- 遅行指数(ちこうしすう)
- 地方債(ちほうさい)
- チャート(chart、罫線表)
- チャイニーズウォール(情報隔壁)
- 着地取引(ちゃくちとりひき)
- 注意銘柄(ちゅういめいがら)
- 中間配当(ちゅうかんはいとう)
- 中間反騰(ちゅうかんはんとう)
- 中勢観(ちゅうせいかん)
- 超過準備(ちょうかじゅんび)
- 長期金融市場(ちょうききんゆうしじょう)
- 長期金利(ちょうききんり)
- 長期公社債投資信託(ちょうきこうしゃさいとうししんたく)
- 長期債務格付け(ちょうきさいむかくづけ)
- 長期プライムレート(ちょうきぷらいむれーと)
- 調整(ちょうせい)
- 提灯を点ける(ちょうちんをつける)
- 棹尾の一振(ちょうびのいっしん)
- 直接金融(ちょくせつきんゆう)
- 直接利回り(ちょくせつりまわり)
遅行指数(ちこうしすう)
景気動向指数には、先行指数、一致指数、遅行指数があります。
景気の動きに遅れて反応を示すのが遅行指数です。
遅行指数は、概ね半年から1年遅れて反応します。
法人税収入 、家計消費支出、完全失業率などで算出されます。
景気の転換点を後から確認する目安となります。今が景気回復状況であったとしたら、その回復の力強さの度合いを示します。
景気動向指数も参照してください。
地方債(ちほうさい)
地方公共団体が発行する債券です。
地方債は、暗黙の国の保証があるとされますが、法律上保証がある訳ではありません。
地方債の流通市場においては、発行団体の財政状況に応じた利回り格差が生じています。
チャート(chart、罫線表)
チャートとは株価の動きをグラフで表したものです。罫線とも言います。チャート分析家のことを、チャーチストと呼びます。
時系列チャートと非時系列チャートがあります。
分析をするのではなくとも、視覚的に株価の位置を見ることが出来るだけでも大きな利点です。
おそらく世界で一番最初に出来、世界で一番優れていて、一番使われているのは、日本のローソク足チャートではないでしょうか。
江戸時代の米相場から使われていました。世界の機関投資家は、今では、このローソク足を中心にチャートを組んでいます。
ローソク足は、一本の足で、始まり値、終値、高値、安値、株価の推移がすべて表され、その連なりで時系列チャートを作っています。
チャート、罫線になれていない方は、まずこのローソク足に慣れて下さい。
チャートで株価の動きの可能性をかなり見ることが出来ます。未来というのは、現在になんらかの影を投げかけてくるものです。
しかし、チャートはあくまで過去の動きです。
チャートからすべてが読み取れると豪語する方も見えます。しかし、詳細な分析をしても読み取れるのは、あくまで現在売買をしている人が見ているものを、チャートを通して見ているだけに過ぎません。
そして、未来の株価は、それ以外の森羅万象のすべてを取り込んでいくものです。
チャイニーズウォール(情報隔壁)
情報障壁のことです。チャイニーズウォールとは、万里の長城の意味です。
銀行や証券会社で、内部情報を利用したインサイダー取引などを防いだり、お互いに反する利害の守秘のために設けられた内部の規制のことを言います。
証券会社で例えれば、企業の非公開情報を知り得る立場にいる法人担当部と、投資家に銘柄選定のアドバイスをする営業担当部を離れた場所に移したり、内部管理体制を厳格にしたりすることです。
着地取引(ちゃくちとりひき)
債券の条件付売買手法の1つで、将来の一定期日に一定の条件で債券を売買することを、あらかじめ約束して行う取引です。
約定日から1か月以上先、6か月以内に受渡しをします。
注意銘柄(ちゅういめいがら)
相場の過熱を防ぐ目的で、証券取引所が投資家の注意を換起するために指定した銘柄を言います。
中間配当(ちゅうかんはいとう)
会計年度の期末までの間の、中間にする配当です。
定款に定めることで、取締役会の決議で出来ます。
なお、現在の会社法は、定款に定めることで、取締役会の決議でいつでも配当ができますので、四半期配当をする会社もあります。
中間反騰(ちゅうかんはんとう)
下落相場の中で、一時的に上昇すること。
概ね下落分の半分か、三分の一程度。
一時的なものでなく、これが本格的な反騰であった場合は、本格反騰と言います。
もちろん、後になって始めて分かることです。
中勢観(ちゅうせいかん)
中期的な相場見通しのこと。概ね一ヶ月から、六ヶ月以内を言います。主に三ヶ月程度を言います。
超過準備(ちょうかじゅんび)
銀行は、準備預金制度によって、日銀に一定量の預金(準備預金)を入れて置くことが義務づけられています。
この義務づけられた以上を入れている部分の金額を、超過準備と言います。準備預金の超過している部分です。
