何度か割安さについて書いていますが、イデアインターナショナル(3140)が水準訂正の動きを見せています。
もちろん、時期としては概ね予定通りになります。

水準訂正の動き

水準訂正とは、とある株式投資用語集をご覧下さい。

イデアは現在でも200株での優待利回りが10%程度。業績回復を達成しています。本来であれば、去年ぐらいにもっと上がっていても良かったはずです。

これを阻んでいたのは、創業元社長の税金対策でのなりふり構わない継続的な株売却でした。最終的に発行済み株式の14%以上(85万株以上)を売りました。
この株式は計算上、ほぼ優待需要に吸収されていますが(イデアインターナショナルは凱歌を奏でるを参照)、これが株価の頭を押さえていました。

つまり、前年の優待月の高値は、その前の年の優待月の高値を超えることが出来ませんでした。
業績が好転して来ていましたので、理論上、去年高値を超えていなければならなかったわけです。しかし、そうなっていないのは、株の処分売りが原因だと考えられますし、また推定していました。

創業前社長の持株はもうありませんので、この銘柄の纏まった売り物は、マイルストーンが持っている10万株弱を残すのみです。
これも優待利回りが最高になる1人200株ずつ持てば、たった500人で売り切れです。

さて、現時点で、前年、前々年の優待月の高値を超えました。この分なら、優待新設発表時の突飛高もすぐに超えると思われます。
本来、いなければいけない位置への大きな水準訂正の動きですので、強い動きになるでしょう。

このトレンドは、去年の11月に始まりました。
日柄を見れば、そろそろ調整が入っても良いのですが、水準訂正の動きと考えると、あまり調整らしい調整はないのかも知れません。
そして、優待月は6月であることから考えると、このトレンドはまだ始まったばかりです。

長期投資家が作るトレンド

さて、イデアの今後の推移は別にして、イデアから離れますが、、、

ついでにお伝えしたいのは、長期投資家の多い銘柄は、トレンドが長く続きやすいと言う事です。
短期投資家(投機家)の買いが多い銘柄は、すぐに利食い売りが入り、深い押し目も作りやすく、トレンドも長く続かないことが多いのです。

当サイトは、中長期投資を主眼にしています。
何度か、断続的に銘柄の着目も書いていますが、長期投資家(内外年金ファンドなども含む)が多く参加している銘柄という側面も考慮事項になります。

つまり、長期投資をする銘柄は、同じく長期投資家が多い銘柄が良いということなのです。
類は友を呼ぶということでもありませんが、この事は覚えて置かれるとよいでしょう。

長期投資家が多い銘柄の代表は、よい優待銘柄と成長株になると思われます。もしかすると会社のファンが多い銘柄というものも当たるかも知れません。
高配当株も長期投資家が多いとは思いますが、成長のためには配当などは少ない方がよろしいですし、成長が終わり安定した会社が高配当であることが多く、当サイトではあまり扱いません。

当サイトが、優待のある成長株(低迷から復活する株も含む)の中で、なるべく選んでいるのは、このような理由があってのことです。