U-NEXT(9418)です。

ビデオをストリーミングで配信するビデオ・オン・デマンド(VOD)の「コンテンツプラットフォーム事業」と、ブロードバンドインターネット回線の販売代理店と、回線を借りて携帯事業を運営するMVNOサービス「U-mobile」の「コミュニケーションネットワーク事業」を行っています。

USENを分社化して2010年に設立した会社で、事業としてはGyaOから派生したGyaO NEXTが前身です。

USENがリーマンショックその他で経営危機のさなか、事業清算されることになっていましたが、同社社長の宇野康秀氏へ事業譲渡されました。ちなみにGyaOはヤフーに、似たような事業のSHOWTIMEは、樂天に譲渡されました。

以来、宇野氏はUSEN、その他の社長職を辞し、U-NEXTの経営に専念することになります。もちろん赤字続きで一時は債務超過になりましたが、2013年に黒字転換して、2014年に東証マザーズに上場しました。

現在の株価(現在場中で激しく動いていますが)は、7000円程度、100株単位で、70万円ほどの投資になります。U-NEXTの現在の株価

株主優待はありませんが、USENにならい新設される可能性がないわけではありません。

VOD

新たな技術革新や新たな需要によって、急成長企業が生まれます。時代はインターネットの黎明期から、発展期、そして、成熟期に移っています。

インターネットによる成長は、始めのネットインフラの構築そのものの会社から、インターネットのインフラを利用して成長する企業の時代になっています。

ちなみにコンピュータは始めは数字しか扱えませんでした。その後、文字を扱い始め、画像や写真、音楽、そして、動画も扱えるようになりました。インターネットの世界も同じです。究極的に動画も扱えるようになって完結します。

インターネットで動画を配信するというのは、当然の帰結であって、時代の趨勢です。まずはレンタルビデオの市場規模2000億円以上を奪っていくでしょう。すでにアメリカでは、動画配信によって、レンタルビデオ会社や店舗はほぼ消滅しました。

また、その他の動画コンテンツの市場、DVD販売や衛星波、地上波の一部も奪っていくと思われます。USENが手がけていたころのGyaOは、ライブやイベントなどの生中継、ドラマやバラエティ番組の制作など、意欲的な事業を数多くしていました。これらは将来的にU-NEXTの新たなターゲットになって行くのでしょう。

さて、インターネットを使った月額料定額での動画コンテンツの配信は、数社のライバルがあります。

現在のU-NEXTの立ち位置は、月額料高し、コンテンツ多しと言ったところです。月額料のみで見ることが出来るコンテンツの数も多く、視聴料を取るPPV(ペイ・パー・ビュー)の新作映画では、DVD発売より早く提供されることも多いようです。

特長としては、1つの契約で家族4人のアカウントを取ることが出来ますので、スマホ、タブレット、PC、テレビなどいくつもの機器で同時に家族で別々に視聴が出来ます。

コンテンツとしては10万本程度あり、邦画や日本製のドラマも数多くそろっています。また他業者ではあまりないアダルトコンテンツも多く、これらはブロックや視聴履歴に残さないことも出来ます。そして、電子書籍、雑誌類も月額料のみで読むことが出来ます。

興味のある方は、無料トライアルに申しこんでみて下さい。無料期間中に退会すれば、課金はありません(退会画面はサポートページ内にあります)。



付加価値を付けて、少し高めの月額料(1990円)になりますが、千円分のPPV(ペイ・パー・ビュー)ポイントを含んでいますので、実質千円以内ですので、決して高いとも言えないかも知れません。しかし、これでひとりあたりの支払い金額(ARPU)が増えますので、経営的には安定的だと思われます。

980円で行っているアメリカ資本のHuluは、経営的な問題で日本法人を日本テレビに身売りしました。もっと安価なDビデオはドコモお抱えで成功出来ていて、ブランド的にやや一般化しにくく、tsutaya TV、ゲオ動画などは採算的にきつい状況だと思われます。

