weeks Moving Averageのこと。13週の移動平均線です。26WMAは、26週移動平均線です。普通は、~週線と言います。

13週線は、約3ヶ月、26週線は約半年を表します。

40%ルール

アメリカのベンチャーキャピタルなどで、SaaS企業に投資する基準として使われます。

売上成長率+営業利益率=40%以上を投資価値があると見なします。

45日ルール

ヘッジファンドは、解約申込みの時期を半期、又は通期の45日前までと決めていることが一般的になっています。
欧米系のヘッジファンドは、6月を半期、12月を通期にしていることが多いので、この45日前が解約締め切りになります。
ただし、四半期決算のところは、3月と、9月が追加されます。

各ヘッジファンドの資金拠出者は数十人規模であるため、一人、あるいは一機関の解約でも巨額になります。
この時期の相場変動を説明する言葉に、45日ルールがあります。

あくまで市場で噂に近い範囲で説明されていることで、私募が多い各ヘッジファンドの詳細な実体は誰にも分かりません。

72の法則

金融、投資関係で有名な法則。金利×年数=72です。

例えば、ある金利で、2培にするために必要な年数は、72÷5.5=13.1になり、5.5%の複利で運用した場合、13.1年で倍になると言う事が分かります。

例えば、10年で二倍に運用したい場合の必要金利は、72÷10年=7.2になり、7.2%で運用すると10年で二倍になると分かります。

ただし、厳密な解ではなく、近似値です。8%から外れるほど、誤差が大きくなります。

しかし、2培というのは元が取れたと言う事ですので、元が取れるのに、どの程度になるかというような複利計算が簡単に出来ます。

ちなみに3倍は、115で4倍は、144で計算して下さい。

401(k)プラン

アメリカの確定拠出型年金です。内国歳入法の401条k項にあるため、こう呼ばれます。

日本の同様な制度は、日本版401kと称されます。
確定拠出年金とは、出す資金(掛け金)だけが確定していて、給付金額は未定で、将来的に資金の運用成績による年金原資の増減を踏まえ、給付金額が決まるものです。

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