当サイトのSSL化記念に、何か書いて置きます。

インターネットがもたらしたもの、もたらすもの、直近に起こりつつある動きなど、つれづれなるままに。
投資のヒントにでもなれば幸いですが、たぶんなりません。

インターネットとは

インターネットは、通信網ですが、通信網とは言えないほどの革命的な何かです。
よくご存じだと思いますが、話の都合上、概略を書きます。

  1. 無料である
  2. 管理者が要らない
  3. 勝手に繋げる、勝手にサイトなども設置できる
  4. 経路を意識しなくてもよい
  5. 通信網がかなり破壊されても繋がる可能性がある
  6. 停止しない、出来ない

インターネットは従来の通信技術者の発想の遙か斜め上を行く、革命的なコミニュケーション網です。

インターネットの上のサーバーは、その機能を無料で利用できます。その代わり、自らもネットの要請に応えます。互助会的な通信網です。(サーバーを持たない私たちはプロバイダに接続料を払いますが、インターネットの中は無料です。)
しかも、管理者が必要ありません。誰にも断らず勝手に繋いで、その日から使えます。通信の品質も考えなくてもOKです。そもそも通信のために用意されたサーバーで無くても良く、繋がっていれば本来の業務の片手間に通信も請けおいます。
この辺りで、旧来の通信技術者は目眩がします。システムを整え、経路を整え、通信網の品質を上げていく、そう言う通信の常識をネットは葬り去りました。

この通信網は、知能を持っています。
受け取る相手のことなど考えず、通信速度も考えず、経路も指定せず、とにかく送り出してしまいます。
すると道中で考えてくれて、場合によっては試行錯誤して、そのアドレスに届きます。
サーバー自身は送り届ける相手を知りません。来たパケットのアドレスを見て、自分に繋がっている方面の可能性のありそうな方面に送り出します。それで終わりです。受け取ったところも可能性のありそうな所に送り出します。やがて(高速に)目的の場所に着きます。
ですから、昨日使えた経路が今日使えなくて、途中で分断しても、データーは届きます。途中のノイズでパケットが壊れていたら、パリティ計算で異常を感知して、壊れていたパケットだけ再送信を要求します。その再送信要求も経路を考えずにやり取りし、正しいものが来たら、すでに受け取っていたものと合成します。
とにかく一筆書きのように、どこかに接点があれば、パケット(データーの小包)は順次届けられます。ばらばらに届いても大丈夫です。
交換機が指令を受けて経路を作らなくても良いのです。指示も必要ありませんし、そもそも交換機不要です。

とにかくサーバーに指令をすれば、連帯して要求に応えてくれます。何かトラブルがあったら、勝手に解決してくれます。
集合体なので全部が一度に壊滅しない限り、動き続けますし、そして、止めることも出来ません。スイッチを切れない通信網です。

間近で起こっていること

しかし、どこをどう通って届くか分かりませんので、途中でデーターが傍受される可能性が無いわけではありません。
そこで、大切なデーター(個人情報とか)は、暗号化通信をすると言う事が行われてきました。SSL(その進化版のTLS)です。

しかし、最近はサイト全体をSSLで保護することが増えてきました。常時SSLと言うものです。(カード情報とかだけでなく、cookieや好んで繋いだサイトで個人の癖や嗜好も盗まれる可能性があるためもあり)
暗号化による負荷が、技術の進歩によって、許容出来る範囲に入ってきたので、これが出来るようになったことも大きいようです。
しかし、まだまだ全体の数%のサイトだけが、常時SSL化しています。

ここで、Googleが積極的に動き出しました。自らが立脚するインターネットの信頼性のあくなき追求です。
自らのサイトをすべてSSL化し、Googleでの検索で、ユーザーが飛んでいくサイトも自らと同じようにSSL化することを目標としました。
そして、全サイトにSSL化することを要請し、表明しました。

具体的には検索ランキングでSSL化を指標の1つとして、信頼出来るサイトとして評価するとし、そして、年々評価を高めるとの表明です。
首脳部は、常時SSL化しなければ、将来後悔するとまでブログで言い切っています。やんわりとした脅しです。

そして、 自らのブラウザのchromeで非SSLサイトは、将来的に警告を出す計画をしています。
現在でも、アドレスのiマークをクリックすれば、保護されていませんと表示しますが、今後は年々露骨になるでしょう。
これらを受けて、Firefoxなども、将来、SSL化していないサイトは、繋がらなくすることの検討を始めたと表明しました。

こうして、インターネット業界全体が走り始めています。
サイト表示を数十倍に高速化するHTTP/2と言う、次世代プロトコルも、非SSLサイトには対応しないと決定されています。SSL化しないと次世代プロトコルは使えない、使わせないのです。

もちろん、格安セキュリティ証明書や無料の証明書も業界のスポンサーを募って発行を始めています。
SSLは優遇し、非SSLは排斥すると言うような飴と鞭で、業界全体が動いています。
ヤフーも今年の3月に完全対応の予定。楽天も徐々にやっています。Amazonは対応を終わっています。

個人サイトも、事情通やマニアックな人を中心にSSL化に急速に動いています。
やがては、この企ては成功し、3年から、遅くとも10年程度で、ほとんどのサイトはSSL化していると思われます。もっと早いかも知れません。
そうでないサイトは、表からは消え去っていくでしょう。

