証券口座の選び方で、証券会社は自分にあったもの、操作性の良いところと書きました。
さりはさりとて、始めて証券会社に口座を持とうとされている方、又は予備の口座を持ちたいけれども、出来ればメインと別の特長のあるところと思っておられる方にとって、雲を掴むような感じもありますね。

そこで、大まかな証券会社の特長とか、あることが出来る出来ないなど、参考になりそうなことを記述して置きます。※この点でお奨めというような言葉も書きますが、あくまで執筆時点、あるいは改変時点での話になります。

ただし、証券会社の口座は、2社以上は持って下さい。やはり予備の口座が必要と言う事です。私も8つ持っています。これはシステム障害など、何かあった時のため、また、欲しいものの取り扱いがない場合、すぐに別の口座で購入するためです。
取り扱いが無い場合、口座の開設には時間が掛かりますので、機会を逸します。また、銘柄の検討をする場合、色々な証券会社で用意されている情報をそれぞれ見て検討が出来ると言う利点もあります。それに作る気になったときに、ざっと作っておかないと、後ではやる気がなくなります。
申込時の注意や解説は、証券口座の申込み方へ

※掲載は、ABC、あいうえお順です。

GMOクリック証券

少し後から出てきたネット証券会社ですが、あっという間に取引高はネット証券3位程度になっています。取引システムその他は、すべて自前の開発ですので、コストも安くなっています。
特に信用取引手数料(1約定プラン)は500万円まで一律100円(税込)、500万円以降は0円です。

使いやすい証券会社ですが、割り切りも必要です。地方市場の株は売買できません。投資信託などの品揃えもほぼありません。株やFX、オプションなどの取引に特化していると言う感じです。特にFX取引では世界最大です。
※投資信託は開始予定。

私も主力で使っていますので、お奨めできますが、地方市場の株も売買できる他の口座も取得されることをお奨めします。

口座開設は、→ GMOクリック証券

GMOクリック証券の手数料節約の方法

GMOインターネット(9449)の株主になることで、半期に5千円分の取引手数料のキャッシュバックが受けられます。株取引の少ない方では、最初にGMOインターネットの株主になるための手数料は必要ですが、その後、手数料無料で利用出来るかもしれません。

その他にもGMOインターネットのお得な優待は色々あります。GMOインターネットの優待については、こちらもご確認下さい。優待で元は取れると思います。

まず、GMOクリック証券に口座を開き、すぐにGMOインターネットの株を単位株(100株)以上を購入して下さい。同じグループのGMOクラウド(3788)、GMOアドパートナーズ(4784)などでも、半期に3000円の手数料の優待があります。双方、重複して摘要されます(半期に5000円+3000円など)。なお、現在、GMOクリックホールディングス(7177)自身も上場しておりますので、こちらでも株数に応じて株主優待があります。

GMOクリック証券の口座開設は、→ GMOクリック証券

GMOクリック証券の未成年口座

原則として、親権者(又は後見人)の口座があることが条件になります。0歳~19歳の未成年の親権者が取引主体となり、未成年者に代わって、資産運用・管理します。未成年口座開設は、ログイン後の親権者の登録情報から開設します。

口座開設は、→ GMOクリック証券

SBI証券

ネット最大の証券会社です。720万口座ほど、野村證券を抜き、日本でトップの口座数の証券会社です。2022年3月現在。
ネット証券には珍しく実店舗(サービス窓口)も全国に持っています。

使う使わないに係わらず、ここには口座を持っておくことをお奨めします。なぜなら、基本的に何でもありだからです。手数料も安いです。私も使っています。

地方市場の取引も出来ますし、お子さんなどの未成年でも口座を持てます。投資信託の種類(2000本以上)も多く、単位未満の端株(S株)の売り買いもできます。

特に重要なのは、夜間市場(PTS)での取引が出来ることです。

夜間市場での取引は色々な証券会社がしていましたが、コストの関係で現在ではネット証券でSBI証券と松井証券が対応しています。取引時間が終わった後、売買したいと思ったら、これらの証券しかないわけです。また、夜間市場での値動きを見て、明日の方針を決めることも出来ます。

口座開設は →  SBI証券

また、初心者用に相談窓口が付く仲介業者経由の口座申し込み(料金は同じで、必要に応じて、口座開設時や操作法のサポートあり)は、≪お申込はこちら≫へ。

SBI証券の未成年口座

親の口座が開設されていることが条件です。満15歳未満の場合、親権者が未成年者の財産の管理を目的として、未成年者に代わり取引をします。

満15歳以上の場合は、取引主体を未成年本人、もしくは親権者、いずれかの選択が可能です。

口座開設は →  SBI証券

仲介業者経由での開設(初心者用に必要に応じて、口座開設時や操作法のサポートあり)は、 ≪お申込はこちら≫

安藤証券

ここも老舗の地場証券でした。地方市場の株式も取り扱っています。手数料体系はシンプルで、安いです。

あまり有名ではありませんでしたが、使っている人も多くなっています。ここの特長は、特殊注文が豊富なことです。

A株が○○円で売れたら、B株を○○円で買う。○○円で買えたら、その株を○○円で売る。○○円以上になったら○○円で売り、○○円以下になったら○○円で売り、どちらかの注文が成立したら、片方はキャンセル。こういったような注文が出せます。

