さて、数日前から、マルコ、夢展望、ジーンズメイト、イデアインターナショナルなど、RIZAPグループの子会社の数々が、ストップ高を繰り返しながら暴騰をしています。

RIZAPグループの子会社各社の存在感

各社それぞれですが、増益予想、株式分轄、配当開始、株主優待開始、又は拡充などが理由になっています。

最も注目すべきは、赤字から、黒字に転換して来たこと、イデアなどでは、収益の拡大です。
RIZAPグループのマーケティング力を市場に示すことが出来たと言う点が大きいと思っています。

元々、RIZAPグループのマーケティングは、SBIの北尾社長も認めるほど秀悦でしたし、今までM&Aして来た赤字企業もすべて立ち直っています。
つまり、RIZAPグループは、赤字企業を再建した時の大きなギャップの利益を得ることも身上としている訳です。
たったの4円で買った、ジャパンギャルズSC(旧アスティ)は債務超過会社でしたが、現在は主要子会社にも名が連なり、イデアの株式も今回の分割前で30万株も取得しているほどの会社に育っています。

しかしながら、人の目に見えやすい上場企業のM&Aは、最近始めたばかりですので、イデア以外の上場子会社は赤字のままでした。
自ら調べない者に取っては、不安感も残る状態だった訳です。
この払拭が出来たことは、非常に良いことだと思っています。

フィットネスのRIZAPの売り上げは、4分の1程度。
利益こそ大きいのですが、赤字上場子会社を次々に買収したことも、よりフィットネスの利益を大きく見せていただけであって、泥あわわなどの健康コーポレーションなどもほぼ粗利5割で利益限界は高いのです。

この子会社群の存在は、今後のRIZAPグループの一般的な印象を大きく変えていくと思います。

夢展望も秀悦

すべての子会社に対して言及は出来ませんが、特に注目したいのは、夢展望です。去年7月当サイトで参考銘柄としていました

今期決算の予想一株利益が、142円です。分割が表明されていますが、分割後も71円で、非常に見栄えの良い数字です。

その記事のころから、ほぼ黒字化完了を視野に入れていましたが、お待たせしました。
そして、その段階で債務超過の解消のための増資があるものと思っていました。
しかし、トレセンテを1円で買収したおり、トレセンテに対するニッセンの持っていた債権(5億6千万円ほど)も1円の範囲内で同時に取得していますので、債務超過を実質解消して(債権評価益として、今期決算で織り込まれます)プラスになっています。

今期の収益予想の数字がそのまま出れば、債務超過を撥ねのけて、さらに自己資本比率25%ほどの会社になります。※推定計算間違いがありましたので、修正しています。

最近は販売衣料品のセンスが良くなってきていました。
センスに言及出来るほど、私自身のセンスがありませんが、売れ行きは確実に上がっていました。
夢展望を上場まで導いたデザイナーが戻って来たと言うこともありますが、概ね10代、20代前半をターゲットに可愛い服(ガーリー)にシフトしたことも経営資源を集中出来て収益が拡大した理由でしょう。
20代後半、30代はグループのアンティローザに任せる決断があったのではないでしょうか。

元々夢展望というのは、海外子会社で生産管理をしていて、原価率がかなり低いのです。
物流などの充分なコスト管理をして、売れる商品であれば、広告費を掛けられます。

楽天アフィリエイトの料率(報酬利率)も破格の、S-10%、A-8%、B-5%、C-1.1%、D-1.1%、としました。
SとかAとかのランクは、売上の高い人から並んでいます。Sは月に一億円以上、Aは月に一千万円以上売り上げる人で、アフィリエイトの玄人です。
ですから、プロフェッショナルな方に、多くの報酬を投じています。彼らのような上手な人ほど、喜んで夢展望の衣料品等を紹介するのでしょう。
楽天以外の自社サイトでは、既存購入5%、新規購入10%、購入2%(ポイントサイト)となっています。

