大切なことなので、遂に怒ってみました

この世の中は、馬鹿げている事に満ちています。
なぜなら、世の中の人々は、本当に愚かしい人ばかりなので、それも当然と言えるのかも知れません。

その中でも、株式市場には、そびえ立つ馬鹿が集まっています。
そして、少し考えれば、おかしいと分かるような、愚かしいことばかりが、いつも語られます。ですから、彼らは資産を築けないのです。

かなり言葉を汚しましたが、なぜこのような簡単な事が分からないのか、私にはとても理解が出来ない意見が蔓延しています。

世の中の仕組みがおかしいのか、愚かな人々ばかりだからなのか、世間の罠に填まっているのか。
おそらく、そのすべてなのでしょう。

当サイトでは常々書いていますが、もう少し強く書いてみます。いえ、罵詈讒謗を吐いてみます。
株式投資は、損切りしてはいけない(正確には損切りはしないことが大切)、そして、利が乗っていても、成長株はなるべく利確しては、いけないのです。
つまり、いけないというのは、すれば損ということです。
利確をすれば、見かけ上、儲かるように見えても、回転をすればするほど、理論上、不利になるのが株式投資です。

しかし、市場では損切りは大切なこと、利確は大切なことと語られます。
短期投資にのみを前提にすればそうなのでしょうが、そもそも、数多くの投資に対する理論研究でも、短期投資は、投資家にとって不利なことが分かっています。

複利効果の大きさ

バフェット投資の真髄」ロバート・G・ハグストローム (著) に、分かり易い例が載っていますので、ご紹介します。
(書籍は既に絶版で中古品しかありません。私も古本で買っています。)

条件をそろえ、銘柄選定力は同じとして、年間2倍になる投資を1ドルで始めたと、仮定します。

  1. 毎年、年末に一旦売却して税金を払い、残りを再投資した場合は、20年間での純利益25,200ドル(1ドル110円換算で、約277万円)です。
  2. 利確せずに保有し、20年後に売却し税金を払った場合は、純利益692,000ドル(1ドル110円換算で、7,612万円)になります。

つまり、27倍差、その差額は、666,800ドル(1ドル110円換算で、約7,335万円)分で、圧倒的に長期投資のほうが収益が大きくなります。
年間2倍になると言うことはあまりないのかも知れませんが、それは短期投資でも同様で、回転させる方はもっと短期で売買しますから、比率はもっと開きます。

これは理論値ですが、この米国税制の例でなくとも、どのようなモデルケースで計算しても、また日本でも、ほぼ同様な傾向になります。
よろしければ、ご自分の想定で、計算して見てください。
数年ではさほど感じられないのかも知れませんが、どのような条件でも10年、20年、30年を経過すると、圧倒的な差が出来ます。

実際問題、この差を短期売買で上回って捻出するのは、かなり難しいと言っても良いでしょう。
苦労して毎日トレードと言う労働をして、永遠に追いつかないのです。いえ、長い時間が経つほど、追いつけなくなります。

もし、 この差を覆すほどの銘柄選定力がある方なら、長期投資をすることで、どれほどの財をなせるかと言う事も言えます。
つまり、短期投資をしている多くの人々は、目先の100円を得るために、未来の100万円を棄てているのです。

日本では、年間売却10万株以内は無税の時代もありました。また、売却時に儲かっていても損をしていても、1%の税率(利益課税と選択制)の時代もありました。
あまり上手くはありませんでしたが、私もそのころ、中期投資及び短期投資主体でしていました。

しかし、日本の譲渡益税の税率が10%(現在は約20%以上)になったころ、私は、もし短期投資で非常に上手に売買が出来たとしても、まったく未来がないと、長期投資主体に切り換えています。

当然ですが、個人的な特異な理由や、短期投資のほうが、性に合っている方もみえます。また、トレードをレジャーにしてる方もいます。
しかし、余程の理由や長期投資に決定的に向いていない方を除いて、主要なスタイルを切り換えるべき差だと思っています。

これほど明白な計算上の事実があっても、分からない人々が多くいます。
無知なのか、回転させることが自分たちの利益になる、相場をさせる側の人間によって洗脳されているのか、いえ、無知なので、洗脳されているのでしょうか。
私には、実際にそうだとしか、思えません。
なぜこんな簡単な算数が分からないのか、理解しがたいのですが、間違っているのでしょうか。

先の書籍にも、回転が少ないファンドのほうが収益が多いという、統計的な調査結果(回転率0~20%が優位)が示されていることも添えておきます。
※回転率:年に1回売買で100%、2回で200%。

毎月分配型のファンドのパフォーマンスが悪いのも同じ理由に寄ります。

ウォーレン・バフェット

世界一の投資家と言えば、ウォーレン・エドワード・バフェットでしょう。これに異論がある方は少ないと思います。
世界長者番付の一桁台に、いつも名が上がっている投資家は、バフェットしかいません。

