JFLA

ジャパン・フード&リカー・アライアンス(2538)(以下JFLA)です。1000株単位銘柄で、現在値43円。1000株投資で4万円強になります。今日の株価はこちら

面白い持株会社のJFLA

株主優待

JFLAの優待は、9月末、権利確定。

1,000株以上:自社グループ商品 5,000株以上:自社グループ商品詰合せに、なります。

過去の例では、1000株以上、醤油の天然醸造 木桶仕込み 初しぼり生 700ml 1本。5000株以上は、醤油に加えて、清酒の子乃日松 純米吟醸 720ml 1本です。

実売価格としては、醤油は1200円程度、清酒は2500円程度と思われます。

老舗の連合体

JFLAは持株会社で、清酒や醤油、味噌などの醸造メーカー、販売事業者、輸入販売事業者、水産物の加工販売などの数十社程度が傘下になっています。

古くからの蔵元や老舗が、後継者不足や経営力などで消えていっています。
しかし、これらの中には、 品質の良いものを生産し、地域マーケットで圧倒的なブランドを築いている所も多く、新たな価値や経営力で、力を取り戻すことも可能です。画一化した食材では満足できない層は確実に存在しますし、海外展開も可能になります。
これらの事業を現在、JFLAのみが提供しています。

地方の小さな酒蔵、醤油蔵、漬物蔵などを傘下に収め、ノウハウの共有、生産設備の相互利用、季節的な社員の融通、大手に対抗するための一括的な販売網の共有などを行っています。日本の伝統食材を手がける企業の連合体のような感じです。

良く言えば、老舗の戦略的同盟体、悪く言えば、弱者連合。

ですから、持株会社でありながら、企業同士の提携などを意味するアライアンスと言う言葉を社名に使っています。

ソニー創業者の盛田昭夫の盛田家の家業、盛田株式会社がJFLAの中核にいます。盛田アセットマネジメントが筆頭株主でもあり、盛田昭夫の長男、盛田英夫が会長を務めていることなど、JFLAは盛田グループの企業とも言えるかも知れません。

二年ほど前に、多大な特別損失を計上し、以来再建の途上ですが、本年9月期で黒字転換しました。株主資本比率が少なく、留意が必要ですが、第三者割当の新株予約権の行使も順調に行われ、資本の増強も出来ました。

一種の連合体でしたが、最近は子会社同士の合併や精算などの効率化への大なたも振り、トリュフソースなどの和洋折衷の新製品の開発や販売に注力しています。

見解

PERは、7倍ちょっと、PBRは、0.8倍ちょっとと、かなり割安に放置されています。少なくとも現在の価格の倍程度はあっても良く、早晩見直されるものと思われます。

株主優待はいったん中止されていましたが、現在、復活しています。過去の株主優待を見れば、現在より遙かに有利で、このまま立ち直っていけば、さらに優待が拡充されることも想定出来ます。

ほぼ4万円程度で1単位購入することが出来ますので、使い残したNISA枠の活用にもなります。

以上、参考銘柄として掲載します。