当サイトの注目銘柄の健康コーポレーションは、ライザップグループ(株)に社名が変わります。
ライザップのブランドは小学生でも知っているほどの、とてつもなく大きなものに成りましたので、当然と言えば当然の判断になるのでしょう。

今後は、フィットネスだけのライザップのブランドを、グループ全体の事業領域にイメージ転換していくことが重要になりますね。
しかし、これは比較的に簡単では無いでしょうか。
すでにライザップに内在するイメージとして、ライザップでおしゃれな体になる、人生が変わるということが含まれていますので、人生を豊かに、付加価値産業として、化粧品、健康食品、アパレル、雑貨などに展開しやすいと思います。

カロリー制限か、低糖質か

さて、今日はライザップと糖尿病に付いてのコメントですが、すべては感想ですので、医学的にはもちろん、スタンスや姿勢としても参考にしないでください。
私も血糖値900以上にもなる糖尿病で入院をして、先日退院したばかりです。このことを踏まえて、単なる雑文、読み物です。

エコノミストの森永卓郎氏がライザップに通い、糖尿病の薬を飲む必要もないぐらいに長年の糖尿病が改善したということが言われています。また彼ばかりで無く、多くの方の糖尿病がライザップで改善しているようです。

糖尿病は現代病で、ほぼ5人に1人が罹患、または予備軍と言われている、社会的にも重視しなければならない病気です。もちろん大病院には専門の科もありますし、日本糖尿病学会があり、多くの糖尿病専門医が存在しています。

しかし、なかなか治らないのです。もちろん糖尿病の性質上、完治というのは難しいのですが、多くの場合、一時的に良くなっても又悪化して合併症を起こして再入院になったりします。

それがライザップで短期間で劇的に改善する、おかしいと言えばおかしいわけです。病院でもなかなか治らず、ライザップでまあまあ治るわけです。
ところで、ライザップで行っているのは、低糖質の食事指導と、フィットネスだけですね。

さて、糖尿病の治療は、薬物治療、食事療法、運動療法、この3つが主体です。
血糖値が高い場合、糖毒性によって、膵臓のβ細胞が破壊され、益々インスリンを出す能力が無くなっていきますので、今では入院時はほとんどの場合、まずインスリンを打って血糖値を下げます。そして、投薬、食事療法、運動療法も併用します。過去にはインスリンは最後の手段だったようです。
もちろん、このままインスリンを打ち続ける方もいますが、経過が良ければ、投薬と食事療法、運動療法を続けることになります。

食事療法ですが、日本ではカロリー制限を行っています。各栄養分野をバランス良く、その人にとって最適なカロリー摂取に押さえると言う事です。脂肪などの摂取も控えさせられます。
糖尿病は肥満との関係が密接で、カロリー制限と脂肪摂取制限は、欧米でも日本でも、昔から行われてきました。

しかし、考えるまでもなく、血糖値を上げるのは、糖質です。糖質とは、糖と糖に変化する炭水化物ですね。

そのカロリー制限と低脂肪ですが、欧米でまず低脂肪食への疑問が明らかになってきました。低脂肪食で、合併症の内、腎臓障害や失明の危険は減りますが、心筋梗塞や脳梗塞の危険は一向に減らなかったのです。
また、従来から糖尿病の治療では、空腹時の血糖値を下げることが主体になっていましたが、食事後に上がりすぎることの問題も提示されました。もちろん、糖質の摂取が多いとそれだけ上がります。

これらのことで、欧米では従来の糖尿病の治療に疑問がわき上がるようになって来ました。
この辺りの経緯は、長くなりますので省きますが、近年(ここ数年で)アメリカや英国の糖尿病学会の指針が変化して来ています。

それぞれの患者にあった食事療法を選ぶべきとなり、オリーブオイルをふんだんに使う地中海食などと共に、低糖質食が提示されています。

つまり、ライザップが指導している低糖質食です。

では日本での糖尿病の治療の今はどうかと言いますと、従来のカロリー制限と低脂肪食です。
糖尿病の入院では、他の病気と違い、盛んに教育がなされます。栄養指導もあります。やはりカロリー制限が教育され、糖質の話は、まったく出てきません。病院の糖尿病食もカロリー制限食です。

低糖質のことを医師に質問しますと、とたんに歯に衣を着せるような口ぶりになり、「それだけでは(不十分で)、、、うんぬん、バランスのよい食事も大切で」と言う意味の事を発言します。
なにやら糖質が重要なことは暗に認めているのです。しかし、聞かなければ糖質のことは言及しません。聞けば言います。そして、バランスの良い食事も大切と付け加えます。

この辺りの曖昧さは、糖質は日本の糖尿病学会の指針になっておらず、糖尿病の専門医の認定は、糖尿病学会によってなされるので、表だっては指針に無いことは言えないみたいな、、、というニュアンスの文章をネットで読みましたが、これ如何に?

しかし、低糖質食がまったく教育されないことは問題だと思っています。闇雲に無茶な低糖質食になってもやはり危険だからです。
糖が足りないと、脂肪などが糖に変化します。これを糖新生と言いますが、この現象を利用してライザップはダイエットをしています。この時に脂肪やたんぱく質の摂取が少ない、またはある程度の糖の摂取がないと、筋肉がやつれて健康を害します。
(※ライザップは基礎代謝が大きい筋肉を作る超回復という現象も利用します。)

現在、その人にあった正しい低糖質食を全国で組織的に実践指導しているのは、ライザップぐらいではないでしょうか。
ですから、ライザップで糖尿病も治る、病院では治る事もある、治らない人もいるという現実。もちろん、言い過ぎでしょうけど。。。

しかし、医師に質問すれば現在、答えは返ってきますが、始めからは説明はされない低糖質食。なんなのでしょうか。
血糖値は糖質そのものですが、説明はカロリーと脂肪の話しかありません。つまり、それは日本の糖尿病学会の指針ではないからです。
アメリカの研究などで、糖尿病はクロムの不足が原因という話もあります。このことを質問したときも、(日本の)糖尿病学会で認められたことではないという返事でした。
でも、これもアメリカの糖尿病学会で盛んに言及され研究されていることです。

しかし、アメリカの糖尿病学会でも、糖質を説明し、低糖質食の重要性が疑いもなく明らかになったのは、ここ数年のことです。日本でも数年で常識になるのかも知れませんが、、、

まあ、これが入院中、糖尿病の説明とビデオ学習などを受けながら、自分でも調べていたことの一部です。

低糖質食に関しては、現在、日本では、絶賛する意見、危険だと反対する意見、それぞれがありますが、ただし、逆に言えば、高糖質食は明らかに危険です。
そして、どんなものでも過ぎたるは及ばざるのごとし。また現実に赤ちゃんは、ほぼ糖質は使わず、育ちます。
低糖質食はまだ常識が育っていません。単にそういうことだと思います。
正しい低糖質食は、そりゃあやり過ぎだろって言う程度の常識が育つことで達成されるのでは無いでしょうか。

四方山話でした。