他にも有名な投資家はいますが、総資産でマイクロソフトのビル・ゲイツやアマゾンのジェフ・ベゾスなどと肩を並べている、投資家と言う職業は彼だけになります。
他の投資家のような浮き沈みもなく、いつも世界長者番付の5位以内に付けています(執筆時最新2017年で2位)。

2017年3月時点で、彼は756億ドル(ドル円120円換算で約9兆円)の個人資産を作っています。投資家としてバフェットに次ぐ、ジョージ・ソロスは、252億ドル(同様換算で約3兆円)で、長者番付としては30位。圧倒的な差です。
その他の投資家は、バフェットの前では、まるで米粒です。他の世界の投資家とは、明らかに格が違うと言えます。

マイクロソフトのビル・ゲイツがバフェットを抜いて一位に返り咲いた、アマゾンのジェフ・ベゾスがトップに立ったなどと言う事がニュースになる、世界トップ企業の創業者とデットヒートをするレベルであり、圧倒的な強者とも言えます。

しかし、私が今の投資スタイルを確立した時には、バフェットの事はあまり詳しく知りませんでした。
有名な投資家で、偉大な投資家で、長期投資をしている人、その程度の認識だったのです。

IT企業などには投資しないことも知っていましたので、少し古いタイプなのかとも思っていて、今更ながら、恥ずかしい感じがします。
ITバブルのころも、IT長者を引き離し、彼は圧倒的なトップだったのです。

さて、私が投資について、当サイトなどで語ることは、少し世間的には希有な意見に思われることが多いと思います。
そうですね、少しだけではないのかも知れません。

しかし、バフェットもほぼ同じ事を語っています。そして、私より、より深く、より明確に語っています。
それに気づいて以来、物議を醸すような事を書くときは、バフェットもそう言っていると、言葉を添えたりもしています。実際にそうだからです。

まるで虎の威を借る狐ですが、本当に数多くの相場従事者は、バフェットや私と意見を異にしていますので、仕方なし、無碍なるかなです。
バフェットや私などから見れば、彼ら、世間一般は明らかに間違っていますが、多勢に無勢状態です。

長期投資だからこそ

バフェットの成功は、銘柄選定の力でもありますが、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ、複利効果のなせるわざでもあります。
これをバフェットは、政府からの無利子融資と呼んでいます。

利確したとして含み益を吐き出して取られる税金分を、利確しない長期投資に於いては、政府から投資のために無利子融資をして貰っているようなものだと言う意味です。

長期投資は、その含み益分も投資が出来ていますので、短期投資に比べて、圧倒的に有利なのです。
これはあまり目に見えませんが、時間が経つほどに、つまりあなたが株式投資を長くするほどに、また、比較対象が短期に回転する割合が多いほどに、決定的な差になります。
これは「オマハの賢人」と呼ばれているバフェットでなくとも、少し考えれば、誰の目にも明らかな事であるはずなのです。

実際にバフェットも大きく資産が膨らんだのは、50代頃からです。時間が経てば経つほどに、加速的に複利効果は効いてきます。
これが分からない人は、回転し、日銭を得て儲かったと、ほくそ笑んでいるのに過ぎません。しかも、時には損もすると言うのにです。
目の前は見えていても、やがて来る未来の姿がまったく見えないのです。
何を失ったか、日々何を失い続けているのか、愚かにも考えが及ばないのです。

茹でガエル理論と同じです。
回転が投資人生にとっていかに無意味で危険なのか、茹で上がってしまうまで、理解が出来ないのです。
そして、失った時間は取り戻せません。
複利効果は長い時間が経過するほどに、圧倒的な差になります。引き返せない不可逆的な差です。

成長株と投資

投機は値の上げ下げによる利を得るもので、投資は企業の成長による将来価値や企業収益による利を得るものです。
私に取っては、短期投資も中期投資も、株価に注目して、一喜一憂するのは、すべて投機です。

株価と言うのは、最終的に会社の成長に追いつきます。投資家の見るものは、株価ではなく、成長のみです。

複利効果のことを書きましたが、この利点を生かす投資対象は、成長株(確実性が高い再建途上の企業も含む)になります。
往来相場を繰り返すような株式では意味がありませんので、もし成長し続けている会社が見つからなければ、短期投資もやむ無しなのかも知れません。
しかし、運良く成長株を見つけることが出来たのならば、、、最大限、幸運を生かしてください。チャンスを生かしてください。

成長株は、成長が止まるまで保持が原則ですと、 私は事あるごとに言っています。
その背景には、ここで述べているようなことがあるからなのですが、投資とは本来そう言うものであると言う事も理由になります。

投資とは、優良な資産を保有する事です。
優良な資産とは、富を生む資産です。決してトレードが投資ではありません。

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