当サイトの健康コーポレーションの最近の株価の動向について、お問合せがありましたので、お答えします。
※多忙に付き、お問合せにいつも回答は出来ませんので、ご承知置き下さい。

健康コーポレーションは、間近、大きく下落しています。これに対して、「少し不安になってきています」、とのご質問内容について言及します。

まず、当サイトは中長期投資のスタンスですし、現在でも掲載時より十数倍になっていますので、基本的には少し大きめの変動の範囲内と考えています。

さて、下落の原因ですが、二度に渡る大量の分売、ドイツ銀行に対する第三者割り当てで、株式の供給が過大になっていました。これに対して、株式の新規需要の増大を計って、株価を上げていこうというような会社側の事策があったのでは、と思われます。
もちろん、東証一部上場のための流通株比率の拡大、株式割り当てによる資金導入の為に、必要なことではありました。

このような供給の増大に対して、計画通りの新規需要の取り入れに、言わば失敗したことが、株価の下落に現れています。
理由のひとつとして、一部ゴシップ誌によるライザップに対するネガティブな記事、事実に反する部分の多い売らんかな主義の稚拙な記事ではありますが、これが印象の劣化を招いたのも事実ですし、これで一部、新たな買い需要が滞ったこともあるにはあるのでしょう。

しかし、それ以前に健康株は下落を始めていて、主として、何よりも需給が悪化していたのが、もっとも大きな原因です。最近では、ギリシャ問題、上海株の問題が大きく影響しています。

実のところ、理由は単純です。浮動株9%の株式が、現在間近で30%程度になっています。これだけの大量の株式を、札幌市場のそれも新興市場の会社が市場に短時間に供給してしまったことが、主たる原因です。(2回の分割がありましたが、それを考慮して2500万株程度)
そのうちには、分売時におそらく機関投資家向けに市場外で売却されている玉がありますが、最近の下落で損切りがされていると思われますので、それらも含めて飽和状態でした。

もちろん、札幌市場のそのまた新興市場の上場会社としては、じゃぶじゃぶの状態でしたが、上手に需要を作って安定させて置いて、東証一部に鞍替えしてしまえば、この程度の株式は、現在の健康CPであれば、すぐに吸収されて問題は無かったとは思っています。

端的に言えば、作戦が緻密ではなかった、色々な想定外の事象が重なって、運が悪かった、こう言う言い方では不謹慎でしょうか。しかし、このようにしか言えません。

それでは、今後の動向ですが、短期的には分かりませんが、これ以上の下落は考えにくいと思っています。
現在、100株が6万円程度で購入できます。100株で年間4千円分の株主優待が受けられます。このことのみを取っても、ここからの下落は不自然です。

コミット2020での想定利益が達成出来れば、時価増額1兆円も可能なはずですが、現在は、760億円程度。急成長企業にあって予想PER25程度。おそらくここが底でしょう。

需給が悪化してしまったので、すぐに上昇していくと言う事は、かなりの好材料が必要ですが、売りも枯れつつあります。現在、事業は好調ですので、この水準であれば安心感がありますし、継続的に優待需要は入ってくるでしょう。

また、今後もドイツ銀行の引き受けによる資金は必要ですので、会社側として、仕切り直しの何らかの株価対策がされる可能性が高いとも思っています。

もちろん、上海株、ギリシャ問題、その他、海外を含めた市場の動向にも左右されます。市場のリスクオフの動きがあった場合、このような需給が悪化した株は1番影響を受けます。まさに健康CPの株価がここまで落ち込んだ、その理由ですので、各位判断をお願いします。

当サイトの見解は、業績の推移を見守っていくことが、1番の監視項目となると言う事です。
なお、健康CPは第一四半期、第二四半期は広告費の大量投入がありますので、業績が悪いのが普通ですので、過去との比率比較が必要です。
また、今回の下落でかなりの株主が入れ替わっていると思われ、健康CPの通常の業績動向を知らない新株主によって、1Qのおそらく赤字で売られる場面があるのかも知れませんが、その時は買になります。