もうすぐ平成が終わります。
この時代は、平成バブル崩壊から始まりました。株式投資を考える上にも非常に特殊な時代でした。

10連休と投資について

新天皇即位に伴い、5月1日が本年限りの祝日に成りますので、従来の連休と合わせて10連休になるそうです。
私のサラリーマン時代は、ゴールデンウィークはいつも会社側が9連休としていましたので、特に感慨はないのですが、世間的には楽しみになさっている方が多いと思います。

ところが投資の世界では、要注意とされています。
連休中は市場が休みで、その間、何が起こるか分からないので、現金化して置こうと言う方々もいます。

しかし、これは短期投資の考え方です。短期投資はリスクがあると思えば、すべて手仕舞いしてしまいます。
お金にして置けばリスクは無いと考えるのは、短期投資ではお金を絶対の尺度として考えるからです。

ポートフォリオで考える長期投資では、お金も相対的に価値が上下する1つの資産に過ぎません。
株価が上がってしまうリスク(相対的にポートフォリオのパフォーマンスが低下する)も考えます。
いわゆる待たざるリスクですが、これはポートフォリオ全体を考える長期投資の言葉です。

ですから、長期投資では連休での一端手仕舞いはありえません。一端現金に移すことによって、現金過多のリスクが高まるからです。
(また、短期に売買することに寄って、税金の都度課税、売買手数料の発生でのパフォーマンスの低下があります。)

むしろ10連休前は、手仕舞いされる方により、株価が下がりやすいので、長期的に投資をされる方には買いやすい時期です。

平成の時代がもたらしたもの

しかし、平成の時代は、短期投資の考え方に利が多めにある時代でした。

平成バブル崩壊の元年が平成元年です。
最近までみごとな右肩下がりです。

世界的にも非常に希な時代でした。失われた30年とも呼ばれます。平成は失敗の時代と称されもします。

当然にこの時代は、異常な時代です。
株価と言うのは基本的に会社が利益を出し続けますので、その益回りの理論値によって、右肩上がりのトレンドになりますし、成らなければおかしいわけです。
例えば市場平均のPERを14倍とした場合、市場平均の利回り(益回り)は、7.1%になります。

平成時代の株価の下降を経済が低迷したことを理由にされる方もいますが、それは違います。
上場している企業の平均純利益がマイナスではありませんでしたよね。プラスであれば、少なくとも平均株価は上昇カーブを描くことになります。

異常な時代

もちろん、多くの方は解っておられますが、平成バブルが異常だったのです。異常な高値まで株価が上昇してしまいました。
平成の株価下降の原因で、一番大きいのは、その反動です。

ご覧下さい。表は平成元年の世界時価総額ランキングと、平成30年の時価総額ランキングです。

時価総額ランキング
平成バブルの頂点がいかに異常だったかと言えば、世界の時価総額ランキングを日本企業が占め、市場平均のPERが80倍にも達していたことです。
そして、まだ株価は上がるとされていました。

色々と感慨深いものや様々な気づきがあると思いますが、単純に印象で考えて頂ければ、異常な時代と認識出来るでしょう。
※30位以内に日本企業が1つも入っていない、平成30年ランキングも別の意味で違和感がありますね。

異常は払拭されるのが慣わい

PER80倍と言うのは、株式益回り、1.25%です。
バブルが弾ける直前のPERは、100~200倍にも達していたということですが、200倍ですと、益回り0.5%です。
投機リターンは存在するのかもしれませんが、投資としては、成立しない利回りです。

そして、現在(29日)の東証1部全銘柄の平均の株式益回りは、7.50%です。ほぼ正常値になっています。
短期的な揺れはあっても、平均7.5%(株価上昇+配当)が理論的には期待出来ます。
この近辺で株価が上昇を続ければ、正常な市場と言える訳です。

さて、平成バブルの株式益回り1.25~0.5%をご覧になって、何か同じような異常な数字を思い浮かべませんか?

各行違いますが、0.01%近辺の銀行預金利率がそれですね。0.01%ですと、預金して倍にするには7000年程度が必要です。
ここでまた同じような言葉を使いますが、預金としては、成立しない利回りです。
異常な金利、、、平成時代は、言わばこの通貨バブルも生みだしました。デフレという名の異常な通貨バブルです。

平成元年の株価を当時、多くの人が異常と思わなかったかもしれません。
そして、現在の預金金利やデフレ状況を多くの人が今、異常と思っていないかも知れません。
単に世相に流されているだけかもしれませんが、経済とかけ離れた世界は、圧倒的に異常です。

時代を読むには、普通の肌感覚を持つだけでよろしいのです。
異常なものはやがて淘汰されます。それが大河の流れです。

平成の次の時代は、執筆時現在、まだ名前も分かりませんが、平成がもたらした、いくつもの異常が払拭され、正常回転をする時代と思っていますし、期待しています。

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