優待は、年に一回、自社水産物商品から、一点選択。かに缶セット、のりセット、ソーセージなど。

国内最大の水産会社です。2006年末、マルハと、業界3位のニチロが統合されて設立されました。成熟産業で、利益率が低く、閉塞感のある中、お互いの得意分野を合体させ、相乗効果を上げるための統合の色彩が強かったと思います。時間が掛かりましたが、ようやく余剰人員の整理も終わり、事業の相乗効果も発揮され、統合の意味が出てきたようです。その効果は思いの外大きく、今年、東北大震災で水産工場の被災などで甚大な被害を受けましたが、それでも増益に向かいそうです。

財務状態は非常に悪かったのですが、借入金の返済も順調に進み、かなり改善に向かっています。魚類の養殖事業やそのブランド化、また海外進出の勢いも増しています。

現在の株価は、129円、1000株で13万円弱です。大型株ですので、上昇力は強くないのですが、利益率の改善が進めば、現時点の日本水産(250円)程度の株価は十分射程圏内です。

優待品は、3000円程度の価格と思われ、お得感はそれほど強くないのですが、特にある程度の年代の方には、かに缶セットはリッチな気分になれるもので、その豪華さは気分の良い物です。配当も3円出ており、1000株で3000円。優待及び配当利回りは4%を超えており、倒産可能性はほぼありませんので、所有するのは十分ありかなという判断をします。東北大震災での被害額40億程度を受けていますので、現在、株価は低迷していますが、この会社の今の状況では何なく吸収してしまうでしょう。

当サイトの意見は、大きな急激な上昇は望めないまでも、統合効果も高く、将来を見通せばある程度の株価の上昇も期待できますので、余裕があれば購入も可です。