ウィルシャー5000(Wilshire 5000 Total Market Index)

米国のウィルシャー・アソシエイツ社が算出している米国内のすべての上場株式を包括した指数です。正確には、ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックスと言います。

ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの米国企業のすべてを対象としていますので、米国の株式市場全体を見る指標として注目されています。

ウォール街(Wall Street)

米国の金融の象徴です。木材の取引のために非公式に取引所が出来、それがやがてニューヨーク証券取引所になって行きました。

実際のウォール街は、マンハッタン南部の非常に小さな通りで、現在、そこに本社や本部を構えている大手金融会社は存在しないようです。
今は周辺のニューヨーク証券取引所のある広い地域を含めて、米国の金融の中心としての比喩的表現で、ウォール街と呼ぶ場合もあります。

これは日本の兜町と同じです。大手証券はほとんどが丸の内などに移転してしまいました。しかし、周辺地域を含めて考えると、金融の中心地です。

受渡し(うけわたし)

売買が成立してから、実際に株券や金融商品と現金が交換されることを受け渡しと言います。受け渡しで始めて名義が書き換えられ、自分の物となります。

受渡日(うけわたしび)

受け渡される日です。
株券の場合、約定後、+3日が必要です。これをT+3と表現したりします。土日祝日を除いて、売買成立の4営業日目に受け渡しになりますので、株主優待の権利獲得や配当の獲得に注意する必要があります。受け渡された日が権利日又は権利日以前でないと、権利はありません。

証券会社のインターネットの場面などでは、売買成立時に保有として表示されている場合が多いですが、実際には受け渡し後でないと、保有していません。

薄商い(うすあきない)

市場の出来高が少なくて活況でないこと。僅かな売りや買いで大きく動くことがありますので、注意します。
お盆休みなど、海外ではクリスマス休暇、夏休み休暇期間は、市場参加者が少なく、薄商いになりやすいでしょう。

内出来(うちでき)

発注した有る銘柄の注文の一部だけ成立すること、又は成立した株数。
1000株注文して、500株だけ成立した場合、注文照会画面で、注文数1000株(内出来500株)などと表現されます。

売上総利益(うりあげそうりえき)

売上げから売上原価を除いた物です。粗利、粗利益とも呼ばれます。

業種によって計算方法は違い、小売業や卸売業などでは、売り上げ-仕入れ原価で、製造業では、売り上げ-製造原価となります。
前者には人件費などは入らず、後者には、製造に関わる工場の人件費や電気代などを含みます。

この売上総利益が大きい企業は、販売経費、流通経費、研究開発費などを多く取ることが出来る、または、そう言うものが元々大きい企業です。利益を伸ばす余地、つまり限界利益の大きい企業とも言えます。
製薬企業なども大きく、昔から、薬九層倍(くすりくそうばい)、原価の9倍で売るような、儲けが大きい、暴利を貪るなどの例えがあります。

売上高営業利益率(うりあげだかえいぎょうりえきりつ)

営業利益 ÷ 売上高 × 100

売上高の何%が営業利益になるかと言う事で、企業の営業活動の純粋な成果になります。企業の事業の本来の実力、稼げる力を表します。

売上高経常利益率(うりあげだかけいじょうりえきりつ)

経常利益 ÷ 売上高 × 100

売上高の何%が経常利益になるかと言うことを意味し、利益率を見る場合にもっとも重視する指標です。
似たものに、売上高営業利益率がありますが、こちらも確認します。

売上高成長率(うりあげだかせいちょうりつ)

今期の売り上げ ÷ 前期の売り上げ × 100

売上高伸び率とも呼び、経営を量的に分析する財務諸表分析方法で、前年の売り上げから、今年の売り上げが何%伸びているかという指標です。

成長性、規模の拡大を表します。売り上げが伸びていれば、やがて利益も伸びますが、例外的に売り上げが伸びる年もありますので、数年単位で判断する必要があります。

売掛金(うりかけきん)

販売取引が成立しても、まだ代金が支払われていないお金。つけで売ったものの代金。

通常、企業間の取引は、その都度、現金決済でしないで、手形などで後でまとめて行います。
それを帳簿では売掛金として計上してあります。逆のものは買掛金です。
売り上げにはなりますが、キャッシュフローにはなりません。また相手先が倒産すると、回収不能になる恐れもあります。