衣料品では破格です。
楽天の場合は1%が通常の料率になります。利益率が良い自社サイトの場合では、普通ぐらいですね。ただし、新規購入の場合の料率を高くしています。
これは面白い経営です。普通は利益率が良い自社サイトでは料率を高くして、楽天などは低くします。
楽天で儲けなくても良いので思い切った料率にして、目立ちやすい楽天で拡散し、リピーターを作り、自社サイトに誘導(送料が安い)していく感じですね。(※料率は違いますが、イデアインターナショナルもテラクオーレ楽天店やミレスト楽天市場店で同じ事をしています。)

事実、楽天では多くの商品が売れ筋ランキングに入って来ています。
この対策の効果ありという感じですが、足元では、自社サイト、あるいはスマホアプリへの誘導も上手くいっているので、前期下半期は黒字になり、今期一株益142円(債権評価益を除いても37円ぐらい)の予想なのでしょう。
現在、楽天などの収益が低い、ただし、露出しやすいところで、思い切ったことが出来る原価率と商品を持てていると言う事は、かなり明るいと思われ、まだまだ収益は伸びていくでしょう。
誘導が増えれば伸び、拡散がもう充分だと思われたら、楽天の料率を下げてさらに利益が伸びます。

買収した宝飾品のトレセンテも実店舗のみで、WEBサイト展開が遅れています。宝飾品の粗利は大きく、同じようなことも出来ます。

なお、夢展望の浮動株は50万株以下ですので、プラチナチケットになりそうです。

イデアとマルコは当サイトで言及したことがありますが、他の子会社も見どころが多い感じになっています。
やはり、RIZAPグループのマーケティング力は秀悦です。

株主優待の存在感

株主優待開始などは、このグループの公約ですので、待っていればすべての上場子会社で開始されます。
もちろん、黒字転換が見えた状態でなければなりませんので、各社開始時期は前後します。

この優待に関しても、今回大きな変更があり、WEBサイトでの申込み(電話でも可)になりました。
カタログも大幅に刷新になり、調理器具から、食料品、下着を含めての衣料品、バッグに財布、書籍、サプリメント、コスメ、実店舗で使える金券や割引券など、157点。
今期は300点以上を提供すると表明されています。
しかも、この優待品は贈答需要にも対応し、送り先を株主以外にも出来ます。
つまり、狙っているのかは分かりませんが、パスワード等をオークションで売るか、落札者の代わりに注文することで、簡単に現金化も出来ますので、株主になる需要が増します。

RIZAPグループの優待カタログ

子会社の株主優待もこれに準じてくると思われます。
この規模になりますと、ほぼ現金と同様な価値を持ちます。
各種カタログから品物を選ぶことが出来る株主優待の利回りは5%以下になることが普通で、人気のある優待です。
子会社もRIZAPグループに準じてくれば、おそらく利回りが5%以下(株価の上昇)になるものと期待できます。

今期の予想数字から

以上、マーケティング力の片鱗も示しながら、RIZAPグループへの人々の印象が質的に変わって行くだろうと言うことを書きました。

さて、前期、売上は1.7倍になり、営業利益は2倍になりました。
今期、売上は1.6倍とし、営業利益は1.3倍としています。

広告費に掛ける割合は確実に減ってきていますし、もっと減るでしょう。子会社群も黒字が定着し、赤字の減額がなく、上がった収益も見込んでいるはずです。RIZAPグループにしては、慎重すぎます。

前期も上方修正が出来るほどでした。
しかし、来期以降の積極的な先行投資を検討しているため、上方修正はせず、その分を投資に使うという事でした。
実際には、営業利益は、2倍以上の伸び率だったと思われます。
今期は、負ののれんが少なくなるとしても、 これで1.3倍の営業利益はやや腑に落ちません。

ですから、これは収益の上振れ分だけを使うのではなく、営業利益予想を落としても、なお、大きな投資をしていくと言う事ではないでしょうか。

M&Aは今後も注力すると言う事でしたが、今期は負ののれん益はあまり見ていないと言うことです。
つまり、赤字会社のM&Aは少なめ、黒字会社の大きなM&Aを計画しているのかも知れません。

優待の新設などで、子会社株式は莫大な資産価値になっています。子会社株式の銀行担保価値は増しています。資金面の不安はありません。
いくつもの子会社の株主優待新設や株式分割を急いだのは、このためだったという、うがった見方は考えすぎでしょうか。

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