コロワイド(7616)の株主優待は有名です。年間4万円分のお食事優待があります。さらに配当も出ています。 500株の最低単位でこの権利が得られます。執筆時点で約24万円の投資です。優待だけを考えても16%以上の利益です。約6年で投資分の金額が回収出来ます。 これほどの優待なので、いつ優待の改悪があるかと心配する声もあります。

コロワイドの業績を考えると現在芳しくない感じです。財務体質もそれほど良くはありません。ただし、会社の規模は大きく、スケールメリットはあります。現在倒産の恐れがあるかと言うと、その心配は少ないようです。来期は業績の回復の予想が出ています。

株価の上昇の可能性は、業績が回復すれば多少期待できますし、市場全体の上昇があればさらに期待出来ます。 しかし、大きく上昇することは少ないと思います。この意味で当サイトの推奨ではありませんが、この優待の有利さからするならば、十分購入の価値があります。

株主優待の改悪があるかと言う問題ですが、こればかりは何とも言えません。しかし、現在の市場環境から言えば、コロワイドの株価は200円台にあると思われます。この倍程度の株価水準で推移しているのは、ひとえに優待制度のお陰です。会社側にとっては、株価の安定を保つには優待制度の改悪は避けたいところでしょう。

優待の内容の金額を考えると、かなりの負担になっていると思われますが、購入して優待するわけでなく、食事原価を考えると重いとはいえ、維持できない水準ではありません。少なくともすぐに優待がなくなる又は、改悪されるということは無いと思われます。

会社の業績が悪くなるとまず最初に配当が減らされ、そして、無くなります。通常、優待の改悪、廃止があるのはその次です。この点で考えるとコロワイドの優待の改悪は現在考えられません。 又、本年から、紙のお食事券の配布を取りやめ、非接触ICカードの株主優待カードを導入しました。このカードに年4回優待ポイントが振り込まれます。おそらく年4回の配布経費、郵送料の節約のためでしょう。この点で考えると、優待の廃止は全く考えられていないことになります。 (全店共通ポイントカードの導入を株主カードを使って実験するという意味合いもあるかも知れません。その計画があるかは知りませんが)

従って、当分優待の廃止はない物と考えられ、このお得な優待をゲットする意味はあると思います。

現在、外食産業の状況は厳しく、震災の自制ムードもあります。生き残れるのは特徴があるか、又が規模が大きくスケールメリットがあるかのどちらかだと思われ、コロワイドは後者だと思います。 余程のアクシデント(不正会計など)がなければ、すぐに倒産するようなことは考えられませんし、もしも優待の廃止があったとしても、株価はゼロには成りません。もちろん値下がりはしますが、その前に優待を2.3度受けていれば許容できる範囲でしょう。

店舗は居酒屋、寿司店、焼き肉など様々なものがあり、食事券としての利用だけでなく、商品を郵送して貰う事も出来ます。使い勝手の良い優待です。

当サイトとしては、値上がりの期待はないとしても、優待そのもののお得さで余裕があれば買っておきたい銘柄という判断です。もちろん私は持っています。