売掛債権(うりかけさいけん)

売掛金として持っている資産。資産ですが、回収して始めて現実の物となります。

売り(うり)

株式等を売却すること。自分から見た行動、意思表明です。

商店などで、何かを売って下さいと言えば、商店は物を売り、自分は買うことになります。しかし、証券会社等で株を売って下さいと言えば、自分の持株を自分が売ることです。

取引所(市場)に自分の意志で売り注文を出したり、買い注文を出したりしますので、売りは自分の売り、買いは自分の買いです。

売り上がり(うりあがり)

株価の上昇に合わせて、段階的に売っていくこと。反対語は、買い上がり、買い上がる、です。

売り崩し(うりくずし)

空売りなども含め、大量の売り注文を出して株価を意図的に下げること。不安に駆られて売る人が出てきて、さらに下げることになります。
相場操縦的行為として、罰則がありますが、横行しています。充分に下がったところで買い戻したり、買い集めたりします。

売り気配(うりけはい)

売り注文に対して、これに見合う買い注文がなく、取引が成立しないこと。ヤリ気配、又はヤリとも呼びます。

売り越し(うりこし)

ある特定の人、組織が、ある一定の期間に買った額より、売った額が多いこと。
海外投資家は売り越した、又は、売り越し額は一兆円に達したなどの用法があります。

売り渋り(うりしぶり)

売りたいと思っているが、株価の上昇を予想して、売りをためらい様子を見ている状態のことを、売り渋りと表現します。

売りたい強気(うりたいつよき)

相場格言の1つ。

売りたい場合、少しでも高く売りたくて、相場はまだ上がると思います。
願望が確信になって強気になり、場合によっては、売るはずが買ってしまうと言うことにもなります。
こうした自己矛盾を言っている格言です。

逆の格言に、買いたい弱気もありますが、これは、「売りたい弱気、買いたい弱気」と、続いたりします。

買うと決めたら買い、売ると決めたら売る、という行動も大切と言っている格言です。

売出し(うりだし)

既に発行されている株式などを、50名以上の者を相手方として均一の条件で行なうものを売出しと言います。

売り建て(うりだて)

信用取引、先物取引、FXなどで、新規に売りポジションを取ることです。
反対売買、つまりこの場合、買い戻すことで精算し、損益が確定します。買い戻したときに下がっていれば利益になります。

売り乗せ(うりのせ)

主に信用取引などで、売り建てている投資家が、さらに売って、売りポジションを積みますことです。

売り場(うりば)

売るタイミングと思われるところ。今が売り場だ、というように使われます。逆は買い場です。

上値(うわね)

現在の値段より高い値段の意味。
なかなか上がらないことを、上値が重い、上がっていく様を上値を追うなどと表現します。

上放れ(うわばなれ)

うわっぱなれとも読みます。株価が一気に上昇していくことです。概ね保ち合いから、一転上昇して行くことを言います。
反対は、下放れです。

運用会社(うんようがいしゃ)

投資信託会社などのことで、運用方針を決め、投資タイミングを見極めて、信託銀行などへ指示を出し、資金の運用を司る会社です。

運用管理費用(うんようかんりひよう)

投資信託に掛かる費用です。信託財産から引かれます。
具体的には、販売会社に対する販売手数料、運用会社や信託銀行に対する運用管理費です。

運用スタイル(うんようすたいる)

運用スタイルとは、投資を行う面でのもっとも基本的な考え方です。例えば、大まかに、割安に投資するバリュー型と、成長に投資するグロース型などです。

運用対象(うんようたいしょう)

普通は分散投資などをしますが、明示しているその対象です。
国内株式、国外株式、先物取引、社債、国債、外国国債、短期金融商品など。

運用報告書(うんようほうこくしょ)

投資信託の決算期末ごとに投資家に配布される、運用成績、見解、コストなどが書いてある報告書です。法律で義務づけられています。

運用方針(うんようほうしん)

投資信託ごとに運用会社が決めている、安定した収益確保や中長期的な収益、リスクの取り方など、どのような姿勢で臨むかという方針です。

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