カブドットコムにも色々な注文方法がありますが、こういった特殊注文は、普段、会社勤めの方などに取って、心強い注文方法です。慣れればあなたの武器になります。特殊注文が豊富でそれでいて手数料も安く、口座を持っていると良いかも知れません。

口座開設は、→ 安藤証券「美らネット24」

安藤証券の未成年口座

親の口座がなくても未成年者の口座が開けます。ただし、口座開設は16才以上になります。

口座開設は、→  安藤証券「美らネット24」へ。

岩井コスモ証券

創業100年にも及ぶ、歴史のある証券会社で、中堅的な総合証券ですが、ネット取引では旧岩井証券として先発組です。一ヶ月定額制の料金コースもあり、ディトレーダーの中に昔から岩井コスモ証券を使っている方が多いようです。多数回売買や大口売買に比較的に向くと思われます。

また、IPO抽選目的で注目され、口座開設も多いところです。抽選後期型で、資金拘束も購入申し込み時点であり、一般の抽選が終わった後でも、まだ抽選に間に合うこともありますので、少額投資家には助かります。
年間のIPO幹事回数も多く、当選確率を増やす意味でも、口座開設をお奨め致します。2015年のIPO取扱いは92社中40社以上であり、年々、増加傾向ですので、IPO抽選の狙い目かも知れません。

口座開設は、→ 岩井コスモ証券「ネット取引」

岩井コスモ証券の未成年口座

対面営業口座のみ、ジュニアNISA口座、未成年口座が持てます。口座開設、取引に親の動意を得ていることが必要です。

岡三オンライン証券

岡三証券グループです。IT企業が証券界に参入し、多くのネット証券が誕生しましたが、こちらは創業90年の準大手証券が、「IT企業がつくるのではなく、証券のプロがITを活用してつくる証券会社」というコンセプトの元に、後発で設立したネット証券会社です。
地方市場の株は扱っていませんが、投資信託なども数多く取りそろえられています。端株も買えます。大手証券系のネット取引は手数料が高いことが多いのですが、岡三オンラインは手数料等が安く、他のネット証券と遜色はありません。
ネット証券は何となく不安、大手グループで、しかも手数料が安いところが良いと言った方にもお奨めできます。

取引ツールに定評があり、ブラウザベースの手軽なものから、高機能なツールまでありますが、速度やスマートさや機能の充実で、他に変えられない方も多くいます。他社の取引ツールに不満な方は、ぜひお試しになるとよろしいでしょう。

また、岡三証券は昔から情報の岡三というキャッチフレーズがありましたが、同じく、情報提供を重視しています。
他社と違い、世にある有料情報を無料で提供するというスタンスではなく、岡三のオリジナルな、レポートの数々、会員限定の情報提供サイトなどがあります。

口座開設は、→ 岡三オンライン証券

岡三オンライン証券の未成年口座

必ず親、つまり代理人(運用管理者)が口座開設手続きをします。親子の確認は、戸籍謄本になります。
他に特別な条件はないようです。親の口座の開設も必要ないようです。
口座開設が、個人用、法人用、未成年用と分かれています。「口座開設はこちら」から入った所のタブに「未成年のお客さま」がありますのでそれを選びます。

口座開設は、→ 岡三オンライン証券

カブドットコム証券

国内最大の金融グループの三菱UFJフィナンシャル・グループ の証券会社ですので、信用力と言うか、安心感があります。なんとなくネット証券会社は不安と思われる方は、ここにすると良いでしょう。(他の証券会社も法律や保護機構によって資産保護はしっかりしていますので、他は安心感がないと言うことではありません。)

特殊注文などの取引方法が多彩で、使いこなせば他に替えられないところがあります。ここはシステムも堅牢で処理が速く、その点の安心感もあります。
地方市場の株も買え、一般信用の銘柄数が多く、両建てなどを考えると口座を持っていたい所です。

端株(プチ株)も買えます。貯金感覚で少しずつ端株を買い足す「るいとう」があり、その場合、端株手数料も安くなります。

一般信用で売り建て出来る銘柄の数が2300程度と多く、優待の只取りにも向いています。(一般信用は逆日歩が付きませんので、信用売り、現物買いで、優待権利日以降に、品渡しで決済すれば、信用売りと現物買いの手数料だけで株主優待が手に入ります。)

私も古くから口座を持っています。株主になると手数料の割引きがあります。

口座開設は、→ カブドットコム証券

カブドットコム証券の未成年口座

生前贈与を目的とする場合のみ、未成年口座が持てます。書類の提出が必要ですが、詳細は不明です。お問合せをお願いします。カブドットコム証券

マネックス証券

ここはSBI証券の次に口座数の多いネット証券です。以前は手数料がやや高いという事もありましたが、現在は安くなっています。私も使っています。

投資信託の取りそろえも多く、地方市場の株式の購入も出来、IPOの取り扱いも実績も多く、SBI証券と同じように総合デパートといったところです。特に米国株は3000社以上の銘柄数が取引可能です。未成年者の口座も開けます。