義務づけられている準備預金ですが、そもそも銀行間の決済、日銀への返済や金利支払い、受け渡し、政府への支払いのための口座みたいなものです。
けっして、一定のお金を拘束するために義務づけられているお金ではありません。つまり、やり取りのために、ある程度の残高は入れて置いて下さいと言う事です。
ですから、各銀行の判断で、最低でも義務づけられた金額を下回らないように、又は業務の都合で、準備預金以上を入れています。
執筆時現在は、超過準備にも利息が付きますので、多少多めでも損はありません。
この超過準備に付ける金利をどれだけにするのかは、日銀の金融政策の1つになります。
この金利を低くしたり、0にしますと、銀行はぎりぎりまで超過準備を削って、貸出に回そうとします。高くすれば、もっと多めに日銀に預けて置いた方が良いと銀行は思います。
執筆時現在、日銀は金融緩和をしています。
では、金利を付けない方が良いと思われるかも知れませんが、それは教科書的な見方で、実務ではありません。
現在、買いオペレーションをして、国債を市中から購入しています。
日銀が購入した国債の代金は、いったんこの超過準備になります。
はて、金利が付く国債を売って、金利が付かない超過準備になるってことになりますよね。もちろん、引き出して他に回せます。
しかし、銀行にしてみたら、特に他にお金を貸す予定がなければ、超過準備が0金利では、国債を売りたくないですよね。
ですから、売ってもよい判断になるように、今は、超過準備にも金利を付けているのです。
おそらくですが、そのうちに超過準備の金利を下げてきます。
日銀が、もう充分国債を買ったと思いだしたころに、もっと銀行から市中にお金を出して貰いたいときに。
長期金融市場(ちょうききんゆうしじょう)
一年以上の満期の資金の取引をする市場が、長期金融市場です。
大きく、2つに分かれ、債券などが中心の金融商品のやり取りをする債券市場。
もう一つは、企業が株式を発行して資金を調達する株式市場です。株式市場は資本市場とも言い、長期金融市場の中で大きな部分を占めます。
長期金利(ちょうききんり)
満期が一年以上のものの金利です。国債や一年以上の定期預金など。
長期金利の動向は、住宅購入や企業の設備投資などに影響を与えます。
長期公社債投資信託(ちょうきこうしゃさいとうししんたく)
公社債投信と言われるものです。
中期又は長期の公社債で運用される投資信託で、毎月設定されています。期間は特にありません。
長期債務格付け(ちょうきさいむかくづけ)
格付機関の信用格付は、発行体にそのものに付けられるものと、個別の金融商品に付けられるものがあります。
そのうち、長期債務格付は、個別債券や各国国債、そのものが対象の格付です。
長期プライムレート(ちょうきぷらいむれーと)
銀行などの金融機関が、財務に問題の無い優良企業に、一年以上の期間で貸し出す場合の、最優遇金利を言います。
過去には、5年もの利付金融債の金利を参考に決定していましたが、現在では、短期プライムレートに上乗せをしている水準に、ほぼ連動しています。
短期プライムレートも参照してください。
調整(ちょうせい)
いったん、相場の動きが反転すること。
上昇相場であれば、いったん下げる、下降相場であればいったん揺り戻して上げること。
調整とは、釣り合いを取ること、折り合いをつけることの意味もありますので、そこから来ています。
提灯を点ける(ちょうちんをつける)
単に提灯(ちょうちん)とも言います。
ある特定の銘柄が理由もなく大きく上昇して、その背後に仕手筋や大口投資家が居そうなときに、自分も闇雲に付いて行くことを、提灯を点けると言います。
本当のことは何も分からない闇の中ですから、提灯を点けて、提灯行列に参加します。
闇の中をみんなで渡れば怖くないという感じです。実は怖いですよね。提灯はほんの足元をぼんやり照らしてくれるだけです。
その提灯行列はどこに向かっているのでしょう。提灯行列の先頭には、今でも頼りになる人がいるのでしょうか。
暗闇の中に、魑魅魍魎(ちみもうりょう:妖怪や化け物のこと)が大きく口を開けて待っているのかも知れません。
提灯をつけるというのは、そういうことです。
棹尾の一振(ちょうびのいっしん)
棹尾の一振(とうびのいっしん)を参照してください。
直接金融(ちょくせつきんゆう)
お金を貸す人と、借りる人の間に第三者が居ない金融。
銀行などが介在するのを、間接金融と言います。
直接金融で一般的なものは、債券や株式です。
直接利回り(ちょくせつりまわり)
購入価格に対する利回り(利息)です。
満期に額面で償還されるものでも、購入価格と、額面の差は考慮しません。本当の利回りを表すものではありません。