ディスプレイも4Kの世界へ

ツールは自分の能力を補い、拡張してくれるものです。それは必要経費であり、投資とも言えます。

31.5インチの4Kディスプレイ

パソコンは投資すべきツールで、グラフィックボードを買ったことを書きましたが、このボードには4K(3840×2160)を表示出来る能力があります。

と言う事で、冒頭のお題目に繋がるわけですね。
4K動画も見たいし、、、、いえ、投資のためなのです(汗)
そういうわけで、ディスプレイを(3840×2160)や、大画面にしたい方は参考にしてください。

4K(3840×2160)ディスプレイは、小さなサイズのディスプレイでは、ご利益が少ないと言えますので、導入できる範囲で、最も画面サイズが大きい31.5インチのものにしました。

液晶の方式による長所。

  • 応答性=TN液晶
  • 視野角=IPS液晶
  • コントラスト=VA液晶

概ね各液晶はこのような長所があります。IPS液晶は値段が高いですし、IPSにこだわる必要もありませんので、VA液晶を選びました。
VAは「視野角・色再現性では、TN方式よりも優れるが、視野角・色再現性でIPS方式には劣るが、IPSより細部ディテール表現に優れ、高いコントラスト比が得られるという位置づけになりますね。
TN液晶は速度に優れ、主にゲーム用途になります。
VAは有機ELの劣化版程度に黒が締まりますし、コントラストに優れますので、映画鑑賞には良いディスプレイとなります。ですから、大画面ディスプレイではVA方式が多いですね。
この辺りで投資のためというスタンスからかなりずれていますが、気にしないでください。

実際には視野角による色変化を防いだMVA方式のフィリップスの326M6VJRMB/11を発売日の翌日に買いました。
たぶん、出たばかりの新機種を思わず買ったので最高値かもと思いますが、VA方式は安いですから良いとしましょう。

もちろん、大きすぎてPCデスクの邪魔物ですので、モニターアーム(VESA規格)も導入しました。
アームで浮いている形なので、稼働も出来て、邪魔になりませんし、かえってデスクが広くなります。

ご利益

以前のディスプレイは、5年ぐらい前に買ったEIZOのIPSの24.1インチの1920×1200(少し特殊な解像度)のものでしたので、3840×2160は、3.6倍の緻密度になります。

Excelですと、100%で横はBAのセルまで表示出来ています。
しかし、31.5インチでは文字が小さくなりすぎます(文字が緻密になりますので、見やすく、このままでも普通に使えますけど)。

そこでWindowsのディスプレイの設定で、推奨と表示された、150%の拡大にしました。
それでもかなり画面が広いですし、文字のサイズは以前より大きいと思われます。
たまにディスプレイの解像度をいじる方がいますが、液晶でこれをすると文字が汚くなります。
液晶は、ネイティブ解像度で使うのが原則ですので、あくまで解像度はそのままで拡大をします。

150%の拡大状態で、GMOクリック証券のスーパーはっちゅう君を表示して見ました。
色々な情報を表示してまだ余裕があります。

ブラウザはこのような感じです。
タブで切り替えなくても同時にいくつかのサイトを表示して見ることが出来ます。情報収集や比較に最適です。
ちなみにホワイトハウスのHPは、翻訳を停止していますが、見栄では無く、実際の画面を見せたいためですよ。
ディスプレイは150%の拡大のままで、ブラウザのchromeのズームは100%のまま、フォントサイズは推奨の中設定でこんな感じです。フォントサイズを小にしても快適です。

何よりも文字が見やすくなりました。文字を形作るドットが多くなり、ドットが判別できず、しっとりと見えます。
その他、ディスプレイで見る動画も快適です。

その他注釈

想定外

4K動画は、美しいです。
4K(3840×2160)を表示出来るグラフィックボードは、(過去の物は不明ですが)概ねハードウエアデコードなどに対応していますので、コマ落ちも無く、快適に4K動画も見えます。

想定外だったのは、HDR(High Dynamic Range:ハイダイナミックレンジ)機能をオンして動画を見ると、私のグラフィックボードのGPU(Graphics Processing Unit)の温度が80度(アプリ計測)を超えてしまいます。
ファンレスではなく、ファンありを買った方が良かったか、もっと高性能なボードが必要だったかも知れませんが、4K画像は、当面はSDR(Standard Dynamic Range :標準ダイナミックレンジ)で見ますので、問題なしとします。投資にも関係ないですしね。
HDR(輝度階調を高める規格)は私のボードでは、負荷が高いようです。

私のグラフィックボードは、 GT1030-SL-2G-BRK (ファン無し)
同じチップのファンありか、同じ系列の少し性能の良い物にして置けば良かったかもです。

ただ、買ったディスプレイの自動的に80,000,000:1でコンテンツに応じて自動でコントラストを制御するモードsmart contrast機能がかなり綺麗な画質を作りますので、当面はSDRでも充分な気もします。
HDRのコンテンツもほとんど普及していませんし、ほとぼりが冷めた頃、グラフィックボードをまた交換しようかとか。

想定外その2

Amazon プライムビデオの4K動画が、PCではHD画質になってしまうことです。(たぶん今のところで、4Kディスプレイが増えてくれば、変更されるでしょうけど)

テレビ用のユニット、Fire TV Stick 4K (Alexa対応音声認識リモコン付き)を持っていますので、プライムの4K動画を見たいときはテレビで見ることにします。
ちなみに4Kテレビでない方もこちらが良いようですよ。HDテレビ用は設計が古く操作が機敏でないようですし、2千円しか違いませんし、将来4Kテレビになっても使えます。

まあ、想定外は、投資にはまったく関係ない話なので、よしとします。

まとめ

広い画面(3840×2160)は快適だろうと調べていましたが、4Kは、31.5インチ以上が適していると言われ、31.5インチをターゲットにしました。
個人的には視力もやや悪くなっていますので、27インチぐらいで4Kにすると、使い勝手が悪いと想われました。

大きいのでPCデスクに置くことが難しいので、モニターアーム(安価なもの)の導入と、なるべく軽めのディスプレイも考慮項目にしていました。
(現在、ほとんどのディスプレイは、100×100穴のVESAマウント規格(FDMI)に対応していますが、一部対応していない物もあります。)
デスク表面の強度が心配でしたので、モニターアーム固定用補強プレートも使いました。
結果的にはPCデスクは以前のディスプレイの時より広くなり、余裕が出来ました。

IPS液晶でなければ、31.5インチ4Kディスプレイは、現在は安価になっています。4万円以下でも買えます。
IPSは、視野角が広い、視野角で色変化がないことで、大勢で見るテレビやデザイン用途では使われますが、ディスプレイではわざわざ高価なIPSを選ぶ意味は少ないと思います。
ちなみにテレビで使われるのは、IPSとVAです。世界的にVAが主流です。

デスクトップPCで無ければディスプレイは選べませんが、グラフィックチップが4Kに対応していれば(あるいはグラフィックボードを増設して)、タイミングを計って、4Kディスプレイにしても良い時代かなと思いますね。

最後は、結局、投資の道具の話から動画鑑賞に重点が移ってしまいましたが、参考にされる方は参考にしてください。