将来的にはインターネットは主要な映像コンテンツの提供網になるのは間違いありませんが、現状ではストリーミング配信は採算的にまだ乗り越えなければならないことが多い多難なビジネスです。

ですから、U-NEXTの戦略は意にかなっているのではないでしょうか。会社側は現在の加入数を公表していませんが、過去の数字や公表された増加率から考えると、まだまだ30万~40万人程度であると思われます。
Dビデオは400万人以上と思われ、このことから考えると、前年のコンテンツプラットフォーム事業の営業利益4億5千万程度(売り上げ60億程度)は、非常に良く出来た数字です。

HuluにはPPVは無く、月額料のみが収益です。月額料で見ることが出来るもののみのシステムで、新作や有名作品などが視聴できるわけではありません。ですから明らかに客層が違います。U-NEXTのライバルらしいところは、Dビデオと思われます。

Dビデオは月500円と、破格的な安さで、現状では最も強力なライバルです。

U-NEXTが勝っている点は、家族全員でそれぞれの端末で見られる、映画やドラマの新作が多く、DVD販売前に見られることもある、機器が無くてもテレビで見られる、電子書籍が読める、カラオケなどの音楽なども豊富、アダルト作品がある(豊富)、等々でしょうか。

U-NEXTは独立系の国内事業者です。ですから、幅広く邦画コンテンツを集めており、新作映画やドラマに最も強く、今後増加する団塊の世代の映画好きの定年退職者に対して訴求しやすいとも言えます。
ですから、現状、コンテンツに注力して採算性を重視している間に、損益分離点が下がって来た段階で始めて、低価格化して加入者増を図っても良いのかも知れません。

いたずらに安値競争に追従していないところは好感が持てます。やはりコンテンツの豊富さ、別途課金であっても新作が直ぐに提供される利便性を保って行くことが必要でしょう。価格的にはBSやスカパーと同じ遡上に乗っていて、しかも、いつでも好きなものを見ることが出来るわけです。

動画配信は、明らかに需要が存在する新しいビジネスです。場合によっては大きく会社が育ちます。

おそらくビデオ・オン・デマンドは2、3社に集約されると思われますので、その中の一翼に連なることが出来れば、U-NEXTに大きな果実が舞い込む事でしょう。
先のことは分かりませんが、どの業界であっても、安いか、品質が良いか、もしくは安くて品質が良いと言うことが条件になります。現在、もっともコンテンツが充実しているのが、U-NEXTで、損益分岐点を既に超えていることが確かなのは心強いところです。

MVNO

コミュニケーションネットワーク事業は、安定的なフレッツ光の代理店業務と、これからのMVNOになりますが、どちらもコンテンツプラットフォーム事業と営業的にも相乗効果が望めます。

MVNOは新しいビジネスになりますので、今後の展開はわかりませんが、意欲的な使用料の提示、独自端末の良さがあれば、かなり伸びることも期待出来ます。現状では一位、二位のシェアですが、ライバルが無数で、判断が難しいところです。

当サイトの見解

大きな成長を遂げた場合、何度も分割を繰り返し、非常に面白いことになります。すでに黒字に持って行っていると言う事も安心感があり、現状のPERは50倍程度で市場の平均よりは割高ですが、このような新興企業としては割安です。

U-NEXTを参考銘柄として、掲載します。

サービスを無料で試してみて、成長可能性を判断されてもよろしいかも知れません。観点としては、コアな映画ファンに訴求するかどうか、もしくはアニメファンです。

私としてはレンタルで借りに行って恥ずかしい思いをしなくても良い、U-NEXTの中でその他に分類されているAVが、意外に需要があると思います。大きな声ではいえませんが、実はU-NEXTの最も強力なアイテムで、この利点があるだけでも事業が伸びていくと考えています。

まだ高かったビデオ機器が普及したのは、アダルトビデオの存在、パソコンが個人に普及したのは、アダルトゲームの存在という説があります。当たらずといえども遠からず、そう思えます。

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