単位未満の端株(ワン株)も買えますし、端株の取引手数料は執筆時点で最も安いです。端株の買える証券会社は貴重です。株主であった期間で、株主優待の差を付けている会社などでは、予め一株だけ購入しておいて、株主歴を稼ぐと言った事も出来ますし、1株の端株だけでカレンダーなどの優待の贈呈がある会社もあります。
押さえて置きたい証券会社のひとつです。

口座開設は、→  マネックス証券

マネックス証券の未成年口座

親の口座が解説されていることが条件ですが、未成年の口座の開設では、ここが簡単です(親子の関係を示す住民票の提出程度)。

親の代行取引だけでなく、未成年者が自分で取引する年齢にも制限はありませんが、取引における責任は親権者と、未成年者双方にあります。
口座開設は、 → マネックス証券

松井証券

1948年に証券業の登録をした老舗地場証券ですが、現在は、ネット証券に特化してる異色の存在です。基本的には株取引が中心の証券会社です。全市場の取引が出来ます。最近、夜間市場(PTS)の取引が出来るようになりました。

始めたばかりの人から、玄人さんまで幅広い利用者がいます。10万円以下の手数料無料、NISA口座の手数料永遠に無料など、始めたばかりの方に訴求する施策、デイトレードに使いやすい一日信用取引無料や安価で使いやすい信用取引制度など、常時売買されている方に訴求する制度など、様々な魅力がある証券会社です。手数料も一回一回ではなく、一日の約定価格によって決まりますが、安いです。

やはりプロやセミプロの利用が多く、松井を使っていると言うだけで、人によってはプロっぽく思って貰えますが、初心者の方に敷居が高いという事はありません。

口座開設は、 → 松井証券

松井証券の未成年口座

親の口座も開設されていることが条件です。未成年の年令は不問です。松井証券

丸三証券

1910年創業の中堅老舗証券です。社名の丸三は、創業者が友人の3人の人物だったためです。

名古屋市場以外の地方市場の株の購入は、コールセンターで受け付けていますが、地方市場の新興市場(アンビシャス等)は扱いません。単位未満の端株は、仲介して扱います。

手数料は安く、一日コース、銘柄コースも、最低手数料は決まっていますが、原則約定金額×%ですので、50万円や100万円などの区切りで、どんと変わるということはなく、わりとなだらかに変化します。また、銘柄コースも同じ銘柄であれば約定価格合計に対して手数料を計算する一口計算ですので、同じ銘柄を一日に少しずつ集めたい用途にも優れています。

情報提供も充実していて、株式新聞ニュースや日経テレコン21《丸三証券版》が利用できます。
このあたりを考えると株取引が多い方にはかなりお得です。
なお、丸三証券では、ジュニアNISAを覗き、未成年者の口座は持てません。また、80才以上の方も口座開設が出来ません。

口座開設して二ヶ月は無料です。口座開設は、 → 丸三証券

ライブスター証券

最近出てきた新興証券という感じですが、元々は地場の老舗証券です。地方市場の株の取り扱いはありません。

安いということで、利用者を増やして、口座数はネット証券3位ぐらいになっています。安い高いは、取引の色々な約定代金のパターンがあり、一概に言えませんが、やはり安いのではないでしょうか。個人的な感覚では、ここが安く、次点か、競っている感じでGMOクリック証券かなとも思います。松井証券は手数料体系が違いますので、比較はできません。

口座開設は、→ ライブスター証券

ライブスター証券の未成年口座

親の口座が無くても、未成年の口座を開けます。年令制限無し。未成年口座資産、及び取引は、親権者の責任において管理が必要です。

口座開設は、 → ライブスター証券

樂天証券

ご存じ、楽天グループの証券会社です。口座数の多い主要な証券会社の一角です。700万口座(2021年12月)。
投資信託などの取りそろえも充実(2000本以上)しており、SBI証券のライバル的な存在かも知れません。ほぼ日常的に口座開設などで楽天ポイントが貰えるキャンペーンをしています。執筆時点でも、口座開設などで最大47200円相当のプレゼントをしています。
また、取引でも楽天ポイントが貯まります。

地方市場は名古屋市場を除いて、売買出来ませんので、他の証券口座も持っておくと良いと思います。

楽天の株主優待で、取引ツール「マーケットスピード」利用料1年間無料や手数料30%ポイント還元があります。

楽天証券は、私も口座を開いていますし、得られる情報も多く、使いやすいところだと思います。また、楽天銀行との連帯も優れています。

口座開設は、 → 楽天証券のマーケットスピード

楽天証券の未成年口座

親権者、もしくは後見人の口座開設が必要です。親権者、もしくは後見人が取引主体として取引をします。ただし、未成年者が満15歳以上の場合は、未成年本人を取引主体者とすることも可能です。

口座開設は、 →  楽天証券のマーケットスピード

その他

調査、執筆中。

スポンサーリンク