ここではネット証券会社の口座開設について、申し込み方法の解説をします。ネット証券はほぼWEBでの申し込みで完結しますが、証券会社の口座開設が初めての方などでは分かりにくいところもあると思います。

証券口座開設

銀行の口座は、普通預金口座と定期預金口座が一緒になった総合口座は、手続きや書面が一般的な事項ばかりです。 しかし、証券会社の口座開設では勤務先などの設問もあり、経験のない方では意味が分からないところや不安感もあるかと思います。

別に難しいことはありませんが、現物株式取引口座について、簡単に説明します。

書面の同意

いざネット証券などで口座を開こうとすれば、約款や規程など「契約締結前書面」の同意を求められます。

始めて口座を開こうと思う方の中には、意味がよく分からない言葉も多い、たくさんの文章を読めないし、なんか怖いと思われる方もいると思います。

本当はこういうことは言っては行けませんが、まあ、法律で決まっている儀式のようなもので、たぶん、真面目に読んでいる人は、0.1%もいないと思います。

うーん、こんな事を言っては問題になりますので、読んで同意して下さいと、書いておきますね。

勤務先情報

口座開設記入欄に、普通に名前、住所などを記入していけば良いのですが、勤務先情報で、かなり詳細に職業や会社住所などを書く欄があり、戸惑う方もいると思います。

これも法律で決まっているインサイダー取引防止のためです。インサイダー取引とは、その上場会社の内部者しか知り得ない情報などを利用して、有利な立場で取引をして不正に儲けることです。 ですから、上場会社の役員か、その家族かどうかを聞いているのです。

もしある株価に影響を与える発表をした会社があって、その絶妙なタイミングで何万株も取引をして大もうけした人がいた場合、その人がその会社の役員や社長でないかを、証券等取引委員会から照会があった場合、通知するための必要事項です。

内部者登録の欄も、普通は該当しないを選びます。(上場会社の役員である場合は、正直に書いて、インサイダー取引はしないで下さいね)

まあ、普通の人は気にしないで正直に書いて置けばよいのです。自分の会社に何か連絡が行くことはありませんし、個人投資家にとってめんどくさいだけの記入欄です。まあ、お約束の儀式です。

特定口座・NISA口座

特定口座を開設するかを聞かれると思います。 特定口座と言うのは、儲かった場合の譲渡益税の計算をしてれる口座です。源泉徴収して納税までしてくれるものと、計算だけしてくれて、納税、申告は自分でするもののどちらかを選びます。 開設しない場合は、一般口座(普通口座)になり、自分で計算して確定申告をします。しかし、これは面倒です。

これは迷わず、特定口座を、開設する、源泉徴収あり、を選んでおけばよろしいです。
もちろん、特定口座を開設しておいても、普通口座で取引をすることも出来ますので、気にせず開設しておいて下さい。

確定申告をした方が得になる場合も、源泉徴収をされてから、申告して取り戻すことも出来ますので、気にする必要はありません。ただし、繁雑ですが、年間20万円以上の利益は申告不要ですので、源泉徴収なしを選び、超えたときにだけ申告して納税する方法もあります。

少額投資非課税口座のNISAは、口座を開設した後、必要なら後からでも手続き出来ます(これは一つの証券会社のみに開設出来ます)住民票の提出が必要です。住民票の取得サービスがあるところもありますが、どこも取得代行が遅いので、頼むとNISA口座の開設が遅れます。
他の証券会社にすでにNISA口座口座を作っていて、新たな証券会社で開設(移設)したい場合は、廃止通知書を旧証券会社から取得して新たな証券会社に提出する必要があります。

取引関連情報

金融資産とか、収入とか、取引経験とかを選択する欄もあります。 なんでこんな事まで書かなきゃならないの、プライバシーの侵害と思われるかも知れませんが、これも決まっている儀式です。基本的に投資家の保護が目的ですので、我慢しましょう。

後で信用取引とか、先物取引、オプションなどの口座も開くつもりがある場合は、投資目的は、積極型の投資等にしておかないと、条件によっては断られることもありますし、信用取引などでは、投資経験ありでその経験年数が多くないと、審査が厳しくなる場合があります。 (投資初心者に危険な投資をさせないための投資家保護のためです)

これも一種の儀式です。しかし、現物株投資の場合は、どう選んでも口座が開けないと言うことはないと思われます。正直にだいたいで書きましょう。

配当金受け取り方法

配当金受け取り方法を書く欄があるかも知れません。

これは他の証券会社に口座を持っていても、すべて同一の方法になります。 指定した方法が他の証券会社も含め、あなたのすべての証券口座に摘要になります。証券会社ごとに指定する必要はありませんので、口座開設では、証券会社によっては記入欄はないかも知れません。

その場合、指定したい場合や変更したい場合は、口座開設後に書類を送って貰って、指定します。ネット証券であればクリック1つで送って貰えるか、クリックだけで申し込めます。

もし選ぶ場合は、配当金受け取り方法は迷わず、「株式数比例配分方式」を選んでください。

これは各証券会社の口座に持っている株式数の割合で、各証券会社の口座に配当を振り込むと言うものです。

NISA(少額投資非課税口座)で、配当まで非課税にするためには、「株式数比例配分方式」にしておかないと適用されません。

その他

後は出金の振込用の銀行口座の登録記入程度で、口座申し込みが出来ると思います。

その他として、電子書類交付に付いて書く欄があるかもしれません。 今後の交付書類などは、電子書類の交付で良いかと言うことですが、「同意」で良いでしょう。郵送が良いなら、そうしますが、ネット証券によっては、郵送は手数料を取るところがあるかも知れません。

株式取引手数料プランを聞かれるかも知れません。

一約定ごとか、一日定額などです。デイトレード(日ばかり)をしないなら、普通は「一約定ごと」で良いでしょう。後で変更が出来ます。

審査

証券口座の開設には、一応、審査がありますが、現物取引の口座なら、ほぼ無条件です。

日本の国籍があり、身分証明書(免許証や住民票など)で、本人確認が出来、証券会社に勤めていないこと、これぐらいだと思います。ネット証券ではメールアドレスがあることなども条件になります。

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