これが今、起こっていることです。

ITは止まらない

SSLサーバーセキュリティ証明書の機能は2つです。1つはは実在証明。
当サイトは、ドメイン認証ですので、現在、このドメインの所有者であるとの証明になります。
もちろんドメインを所有することは登録機関に身元を晒すことになりますし、支払い情報からも身元が明らかになります。
フィッシング詐欺はやれませんが、しかし、サイトの内容が正確であるという証明ではありません(笑)。

もう1つは暗号化通信です。
なぜ、こういうことになっているかと言いますと、暗号化通信している相手が身元不明でデーターを盗んでいたり、詐欺師では話になりませんので、大元の相手の証明をしてから、暗号化通信をすると言う意味でこうなっています。
また証明書には段階があって、その住所に実在している者(企業)という証明もあります(値段が高い)。

無料ブログや無料サーバー(一部の有料もあり)などですと、ネットカフェからアクセスし、全くの匿名(架空者)でもブログが開設出来ます。

それはともかく、将来的に、インターネットは暗号化通信が標準になります。
そして、SSLしたサイトは、HTTP/2プロトコルでの高速化通信が始まります。HTTP/2プロトコルは画像とJavaによく効きます。

これらの事によって、ネットの世界はまた変わります。常時の安全やプライバシーの確保と、高速化です。

インターネットは、個別対応が出来るものです。
無人で個別に相手が出来る場で、しかも相手をするのは、ある程度のインテリジェンスがあるコンピュータです。

例えば、通販の電話のオペレーターは個別対応をします。
しかし、ネット通販も無人で個別対応をします。個人個人銘々の操作を受け付け、販売し、計算し、カード会社に請求を通します。
宅配便の送付状を自動で印刷し、自動で受注メールを出し、場合に依っては帳簿も自動記入になります。

ほぼ全部のサイトがSSL化し、高速化することによって、この特長を生かして色々な事が出来ます。

色々考えて見て下さい。

例えば、こちらの反応によって、三次元描画で動くリアルな高画質画像のネットでの配信が今より自由にできますよね。
今でも一部専用線で実験的にやっていますが、普通にネットで相手をしてくれる画像です。
ロボットが相手をしてくれる変なホテルと言うホテルがありますが、そのようなことが汎用で普遍的になるでしょう。

ゲームのように操作で動くのではなくて、例えばロボットが販売員として、ネットショップで相手をしてくれるような感じです。
セキュリティも常時SSLでサイト全体で確保できますので、カートの中で限定で無くても、会話の途中でカード番号を伝えられますし、カード面を送信しても、あるいはスマホなどのカメラで見せても良いです。常時SSLとは通信全体がいつも保護されますので、そう言う事も出来ます。

人工知能も音声認識もどんどん発展しています。普通に会話してくれるAIは少し稚拙ながらもう出来ています。
架空の三次元画像のアイドルが個別にネットで目を見つめながら、会話をしてくれるのかも知れません。もちろん、個別対応です。
ネット銀行でもリアルな三次元人物が住宅ローンの相談を受けてくれます。SSLでプライバシーは保てます。
検索エンジンも今でも音声検索がありますが、どういったサイトがよろしいでしょうかと、詳しく聞いてくれます。

さて、ボーカロイドと言って、ヤマハが提供している歌声合成インターフェースを元にした、言わば人工歌手アルゴリズムのお話をしたことがあります。
それと同じような、あくまでお遊びのツールですが、MMD(MikuMikuDance)と言うものがあります。
三次元計算をして、自由にダンスを踊らせて、それを二次元的に動画にして、作品を競っている方がたくさん見えます。

まり、そのようなもので、もっと実写に近いもので、リアルタイムで反応するものですね。
もちろん、プロが高性能サーバーですれば、オンラインで、反応に応じて、会話して、実際にそのように動かすことが出来るようになるのは、間近ですね(今、映像では無く、生でするとおそらく速度面で遅滞します)。

まあ、今日はなんとなく、思いついた四方山話でした。

最後にMMDでも

最後に、三次元計算画像に馴染みのない、ぴんと来ない方に、MMDの作品でも紹介して、四方山話を終わります。

人物はアニメ風にしていますが、セル画で書いたアニメではありませんよ。
パソコンが三次元計算をして動かしています。それを二次元的に映像化したものです。

カメラワークでの視点の動きでの位置関係の処理とか。髪やスカートの自然な揺れ具合、床への映り込み影の形成、透け具合や重なり具合の処理、影の出来方や自然な動きなど、アニメでは表現が出来ません。もちろん、もっと実写に近いものにすることも出来ます。
昔から技術があったのですが、今はパソコンでもこの解像度(1080p)で普通に計算できるのですよね。これ、ただのパソコンで普通の人(オタクと言うかも)がMMDで作っているのです。

曲は、私が好きなGARNiDELiAの「極楽浄土」です。実は、極楽浄土をサイトに乗せたかっただけだったりしますが、、、

と言っても、これ、アニメチックでちょっと露出多いので、リンクだけ。
もっと、おとなしめを選べば良かったのですけどね、、、最後は混沌で、SSL化記念書き込みを終わります。

MMD2017❀-極樂淨土-Gokuraku Jodo Happy New Year!+Stage DL