当サイトの注目銘柄の健康コーポレーション(2928)は、先日、本年度第二四半期の決算発表をいたしました。

しばらく株式用語集の制作で、記事が滞っていました。実際に市場からも遠のいていましたが、リハビリ代わりに健康CPの決算についての感想から投稿の再開とさせて頂きますので、特に感想以上のものがそれほどある訳ではありません。

2015年11月12日発表中間決算記載(数字は丸めています。かっこ内は前期比)

  • 売上高:約258億1100万円(+40.2 %)
  • 営業利益:約15億2400万円(+1838.4 %)
  • 経常利益:12億9200万円(+140.2 %)

さて、当サイトはかねがね、この会社は、他の会社にない利益率が拡大する要素そのものを持っていますと、述べていました。そして、その閾値を超えつつあるのが現在ですと書きました。一年前のことです。

つまり、自社グループ内で開発から販売まで完結していて、粗利が高く収益拡大余地が莫大にあると言う事でしたね。
販売経費のほとんどを占めている広告費は、認知が進み、シナジーがうまくいき、規模が拡大すれば、その占める割合は低下していく性質があり、収益率が爆発的に拡大していくということを言っていました。

そのことをよく示した決算であると思っています。
この会社は第一四半期、第二四半期は広告の大量投入で赤字になることが常です。
しかし、一年前の前第二四半期では、閾値を超えつつあるのが見て取れました。そして、この決算で確実なものとなりました。

現在、製薬、医療分野、SBIとの提携など、新規事業への期待もありますが、既存のものの足腰が格段に強くなってきています。
この特異なビジネスモデルが実を結んできて、おかしな言い方ですが、少々の新規事業の足踏みがあったとしても、収益拡大の中で打ち消されてしまうのではないかとも思えます。

さて、前期期末のキャッシュフローでは、営業キャッシュフローが+、投資キャッシュフローが+、財務キャッシュフローが+で、もちろん、儲かっている、投資を回収している、財務的にお金を調達しているという状況でした。
すべて、プラスで、これは大きな投資を控えている会社がジャンプするために力を貯めているような状態でした。

さて、何かと思っていましたが、今回の決算短信に、「連結業績予想につきましては、来期以降大幅な収益向上を計画しており、それに対する前倒しの投資を検討しておりますので、現時点で平成27年5月12日に公表いたしました業績予想から変更はありません。」と記載されています。

やはりという形です。
すでに第二四半期で、前第二四半期から比べ、6億以上で二倍以上の投資を行っています。色々な意味で完全な拡大期に入ってきたようです。

すでに大幅な収益拡大をしている短信で、「大幅な収益向上」を計画と記載するこの自信と、目標設定は、かなり意欲的とも言えます。
このまま行けば、コミット2020の中期事業計画は前倒しになるのではないとも思えます。

この会社の株式の現在価格は、成長株を比較するときに使う指標のPEGレシオでは、非常に割安で0.1~0.3レベルです。
おそらく東証一部の中ではトップレベルであり、内外を含め、中長期投資をしているファンドが争って購入するレベルであると思われますが、この割安度が拡大する可能性さえもありますので、一部上場に期待感が持てます。

さて、東証一部に鞍替え上場を指向していて、形式基準は整っていると表明されていますが、ここに来て、主幹事証券が野村証券からSBI証券に交代しています。

もちろん、SBIホールディングスとの事業提携を受けての交代でしょうが、いくつも手がけている野村と違い、SBI証券が手がける物としては大型事案とも思われ、提携先でもあり、周到な準備をして臨むことでしょう。

おそらくすでに主幹事証券の事前審査は終わっており、東証の内諾があり、タイミングを見ている状態で、健康CPの上場10周年前後がターゲットになるものと思われます。

その前に、相場下落での、ドイツ銀行の第三者割り当ての未消化分、第2回800円、第3回1000円、少なくとも第2回は、流通株比率を確実な物とするためにも、クリアして臨むと推測できます。800円を割り当てるためには、株価1000円以上が必要ですので、今後の相場に注力したいところです。